40 エリザ
次の日、ゾードと俺は大和ダンジョン委員会に向かった。
既にメンバーは揃っており、討伐チームリーダーの仙道さん、副リーダーのルナティさん、そして、桜波と佐田さんが居た。
「やぁやぁ!
揃ったのダネ!
では、さっそく行ってもらうのダネ!
今回の0015ザットはクーシーの変異体なのだねぇ。
頑張るのだね!」
そして、俺たちは出発した。
「ツキノ、そいつは何者なんだ?」
仙道さんがゾードを顎で指して言う。
「ゾードは異世界ネットショップで召喚したヴァンパイアですよ。
レベル1800ほどなので、役に立つとは思いますが。」
俺は言う。
「へぇ、1800ってすげぇな。」
桜波が言う。
「仙道さんのレベルって聞いても良いんですか?」
「俺?
俺は1700。
ゾードにリーダーやってもらった方が良いかもな。笑」
仙道さんは冗談混じりにそう言った。
「いやいや、レベルはあくまでも指標ですから。」
「みんな、聞いてくれ。
これからザットを討伐に行く、ダンジョン・エリザは変形型のダンジョンで、地図は無いし、恐らく1時間単位で変化しているから、行きと帰りで道が違う。
目印も無意味だ。
ひたすら、出口を探すしかない。
体力は出来るだけ温存してくれ。
ただ、ザットはクーシーの化け物だ。
容易くは無いだろう。
ゾードと俺がトドメを刺すから、みんなは足止めに注意してくれ。」
仙道さんは的確な指示を出す。
「了解。」
「了解です。」
「分かりました…」
「オッケー!」
「了解よ。」
という訳でエリザのダンジョンに入っていく。
エリザのダンジョンは薄紫の洞窟のような作りで、ところどころに水が流れている。
まるで鍾乳洞のようだ。
前方にクーシーが2体現れた。
「ルナティ、ゾード、やってみてくれ。」
仙道さんは一歩下がってそう言った。
どうやら、2人の実力を見たいらしい。
「いくよぉ!
ひび割れた氷の剣!」
ルナティさんがそう唱えると、巨大な氷の剣が出来上がった。
ルナティさんは1体のクーシーを斬り倒した。
「…氷花燦々。」
ゾードがそう唱えると、氷の花が回転しながら残りのクーシーを斬りつけた。
クーシーは氷の花に心臓をえぐられて、倒れていった。
「ナイス、アタック!」
桜波が声をかける。
「ふっ、ゾード、やるな。」
仙道さんは言う。
そんなこんなで2人は実力を証明し、それから先も超順調に進んでいった。
そして、いよいよ地下4階のザットの元へ辿り着いた。
「え…?
何か様子がおかしいわよ!」
佐田さんが叫ぶ。
ザットはクーシーの形をほぼとどめていなかった。
緑の長毛は触手と化し、目玉は飛び出ている。
なんだ!?
この化け物は!?




