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白雪乱舞 恐怖のブラコン魔王

 

 兄さんからの電話、ああなんてすばらしいんでしょうか。


 殆どいつも私から電話しないとかけてくることはない兄からの電話。


 「途中で切れてしまったのが心残りです」


 ああ、兄の声が聞きたい。

 

 ああ、苦しいほどに抱きしめてほしい。


 ああ、甘い言葉を耳元で囁いてほしい。


 ああ、縛ってでも私のものにしたい。


 さあ、壁になるものは蹴散そう。


 さあ、邪魔するものはすべてすり潰そう。


 私のこの愛のために


 「一番の邪魔者はあの糞ババアだ」


 ことあるごとに兄を私から離そうとするあのババアのせいでいつまでたっても兄が私のものになりません。


 兄は気がついていませんが、あのババアは傍若無人を装って兄を私から離そうと画策しているのです。


 「くっ、兄さんからの電話でいやな予感がしてきました、早く家に帰らないと」


 そう考え、家まで走ることにしました。


 途中に壊れた自転車を見ましたが、事故でもあったのでしょうか?


 家に着き、玄関を開けてリビングに着くと虫の息の変態がいました。


 「おい変体、兄さんと私の空間を汚すんじゃねえよ。死ぬならよそで死んでくれ」


 「し、しろちゃん、もっと僕にもやさしくしてよ。ほら、パパ大丈夫?って言ってさ」


 「なんだ?永眠してーのか?ゴミ袋につめるぞ?」


 まったく反吐が出ます。


 私の優しさはすべて兄のものであり、変態やその他にやる優しさはありません。


 とりあえずうざいので蹴って黙らします。


 「ぐあはっつ!?」


 ころころと血を吐きながら床を転がります。


 いい気味です。


 「ああ、そうだ変態。兄さんはどこだ?」


 「・・・・・・」


 どうやら寝てしまったようですね。


 起こしましょう。


 「おら、兄さんは何処だって聞いてんだ。ささっと言え」


 バチンバチンバチンバチン


 「がふっげふっこふっかはっ!?」


 起こすために往復ビンタです。


 王道ですよね?


 「ま、ぐはっ、やめぶがっ!?」


 あ、起きましたね。


 さあ、きりきり吐きやがれです


 「ひゅーひゅー、なん、で僕はなぐられたの、かな」


 「さっきから聞いてんだが、兄さんは何処だ?」


 「へっ、あ、まってたんたよしろちゃん!、お母さんの野望をうちくだいて!修くんを助けて!修くんがお見合いして結婚しちゃうっきゅぴ!」


 「今、なんて言った?結婚?見合い?ふざけてるのか?笑えねぇー冗談なら殺すぞ」


 「く、クルシイヨしろ、ちゃん」


 おっといけません、ついつい怒りのあまり変態の首を鷲掴みしてしまいました。


 これでは聞くことも聞けませんしとりあえず放しましょう。


 「で、どういうことだ?」


 「ぼ、僕にもわからないよ~って拳振りかぶらないで!」


 「まぁ、いい。何処に行ったかわかるか?」


 「わかんない、けどこ「死ね」れがあれば、へ?」


 何か言ってきましたが、むかついたので殴ります。


 本当に使えませんねーこの変態。


 「ぐはっ、まってよまって!お母さんに発信機を付けてるからこの端末があれば追えるよ!!!」


 「さっさと出せやあるなら、おらーーーー!!!!!!!」


 さあ、マウントポジションです。


 生きていられると思わないことです。


 私の怒りをその身に刻み込み逝くがいいです。


 「本日二回目でスーーーーーー!!!!!!!!!!!」


 












 スッキリしました。


 ええ、それはもういい気分です。


 あれから無事兄の奪還に成功して今は帰りです。


 もちろんただでは帰りません。


 今後、兄を縛る為にはここで一手打つことにしました。


 兄を休憩所に連れ込むことに成功し、これで私は悲願を達成できるわけです。


 少々無理やりな感じではありましたが兄も諦めたようなのでここはびしっときめます。


 そう、思っていました。


 「逃げましたね?逃げましたね兄さん。もう、恥ずかしがりやさんですね」


 逃がしませんよ兄さん



 再構成版が読みたいと希望がありましたら再構成しようと思います。

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