79 ナンバーズ会議
その日、仙道さんから呼び出しがあって、COCO基地にて、ナンバーズ会議が開かれる事になった。
何やら大事な話があるらしい。
まぁ、いつものことだが…
COCO基地のミーティングルームに降りていくと、俺たち以外の26名が揃って居た。
そういえばサニーの説明して無かったな?
連れてきたけど、良いんだろうか?
「あ、仙道さん、こんにちは。
新しい従魔のサニーを連れてきたんですけど、良いですか?
マギも使えるし、レベルは3000越えです。」
「そうか。
問題無い。
後でナンバー0に加えておくよ。」
「ありがとうございます。」
という訳で席についた。
「さて、諸君らに集まってもらったのは、非常に重要な報告があるからだ。
先日…
俺、白波、桜波、ルナティ、佐田君の5名で覚醒体0089ダルダを狩に向かった…
しかし、そこに居たのは…
覚醒体では無かった…」
「覚醒体では無かった…!?
じゃ、普通のモンスターってオチですか?」
俺はとりあえず聞いてみる。
しかし、そんなオチのはずもなく…
「いや、そこに居たのは、下半身がユニコーン、そして、上半身がロック鳥の、覚醒融合体だったのだ…」
「覚醒…融合…体…!?」
みんなが騒めく。
「静かに…!
静かにしてくれ!
俺たちもあんな個体は初めて見たし、覚醒融合体と名付けて良いのかどうかもわからない…
だが…
ゾード、君は何か知ってるか…?」
仙道さんは言葉を詰まらせて、ゾードに尋ねた。
「合って居ますよ。
覚醒融合体、ついに出ましたか。
覚醒融合体とは、その文字のごとく、二つ以上の種のモンスターの覚醒体が融合しています。
今回はユニコーンとロック鳥の二つだったようですが…
三つの場合もあります。
もちろん、融合するモンスターが増えるにつれて、強力な覚醒融合体となります。
私たちは覚醒融合体2とか、覚醒融合体3とか言って区別していましたね。
余談ですが。」
ゾードが当たり前のことを言うようにそう言った。
「俺たちは…
マギを使い、何とか覚醒融合体を倒す事に成功した…
が、かなり危険だった…
この先あんな化け物がウヨウヨすると思うと…」
仙道さんが暗い表情で言った。
「しかし、放っておく訳にもいかないでしょう?」
ゾードだ。
「あぁ。
覚醒融合体はダイバーを…
どうやら、食べているらしい…」
うげぇぇぇぇ!
まじかよ!
化け物じゃん!
俺は心の中で思う。
「これ以上ダイバーの被害を出さない為にも覚醒融合体の討伐は必須だ。
みんな、出来る限り早くレベル1000に到達し、マギを覚えてくれ。
今回の会議は以上だ…」
そして、ナンバーズ会議は終わった。




