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奴隷族のレガシー  作者: 敵ガストム
第1章 医大生がゲームに適応できない
2/2

田淵

「オイオイ、ミネルバ。 でも気になることがある。」


《質問してください お答えいたします。》


「ルーンってどうやって得るの? お店で売ってるの?」


《ルーン。ルーンは一般に得やすい文物ではありません。 主に迷宮やダンジョン。 魔王城に超自然現象的に生成されます。》


迷宮、ダンジョン、魔王城って··· どうも危ないところだろう。

下手をすると死ぬかも知れない所であることは間違いないようだ。


「ミネルバ。ルーンをペンダントに装着すると何がいいの?」


《ルーンをペンダントに装着すると、それによる効果が付与されます。 場合によっては、追加のスキルも付与されます。 》


《ただし、ルーンの組み合わせを変える場合によって効果が異なります。》


効果って…何の効果だっけ?


《効果。ルーンの効果は大きくラ効果とサブ効果に分かれます。 サーブ効果には、体力防御力攻撃力の増加、状態異常無効確率の増加、ピラメーター効果の増加、などがあります。》


《ラ効果》にはスキルの追加、状態異常の付与の追加などがあります。 》


効果もいろんな効果があるんだね。 それなら序盤のプレーを容易にするにはルーンから得た方が良いだろう。


正解です。 ただし、初心者ユーザーにはお勧めしないアクティビティです。》


「そ、それは….. なぜだろう?」


《さっきも言った》シピ、ルーンは他人が譲渡しない限り、迷宮やダンジョン、または魔王城で生成されるルーンを得なければなりません。 》


迷宮、ダンジョン、魔王城が危険な場所だと言っているのか。

それでも実力のある誰かはこれをやり遂げるだろう。 ましてや、このゲームは自律性の良いゲームだ。 だからプレーの仕方には正解がない。 では、さっそく迷宮に向かう。

迷宮に行けばルーンがあると言ったので、そこにあるルーンを全部持っていけば、序盤のチャプターまでは円滑にプレーできるだろう。


《自動的に現状をご案内いたします。》


「……え?」


急に手に持っているラブルから青い光が出てきて、私の前に状態窓を開けてくれた。


《現在の状態です。 クリティカル5%増加、

防御力が10%増加し、現在防御力0. --- 》


「あ、あ….. 分かった。現在私がどれだけ弱いかはよく分かったと..」


本当だよ.. 攻撃力や防御力が増えたのは、おそらく初心者の普及のためだろう。

正直言って私はがり勉だったのでけんかもうまくできない。 この世界で喧嘩ができないということは、つまりゲームができないということだ。 他の子たちがからかうほどね。

だから、できるだけこのゲームの死角を分析して、テムパルで何とかするしかないだろう。

あ、一番大事なことを忘れてしまった。


「ミネルバ。どうすればこの世界から抜け出せるの?」


《この世界という言葉は「スレーブ·レガシー」ゲームの中という言葉で指しているのなら、答えはゲームクリアだけです。》


「つまり、ゲームをクリアできないということは、一生ここから出られないということか。」


《そのとおりです。》


「ゲームクリアの条件は何?」


ゲームクリアの条件は、最後のチャプタークリアに該当する条件を完遂することです。》


「その条件は?"


《魔王になられることです》


オーケー。魔王になれ。


「では、魔王になる条件は?」


《特定の数値の馬力量とサブ効果》です。 または烈聖魔王の一人に、魔王の座を引き継いだり、処置して奪うというものです。》


黙って強くなれ。 これかな。

一応、このシステムが大体どのように流れているのかは分かった。

それでは最後のチャプターに向かうための最初の踏み台であるチャプター1をクリアするしかないね。 現在として私の道はそれだけである。


***


吹子村。 ミネルバの説明によると、ドワーフ族とエルフ族、そしてオーク族が互いに助け合いながら調和を成しているという。

実はこの説明は嘘で、ドワーフ族とエルフ族が住んでいた共同村だったブキコ村にある日突然オーク族が入ってきて王様のふりをするというのが真実だ。

今回のチャプター1は、ブキコ村を襲ったオークの奴らを全て追い払うことだ。

誰が見ても今回のチャプターは喧嘩が避けられないだろう。

それでもチャプター1だ。 何でも最初のミッションは誰でもできる水準に設定するものだ。 だから今の状態の私が行っても問題はないだろう。

そう思った私は、吹子村へ足を運んだ。


「ミネルバ、ところでどうして今回のチャプターの名前が『楽園』なの?」


《楽園と言えば、ズワイガニで平原なところ、平和で幸せなところを思い浮かべる。 しかし、今回のチャプターの主な目標はオーク族との戦いだ。 だからタイトルと内容が合わないいい質問です。》


《「チャプター1」のタイトルを「楽園」と付けた理由は、まさにこれからのチャプターに比べると、楽園と呼ばれるに値すると思ったからです。》


「何、何だって!.. あっ。」


私は道の真ん中で大声を出してしまった。 それによって周りにいる人々の視線が全て私に向けられた。


「うーん、ミネルバ。 これからのチャプターの大まかなプロットを教えて。」


《総チャプター10の間、主人公は色んな村を歩き回りながら力を育てることになります。 それから魔王に挑戦します。》


大雑把すぎじゃない!

当然、このゲームはRPGゲームだから力を育て、当然力を育てたから魔王になろうとするだろう!

ただ、言われた通りにしろということなのか。 それでは、それに従うべきだ。


ミネルバに聞きたいことを思う存分聞いてみると、いつの間にか北の港に着いた。


「うーん、どこで船に乗ればいいんだろう。」


その時、どこかで私に向かって手を振っているある老人を見つけた。 これに対し、その死因は私に向けられたものだということに気づいた後、その老人の方がいるところに近づいた。


「こんにちは。もしかして、この港のご主人ですか?」


「そのとおりです。 さあ、ついて来てください。」


「はい」


私はその老人について港のそばに小さな家に入った。


「さあ、署名してください.. 所属と職業も書いてください。」


「分かりました。 費用はいくらですか?」


「費用は帰国の際に受け取りますので、すぐには心配しないでください。」


たぶんこれも序盤のプレーをスムーズにするシステムのようなものだろう。 どの港から帰国する時、お金をもらうのか。 当然、今私にまだお金がないから、後で任務をクリアしたらお金が入ってくるから、その時に受け取ろうとするのだろう。

ただの無料ではないということを気持ちよく言ったわけだ。


その後、老人が渡した紙に私の署名と職業、そして所属を書いた。 まずはどのチームにも属していないので、無所属とは書きましたが。


「うん、わかりました。 吹子町で用事を済ました後、こちらに伝言を残してください。 帰国できるようにお手伝いする船を用意します。」


「はい、ありがとうございます」


一度そうして私の身元を確かめた老人は私を船のある所に連れて行ってくれて、それによって私は吹子村へ向かうことができるようになった。

まだ私には初心者の普及で支給された革の鎧とブーツ、そして平凡な剣一本しか持っていない。

お金が貯まるなら、装備と武器に気を使い、ある程度準備ができたらパーティーを組んで迷宮かダンジョンに行こう。 ルーンを獲得しなければならないから。


今ちょうどゲームを理解するようになったし、まだチャプター1の真のストーリーを味わっていないので平和だ。 吹子町に着くのが本当のこのゲームの始まりだろう。


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