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異世界ネットショップ!〜ドラゴンも魔剣もポーションも、売って買って、楽すごダンジョン配信〜  作者: ツキノ
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80 会話

side東雲春


その日、僕はルービックキューブを取り止めもなくやっていました。

ダンジョンに出て、ダイバーを殺す必要も無くなってきた今日この頃、僕は若干暇を持て余していました。


「あら、東雲?

居たの?」


華魔鬼凛のリーダーの佐久間さんがそう言います。


「はい、する事ももう無いのでね。

ここ3時間ほど、ルービックキューブと睨めっこしていますよ。」


「そうか…

まぁ、する事が無いって事は我々の計画が順調だという証拠だからね。

それはそれで良いもんさ。」


彼女はポニーテールにしたアッシュの髪を解きながら言いました。


「まぁ、そうですね。」


僕は適当に相槌を打ちます。


「それにしても、ようやく覚醒融合体が完成したわねぇ。」


佐久間さんはソファに腰掛けて言いました。


「そうですね。

ここまでは少し大変でしたが、これからは覚醒融合体がエネルギーを集めてくれるでしょう。」


「COCOメンバーらはマギで対抗しているらしいけど…

さて、どこまで通用するか?」


彼女はアッシュの髪を指に巻き付けて言いました。


「奴らを侮ってはダメですよ。

奴らはまだマギの真価を知らない…」


「そうね…

奴らがマギを極めないうちに、さっさと次のステップまで進めましょう。」


彼女がそう言った所で、僕は話を少し変えました。


「そう言えば…」


「なぁに?」


「いえ、不思議な噂を耳にしたもので…」


「どんな噂よ?」


先を急かすように佐久間さんは聞いた。


「どうも、覚醒融合体や覚醒体が、生け捕りにされているらしいですねぇ。」


「はぁ?

一体誰がそんなことを…!?」


佐久間さんは目を白黒させる。


「それは分かりませんし、生け捕りにする理由も定かではありませんよね。

覚醒体や覚醒融合体を生け捕りにするのは、かなり至難の業ですよ。

それをあえてやるっていうのは…」


「ふぅん。

まぁ、しかし…

いや、エネルギーが貯まるのに多少の支障はあるか…?」


「あると思いますよ。

それに、もしも、生け捕りにした覚醒体を実験に使っているとしたら…

脅威にもなり得ます…」


僕は言いました。


「ふぅむ…

華魔鬼凛のメンバーにもう少し探ってもらうか。」


「その方が良いでしょうね。」


「まぁ、問題が山積みって訳ねぇ。」


「問題を把握出来ているだけ良しとしましょう。

必要であれば、僕も探りに行きますよ。

ここで、ルービックキューブをするのは、さすがに飽きましたからね。」


僕は言って彼女に完成したルービックキューブをポイと投げた。


「お見事ね。」


彼女は感心した様子でルービックキューブを眺めている。

そんなある日の会話だった。

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