魔王降臨 妹くんは要りませんか?
修正ラッシュじゃー!!!!
そろそろ力尽きそう
「うぁー!旦那様!?お助け下さいー!?だから入らない入らない!?あっ」
こんな悲鳴聞きたくない、想像してしまうではないか。
何をされているか。
「アーーーーーーーー!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
「紅!?どうした!」
きっと刺さったんです。
何所にとは申せませんが、間違いないでしょう。
彼はきっと失ってはならない大切な何かを、失ったのです。
ダンディー執事ザマーなどとは思ってません。
と、海さんが慌ててドアに走って行くな、手遅れだろうに。
そしてそのまま、止める間もなくドアを開け放つ。
「紅!?・・・・・は?」
開け放たれたドアの向こうにはうつ伏せに倒れ、尻から鉄パイプを生やして呻く紅さんが居た。
改めてみると、あまり笑えないな。
自分がああなったらと思うと・・・うん、ちょっと下半身の後ろの方がきゅんってなった。
そして、このときの俺は知らなかった。
まさか、彼が新しい世界の住人に目覚めたなどと。
後に紅さんは語る。
「あれは運命だったのです。白雪様に感謝致します」と
「こ、紅。だ、大丈夫かい?その、御愁傷様です?」
呻く紅さんを見て海さんは何を言ったらよいのか分からないようだ。
こう言って上げればいいと思う「ダンディー執事ザマー、今日からお前は紳士と言う名の変態だ!ケツパイプマン爆誕!」とね
にしても海さん、パニック状態のようだ。
ん?待てよ?あの鉄パイプどこかで・・・
確かあれは・・・・
「兄さん、助けに来ました」
妹くんの武器だったね。
マジカルステッキの代わりにマジ駆るケツパイプだね!なんて考えたなんて口が裂けてもいえない。
とりあえず自分がああならない為に嗜めておく必要がありそうだ。
「ああ、有難う。だがね、やり過ぎだ」
効果はあるのだろうか?
あって欲しいな、俺の未来のために。
一人の失ってはならない貞操が散ってしまったことを未来に生かさなければならないからな。
紅さんも、きっと先人として喜んでくれるだろう。
「いえ、普通の対応ではこのご老人が通すとは思えなかったのでしょうがなかったんです。あ、パイプ回収しないと!」
つまり普段はやりませんよってことか。
それなら少し安心だが、必要ならやるってことでもあるよな?
それは実に困る。
もし俺が何かしたらそのケツパイプの刑はおれ自身に降りかかると言うことになるではないか。
ん?そう言えば、今妹くんはなんと言った?パイプを回収すると言わなかったかな・・・
やばい!それは
「妹くん、やめ「えいっ!」あ」
「アンッ!?」
あれは切れたな。
何が、とはこれも言うまい。
まあ、誰が聞いているわけでもないから言ってもいいが、とりあえず心の中に留めておこう。
それと思ったのだが、やけに紅さんの反応がおかしい気がする。
頬を赤く染めて、何かに耐えているが・・・顔は恍惚としているのだ。
これでは、まるで感じているような・・・いや、この想像はよそう。
「ぐはっ!?」
続けざまに悲鳴が聞こえてきた。
妹くんは何の躊躇いもなく勢いを付けて引き抜いたパイプを心配して駆け寄っていた海さんの顔面に叩きつけたようだ。
しかも妹くんは何食わぬ顔で「計画通りだ、死ねゴミ虫。兄さんを私から奪う片棒担ぎやがって、これだけですむとおもうなよ?」と小声で言ったのが聞こえた。
これで紅さんも海さんも絶賛痙攣中。
特に紅さんは何だか怪しく痙攣し、顔がキモい。しかも僅かに喘いでいるからより一層キモい。
「ごめんなさい兄さん、お待たせしました」
来るなと言いたい。
今の現状を見せ付けられた身としては妹くんは恐怖の対象でしかないのだから。
魔王、まさに妹くんのためにある言葉だと俺は思う。
とにかく、あまり刺激しないようにするか
「あぁ、待ってないから気にするな」
とりあえずこれで大丈夫なはずだ。
「はっ!何だ貴様は!?いきなり人の親を殴りおって!」
どうやら呆然としていた衣さんが我に返ったようだ。
妹くんを果敢に睨み付ける勇者を俺はここに見た。
今の現状を見ていなかった愚か者でもあるような気がするが・・・
そんな睨み付ける彼女を妹くんは冷え切った目で見つめながら口を開いた。
さて、どんな言葉が出てくるのやら。
「はんっ!くそ虫、解らねーなら教えてやるよ。人の大事なものを横取りしようとした奴に制裁を与えにきた、白雪様だ!覚えられたかチンチクリン?」
魔王さまモードなんですね妹くん。
まぁ、俺以外にはいつも魔王モードですけど・・・
「な、貴様!?ち、チンチクリンだと!?これでもEは有るんだぞ!?」
ほう、それはなかなか・・・・まて、その一言はきっと妹くんに火を注ぐぞ!
