雑巾王
希望に燃える男がいた。
その若い男は、学も無く体力も人並み、人脈も無い。
しかし、やる気だけは満ち溢れている。
一発当てて、一山築いて、世のため人のために役に立ちたい。
そんな志だけを胸に、世界放浪の旅に出た。
世界中の名も無き村や島々をただただ巡っていく。
そこで言葉や仕事を覚えていきたい、という目論見だった。
世界中を旅して仕事にありつく。
それは、思い付きで上手くいく程には、簡単なことではなかった。
言葉も満足に通じなければ、まともな仕事にはありつけるはずもない。
元より、その若い男には能力も何もなく、
手元にあるのは、アルバイトで稼いだ、なけなしの額の貯金だけ。
世界中どこへ行こうと、勉強をするどころか、食べて寝るだけで金が減っていく。
貯金は食べることに費やされて目減りしていく。
一日三食が二食になり、勉強よりもその日の生活のために働かねばならない生活。
しかし、学も体力も秀でるところがないその若い男にできることと言えば、
ゴミ捨て場からボロ布と針を拾ってきて、
雑巾を縫って売ることくらいがせいぜい。
金は増えるどころか減っていき、とうとう生活費すらも賄えなくなった。
今は、世界のどこかもわからない、狭い島の侘しい港で、
仕事もなく腹を空かせて地面にへたり込んで座っていた。
「腹減った・・・。
もう何日、まともに飯を食べていないだろう。
俺、このままここで死ぬのかな。」
力が入らない体でそんなことを呟いていると、
そっと目の前に手が差し出された。
白手袋に包まれたその手は、上品そうな初老の紳士のものだった。
どこかもわからない島の港で動けなくなったその若い男に、差し伸べる手が。
手を差し出した初老の紳士は、
その若い男が聞いたこともない外国語で何事か話しかけた。
心配そうに何かを話していることは推測できるが、
しかし、その若い男には言葉の内容が理解できない。
眉をひそめて疑問の形にしていると、初老の紳士はまた別の言葉で話していった。
何種類かの言葉の後に、やっとその若い男にも理解できる言葉が聞こえてきた。
「もしもし、わたくしの言葉がわかりますか?」
しばらくぶりの母国語は、故郷の香りがしたような気がした。
その若い男は、ひしと、しがみつくように手を取って応じた。
「わっ、わかります!理解できます。」
「そうですか。わたくしが話せる言葉で通じて良かった。
あなたはずいぶんと遠くから、この島にお越しのようですね。
こんなところで座り込んで、どこかお加減でも?」
心配そうな初老の紳士に、その若い男は顔を赤らめた。
「いえ、体は何とも無いです。ただ、お腹が空いて。
仕事が見つからなくて、もう何日も食べていないんです。」
「おや、それはお困りでしょう。
お恥ずかしいことですが、この島では島民の多くが貧しさに喘いでいる。
金も物も人も滞留して淀み、流れることがない。
外から来たあなたには、とてもまともな仕事にはありつけないでしょう。
ともかく、食事と休息が取れるところへご案内します。
外から来たあなたを粗末にしたとあれば、この島の名折れです。
わたくしの主人の屋敷まで一緒に行きましょう。
きっと御主人様も歓迎してくれることでしょうから。」
そうしてその若い男は、執事のような本物の執事に連れられて、
初老の紳士が言う主人の屋敷へと案内されることになった。
たどり着いた屋敷は、それはそれは大きなお屋敷だった。
敷地を囲う外壁から建物までの間には、
それだけで家が何軒も建てられそうなほどの土地があって、
樹木や緑を抱える大きな植木鉢が立ち並んでいる。
屋敷の建物はというと、
侘しい港や道中の貧しい村々とは比較にならないような豪華さ。
まるで宮殿を思わせるような佇まいだった。
その若い男は後から知ったことだが、
この屋敷の主人はこの島で一番の大富豪なのだそうだ。
執事に連れられ、重々しい金属の柵の門を開けて、敷地の中へ。
敷地の緑の奥にある白い屋敷の中に入ると、
廊下にはふかふかの絨毯が敷かれていた。
先に連絡がされていたようで、その若い男はすぐに洗面所へ案内された。
