94 夏祭り
俺たち、よろず♾️は、それまでの覚醒体に関わ功績なども考慮され、Dランクとなった!
「おっしゃぁぁぁぁ!!!
Dランクだぜ!」
俺は大喜びする。
「ランクも上がり、さらにレベルアップに精を出さなければね!」
鬼のゾードがそう言うので、俺たちは若干トーンダウンして屋敷に帰った。
今日は俺たちがDランクに上がったのと、COCOダイバー局がスタートして3ヶ月を記念して、COCOダイバー局で夏祭りがあるらしい。
俺たちはワクワクしながら浴衣に着替えた。
ゾードは濃紺のシマ柄で長い髪をサイドに結んでいて、まぁ、言いたく無いけどめちゃくちゃかっこいい。
ジョーカーは白地に黒の鳩柄だ。
これも、中々似合っている。
そして、俺は白地に青の市松柄だ。
似合ってるかどうかは、分からない…
ミアとサニーが現れた。
ミアは牡丹柄の柄の薄ピンクの浴衣だ。
めちゃくちゃ可愛い!
サニーはミニーマウスの甚平…
まぁ、似合ってるからいっか。
そんなこんなで、俺たちはCOCOダイバー局の夏祭りに出発した。
「ああ、来たな!」
入り口にて、りんご飴を売ってる桜波が言った。
「りんご飴かぁ。
サービスしてくれよ!」
俺は言う。
「ま、Dランクの祝いだ!
もってけ!」
そして、桜波から人数分のりんご飴を受け取ると、金魚すくいをして中に入った。
中では、喫茶店が大賑わいだった。
いつもは無いダーツも置いてあり、長蛇の列が出来ている。
「あぁ、よろず♾️か。
ようこそ、COCO喫茶店へ!
今日はね、スペシャルメニューがあるんだよ!
ぜひ、食べて行ってよ!」
白波さんがウェイターの格好で言う。
「えー!
スペシャルメニューっすか!」
「付けそうめんセット!だよ!」
俺たちは席に通され、付けそうめんセットを出された。
うん、夏バテした身体に効くぜー!
うまい!
うまい!
「衛輔さん、皆さんも聞いて下さい…」
ゾードがそうめんを啜り終え、そう言った。
なんだなんだぁ?
「私は…
前の惑星では異世界ネットショップのスキルを持つ者でした…」
「え、じゃあ…」
「そうです。
衛輔さんと同じく、選ばれし者だった訳です。
そして…
佐久間も…
前の名前はザイカと言いますが、彼女はソウルというスキルを持っていました。
同じく選ばれし者、だったのです。
私と彼女は同じくこの地球に転移し、また出会うことになりました。
今度は異世界ネットショップとソウルを持つ、衛輔さんと東雲の仲間として…
どんな因果かは分かりません。
でもね、今度こそ決して負けられ無いのです。
多分、お互いに。」
ゾードは言った。