「黙れ、そして・・・死ね」
ブン!?ガン!?
「がふっ!?」
やっぱりな。
なんせ身長は172と高いのだがいかんせん膨らむ部分は絶望てきな数値・・・・ずばりAマイナスの妹くんにその言葉はまさに油に火炎放射器、自殺志願者のみが言うことを許された一言だ。
衣さんは勇者だから言ってもいいのかな?どうでもいいが
それにしても、妹くんががぜんから消えたと思ったら衣さんが壁にめり込んでたから吃驚だ。
相当さっきの言葉は逆鱗に触れたと見える。
にしても本当無茶苦茶だな、人一人を軽々と打つなんて。
流石は魔王様、誰もが脅える我が妹くんです。
「やり過ぎだ、白雪」
「?何がですか?」
「人が壁にめり込んでんだけど?」
「殴ったことは認めますがか弱い女の子の私に人を吹き飛ばすことはできませんよ、兄さん?」
「吹き飛んでるよ!?」
「にしても変わった人ですね。壁に嵌まり込むのが趣味なんて」
無理があるよその設定は。
どうあっても自分が壁にめり込ませたとは認めない気だ。
死んでないよな・・・お、息はしてるみたいだな。
安心して妹くんの方を向くと妹くんの顔が険しくなっていた。
「ちっ、一匹逃がしたか。まぁいい、家に居るだろうからその時殺れば」
小声が母が逃げていることを気づかせる。
振り向くと食事が綺麗になくなった、母がいたであろう席が目に入った。
さすが、この娘の母なだけあり、行動が迅速だ。
「先に飯を食いだしたのは妹くんから逃げるための策か・・・やられた」
母はどうやら妹くんが来ることを察知していたのだ。
だから何も言わず黙々と食事をし、話に参加しないフリをして逃げる準備をしていたと言うことだ。
やれやれだ。
せめて一言くらい忠告をくれてもいいではないか。
そう言えば何故ここに妹くんは来ることができたのだろうか?
「で、妹くんはなんでここがわかったの?」
「愛の引力に導かれました」
その引力は全力で否定させてもらいたい。
愛の引力と言うことは俺も妹くんを愛していることになる。
それは間違いなくないから、何か別の方法だろう
「本当は?」
「お父さんがお母さんに発信器を付けといたみたで血みどろになりながら「まってたよしろちゃん、お母さんの野望をうちくだいて!修くんを助けて!」て言いながら渡してくれた端末を手に此処に来ました」
そういいながら端末をこちらに見せる。
一部血がこびりついているのが目に入り、ぞっとする。
あの変態は無事なのだろうか・・・と
おそらくあの変態は妹くんに何かされているだろうことは想像に難しくない。
それにしてもあの変態、何気に凄い。
ただ殴られてるだけかと思ったらさりげなく発信器なんぞ仕込んでたのだから。
まぁ、自分が勝てないことはわかっていたのだろう。
だから最初から妹くん頼みだけどタコ殴りにされてまで発信器をしこんだと。
帰ったらこれからは親父って呼ぶことにしよう。
それはいいとしてこの現状、ここに居るとおそらく厄介なことになるのは目に見えてるからそろそろ逃げる提案でもしよう。
「今日の見合いはウヤムヤになったし、此処に居るとヤバイからさっさと逃げるか」
「愛の逃避行ですね♪」
いや違うから
そして俺たちは・・・・いや、俺は現実を直視するのに耐えきれなかったので立ち去る。
こんな現実まともに受け止められるかっ!?妹くんこえーんだよ!マジでチビりそうです。
誰か家の魔王をもらってやって下さいお願いします。俺の心が壊れる前に・・・・・
主人公の性格がかなり悪くなってく・・・・
それに修正したらちがう物語になってきたような・・・・