64 B級グルメ
その日は、ひっさしぶりの休みの日で、俺たちは10時ごろに起床して、パジャマのままゴロゴロしていた。
すると、ミアが地方誌の1ページを見て「あっ!」と声を上げた。
「どうしたんだよ、ミア?」
「B級グルメフェスが怪月区であっているんですって!
今日の12時からですよ!」
「へー☆★
B級グルメフェス、楽しそう((o(^∇^)o))」
ジョーカーが言う。
「そうですね、暇ですし、行ってみても良いかも?」
ゾードも賛成する。
「よし、行ってみるかぁ!」
俺は重い腰を上げてそう言った。
せっかくの休みにゴロゴロするだけで終わるのも勿体無い気がするからだ。
俺たちはファミリーカーに乗り込んで怪月区のB級グルメフェスに向かった。
到着してのは、11時45分で、もう駐車場はほぼほぼ埋まっていた。
12時になり、俺たちは入場券を買って広場に入った。
「よっしゃ!
好きなもの何でも買ってこい!
5万円ずつ渡しておくから!」
俺は5万円を配った。
「わーい♪」
「ありがとうございます!」
「ま、行ってきます。」
という訳でみんなは食べ物をゲットしに向かった。
俺はやっぱり北海道からかなぁ?
そう、ここ怪月区のB級グルメフェスでは全国のB級グルメが集まっているのだ。
俺はスープカレーを注文した。
スープカレーには、カニやサーモン、ホタテなどの海産物がふんだんに入っており、カレーはスープのようにサラサラとしている。
俺はスープカレーをスプーンですくって食べた。
おぉ、カレーのスパイスにホタテが合ってる!
これは、うまい!
これでB級なのかぁ!
そして、岩手県のじゃじゃ麺を買った。
じゃじゃ麺は、肉味噌がかかった平うどんなのが特徴的で、にんにくやラー油を混ぜても美味しいらしい。
中国のジャージャー麺を真似て作ったものらしい。
おぉ、肉味噌うま!
平うどんによく絡んで味にパンチがあるなぁ!
ラー油入れた方が美味しいな!
俺はご当地グルメを堪能した。
ミアは、長崎県のトルコライスと大分県の別府冷麺を両
手に持っている。
九州の料理を攻めているようだ。
「衛輔さん、これすごく美味しいですー!」
「そっか、良かったな。
あれぇ?
ジョーカーとゾードは?」
「あ、じゃんけん大会に出るらしいです!
商品は8種の月都唐揚げらしいです!」
「まじか…
アイツら意外とお祭り好きじゃんか。」
そして、じゃんけん大会でジョーカーが見事に優勝し、8種の月都唐揚げを持ってきた。
みんなで、それを食べた。
「ゾード負けたんか!?」
「うるさいですよ!
負けてあげたんですよ!」
そんなこんなで、B級グルメフェスは楽しく満腹で終わったのだった。




