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普通の休日

作者: 山田 蓮華
掲載日:2026/01/30

普段より早い時間に目が覚めた。たった20分の差であったが、この休日をいつもと同じ色に染めるのはいささか勿体ないだろうと言う心地がした。かといって生まれたてのこの気分を十分に満たす術を持ち合わせてはいなかったので、さしあたり水で洗ったレタスと棚の高いところにあるツナ缶を焼いたトーストの上にのせる程度で対処するしかなかった。食べると、うん、悪くない。咀嚼が一段落するとコーヒーを口に含みテレビのリモコンに手をかけた。天気予報では晴れマークが画面の大半を占めていた。私の上空も例に漏れてはいなかった。

 食器を片付け、歯を磨いているとテレビはカラフルな占いを映し出していた。占いと天気予報を同時にこなす卑弥呼は間違いなく各局から引く手あまただったであろう。山羊座は、11位。ラッキーアイテムは赤い帽子らしい。ひげ剃りの音でアナウンサーのフォローの一言はよく聞こえなかった。最下位は牡羊座でラッキーアイテムはケーキだった。糖尿病患者の落胆の声が微かに聞こえた。

 長袖のシャツに厚手のジャケットを羽織り、靴を履いた。玄関の扉に手をかけたとき、外では太陽の機嫌が良くなること思い出し、私は青い帽子に手を伸ばした。

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