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第70話 配信するようです④-1 ※ビューワ 1行×32文字以上

※□※※□※※□※1行×32文字で執筆中※□※※□※※□※

改行などで見辛くなる時はビューワー設定の調節してください

youLIVE-site344 LIVE


「こんばんにーにー!」


 画面には、たくさんのコメントが次々と流れていく。

 今日は、前もってSNSで告知していたから、いつもよりリスナーさん達がたくさん集まってくれてる!


  [こんばんにーにー]

  [こんにー!]

  [にーにー]

  [ビビ、こんばんにーにー]


「今日ねぇ、沢山魔法使ったんだよ」


  [魔法みせてくれるんだっけ?]

  [ワクワクすっぞ]

  [初見です!]

  [LIVEでダンジョンとか行かないの?]

  [配信部屋からカメラ持ち出せないんだよ]


 異世界ケルンジリアに転移してから、4回目の配信。

 同時接続数が徐々に右肩上がりに増えていて、みんなが興味あるのがわかる。


「初見さんは、配信の概要欄みてね。出来ないこと多いんだぁ」


  [つまんな]

  [俺は初見だから、概要欄読んできた! すごい世界だね]


「ごめんね。ライブしながら見せたら私もどんだけ楽か……。出来ないものは仕方がないのよね。今日は配信部屋でできる範囲の魔法を見せるから、楽しんでいって!」


  [きたーー! 魔法タイム!]

  [さぁ、気を取り直して! 俺は楽しみにしてるよ]


「今日は、朝から冒険者ギルドでお仕事したんだよ。依頼は薬草採取とGランクの魔物討伐! 魔物はギルドに提出しちゃったけど、薬草はちゃんと持ってる! 見る? 次回は魔物も持ってくるから期待してて!」


  [ギルドに登録できたんだ!? 冒険者になったんだね]

  [薬草……って草?]


「そう。草なんだよね……。【収納(アイテムボックス)】!」


 う~ん、1本づつでいいか、たくさん出してもわかりづらいし。


「これがヒール草、マナ草、キュア草。それぞれ10本単位で買い取ってくれるんだ。なんと500ギリア! 薬草採取だけで生きていけるぐらい高価買取してくれるんだよ。実はこの草、ポーションの材料として使われるんだって! ほら、これがマナ草から作られたMP回復ポーションだよ」


 ウィルから「MPが切れることはないと思いますが念のため」と貰ったMP回復ポーションもついでに見せる。


  [青色?]

  [うわぁ、ポーションってそんな色なんだ……飲みたくねぇ]

  [いやこれ、完全に毒っぽくね? 大丈夫なの!?]


 ふと思ったけど、私の【収納(アイテムボックス)】、まだ何にも入ってないんだよね……せっかくあるのに、全然活用できてないのもったいない気がする。


「確かにね~。ちょっと待ってね。確か、濃い色の方がレベルが高いって聞いたことあるし、調べてみるね。【鑑定(アナライズ)】」


 ★MP回復ポーション

  レベル3 MPを500回復


「これ、レベル3のポーションだ。HP回復ポーションもレベル3は真っ赤だったもん。なんか、飲むのちょっと躊躇しそうよね……」


  [レベル3のポーションって、もしかして高級品?]

  [いくつまでレベルあるんだ?]


「うん。これ10万ギリアするから超!超・高級品!」


  [そんなに高いのか……ぼったくられてない?]

  [薄めて売ろうww]

  [へぇ。薬草をさ、個人で栽培できるなら金策になるのでは?]


「高ランクの冒険者が使うようなアイテムだから、高くて当然らしいよ? それと残念ながら、薬草は栽培出来ないんだってさ。だから、広い草原の中から探さないといけないから薬草採取の報酬が高めになってるんだって」


 手のひらの上の薬草をじっと見つめた。

 【探索(サーチ)】を持っている私にとっては、薬草探しなんて簡単なもの。

 茂みの奥に隠れている薬草の位置が手に取るように分かるから、まるで宝探しゲームのチート機能みたいな感覚。

 本当にラッキーだ。


「ーー私の魔法でさ、一番わかりやすいのは【治癒(ヒール)】かも。よしやるかーー」


 ダガーを慎重に取り出し、刃の鋭さを指でそっと確認する。

 左手の指先に刃を静かに押し当てる。

 少し力を込めると、皮膚が抵抗なく裂け、鮮やかな赤がじわりと滲み出てきた。

 その瞬間、鋭い痛みが走り、思わず息をのむ。


  [何するんだ?]

  [早まるな!!]


「痛っったぁ!!」


  [ギャー!!]

  [ガチで痛そうなのやめてww]

  [突然、切るなww]


「思ったより切れたんだけど! ちゃんと治るか……見ててよ! 【治癒(ヒール)】!」


 淡く光る魔力が、指先に集まり、傷口がゆっくりと閉じていく。

 痛みが薄れていくのを感じながら、傷が完全に消える瞬間をじっと見届ける。


  [思った以上にちゃんと回復してる!すげぇ!]

  [いやもう、【治癒(ヒール)】見せる前の流れがホラーなんよ]

  [わーー! 凄い!]


「おぉ……ちゃんと治った! もし魔法発動しなかったらどうしようかと思った。ウィルにめっちゃ怒られるところだった」


  [治る瞬間、めっちゃ綺麗だった……!]

  [ちゃんとっていうの止めてww]

  [傷つけることは止めよ?]

  [おぉー!ちゃんと治った!すごい!]

  [<1,000円>病院代だよ]


「サンクチャありがとう! そうだね。ごめん、ごめん。ちゃんと切るって宣言してから切るね。次の魔法は【光源(ルミナリー)】」


  [ナイスサンクチャ]

  [違う、そうじゃない!]

  [ま、まぶしい!!]


 画面越しでも、その驚きが伝わってくるのが面白い。

 リスナーも魔法の光に目を奪われているみたいだ。

 椅子から立ち上がり、光の動きを確かめながら歩いてみる。

 フヨフヨと自分についてくる光、かわいい。


  [うぉー!これ絶対便利じゃん!]

  [夜道歩く時に便利そう]

  [無限に光るの? MP減らない?]


「松明だとさ、片手ふさがっちゃうもん。これはかなり便利! MP1消費なんだよ? 継続時間は試してないからわかんない」


  [ゲームでは、ビックリして松明でなぐってたのに……]


 ゲームでは、突然の敵の襲撃に剣を持っていることを忘れるからね……。

【★お願い★】

こんにちは、作者のヴィオレッタです。

最後まで目を通していただきありがとうございます。

少しでも 「また読んでやるか」 と思っていただけましたら、

広告の下にある【いいね】や【☆☆☆☆☆】ポイントを入れてくださるとめっちゃ喜びます。

最後に誤字や言葉の意味が違う場合の指摘とかもお待ちしております。

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