67 COCOメンバー
ゼンファーファやシャニルの活躍もあり、Fランクの残りのダンジョン・ルシアとエリザを制覇した俺たちは、その日晴れてEランクになった。
家で祝いでもしようか?と思って居たら、仙道さんからCOCOメンバーの招集があった。
俺たちはCOCO基地に向かった。
いつも通り、俺たちがミーティングルームに到着すると、COCOメンバーの全員が揃って居た。
「みんな、よく来てくれた。
これから、重大な発表がある。
俺たちは公認ダイバーを離反し、今は自由の身だ。
そこで!
ここに、COCOダイバー局を設立する事を決めた!」
みんなが騒めく。
「COCO…ダイバー…局…?
ですか?」
俺が言った。
「そうだ。
これは、大和ダンジョン委員会に敵対する組織であり、ダイバー達の安全と活躍を守る場所でもある。
COCOダイバー局は、南月区に作ろうと思っている。
小さな4階建のビルを一棟使ってな。
1階部分がCOCO喫茶店、2階がCOCOダイバー局、3階がCOCOトレーニングルーム、4階がCOCO研究室、という間取りにしようと思ってる。
で、だ。
資金があと5億ほど足りない。
もし、COCOダイバー局に寄付しても良いという奴は、帰りに寄付して帰ってくれ。」
仙道さんはちゃっかりそう言った。
「じゃ、俺、1億!」
桜波。
「じゃあ、私は5000万円!」
ルナティさん。
そんなわけで、あっという間に5億円の寄付金が貯まった。
「COCOダイバー局って、ダイバーを募集するんですか?」
俺は尋ねる。
「あぁ、そうだよ。
大和ダンジョン委員会の公認ダイバー以外は受け入れるつもりだ。
募集の広告、CMも今ネットで流す試みをしているところさ。
で!
言い忘れていたが、このCOCO基地も存続する。
ただし、こっちは会員制だ。
今のCOCOメンバーには、ナンバーを与える。
そして、ナンバー1〜30までの者しか入れないようにしたい。
ナンバー1はゾードだ。」
仙道さんは言った。
「…お受け致しますよ。」
ゾードはそれだけ答えた。
「COCOナンバーズは、もちろん、COCOダイバー局への顔出しも自由だ。
むしろ、新人メンバーへの激励も込めて積極的にCOCOダイバー局に顔出ししてくれるとありがたい。」
そうして、COCO基地とCOCOダイバー局、2つの組織が出来ようとしていた。
その日のCOCOメンバーの集いはそれで解散になった。
俺たちは帰ってEランクになった事を祝ってバーベキューした。
サザエや牡蠣、ホタテ、もちろん、肉もふんだんに焼いて楽しいひとときを過ごしたのだった。
ゼンファーファやシャニルも生肉で参戦した。
ウラウサは焼いたにんじん、風助は相変わらずネズミだが…




