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弟一品

夏萌は閉店後もスタッフルームのパイプ椅子に体育座りしていた。

「夏萌くん、帰りましょう。もう外は暗いですよ」

店長は笑顔で夏萌に接する。

「夏萌くん、見てください。外は真っ暗」

夏萌は顔を上げた。

「真っ暗?あぁ、外が恐い、人が恐い、暗闇が恐いっ!」

夏萌はテーブルの上の毛布をかぶった。店長が困った顔をしてこちらを向いた。

「夏萌はデス・メタルならぬ、デス・メンタルなんですよ」

「上手いこと言ってる場合ちゃうやろ」

鈴木先輩に言われた。鈴木先輩は同じ高校の先輩。中学二年生まで兵庫県で暮らしていたため関西弁を時々話す。

「聖ちゃん、どうにかせんとえらいことなるで」

「先輩、頼みます」私はスタッフルームから出ようと、

「聖ちゃん、ちょい待ち」鈴木先輩に捕まった。ゴツゴツとした手が私の二の腕を掴む。

「俺よりも聖ちゃんが行ったほうがええって」

「えー、夏萌は男だし先輩のほうが良いですよ」

二人で揉めている所へ店長がやって来た。


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