シャワーで身なりを整えて、着替えに袖を通し、今度は食堂へと通される。
そこには、白髪に白髭の老爺が待ち構えていた。
「客人、よくいらっしゃった。
なんでも、外からこの島に来てお困りだったとか。
客人に不便をさせて申し訳ない。
食事を用意させたので、まずは空腹を満たすがよろしい。」
すると使用人らしい数人が現れて、食事の皿を並べていった。
この島で採れたものなのか、食事には魚が多いようだった。
「これ、食べて良いんですよね?いただきます!」
空腹に急かされたその若い男が、堪らず料理に食いつく。
あっという間に食事を平らげて、食後のお茶に口をつけると、
それまで笑顔で見ていた主人の老爺が、やっと口を開いた。
「この島の食事はお口に合ったようですな。
ところであなたは、どうしてこんな辺鄙な島にやってきたのですか?」
「それは・・・」
そうして、その若い男は、老爺に身の上話をすることになった。
自分には学も体力も秀でたものは何もないこと。
それでも、何でも良いので成功して、世のため人のために役に立ちたくて、
なけなしの金とやる気だけで世界中を旅してきたこと。
それでも何も成し遂げられず、この島で行き倒れになっていたこと。
話の最後には、その若い男は涙を流していた。
やる気だけで成し遂げられることなどない。
旅の成果は、そんな残酷な現実を確認できただけだった。
すると、屋敷の主人である老爺は、白髭を撫でながら言った。
「なるほど、それはお辛かったでしょう。
できることが何も無いと確認しただけということは、
何も身につかなかったということになってしまいますからな。
しかし、あなたにはまだやる気がある。可能性がある。
どうです?この屋敷で働いてみませんか?」
「この屋敷で、俺を雇ってくれるんですか!?」
「もちろん、仕事は楽ではありませんぞ。
この屋敷でやっていることは、
おいそれと他人に説明できるほど単純ではありませんから。
秘密を守って貰う必要がある。
そして、あなたには勉強すべきことがたくさんある。
この屋敷の使用人たちは、あなたに言葉を合わせてはくれないでしょうから。
それでも、できることを探してやり遂げる覚悟があるのなら、
言葉だって勉強して今から身につけることもできましょう。
あなたにはその覚悟、やる気をもう一度出せますかな。」
衣食住を提供してもらっただけではなく、仕事や勉強の機会まで与えてくれる。
こんな高待遇は、世界中を探しても見つからないことはもう知っている。
やる気がなければ、とうに家に帰っているだろう。
その若い男に断る理由は無かった。
そうして、その若い男は、島の屋敷の使用人となった。
テレビでしか見ないような使用人の服装を着たのは、これが初めてだった。
その若い男は、その屋敷で一番下の小間使いからスタートすることになった。
朝は日も上らぬ時間から起きて、夜は屋敷の者が寝静まった後まで働き、
寝るまでの僅かな時間を言葉などの勉強の時間に充てる。
幸い、他の使用人が使っていた本などがあったので、勉強道具は揃っていた。
なんでも、この屋敷の主人には身寄りが無く、子供もいないようで、
使用人に勉強させることが、子育ての代わりになっているようだった。
一方、屋敷での仕事はというと、よく理解できないことが多かった。
何やら食べ物や鉱石などの荷物をたくさん運ばされたかと思えば、
屋敷の地下にある病院の手術室のような部屋に、
理解も及ばない医療器具のようなものを運ばされたりすることもあった。
これは何かと尋ねれば、何事かを喚く使用人から殴り返された。
どうやら、他の使用人は言葉も通じないようで、
仕事中に無駄口を叩くのは控えた方が良さそうだと思い知るのだった。
実際に仕事をしてみて理解したことは、
この屋敷での仕事は滅私奉公、秘密厳守。使用人は実力主義。
仕事で活躍した使用人には、その場で多額の現金で報酬が手渡された。
そうでないその若い男などは、掃除に使う雑巾すら足りず、
自分の服の裾を千切って縫い合わせて雑巾にさせられる始末だった。
その若い男が屋敷の使用人になってからしばらく経った、ある日のこと。
年長の使用人が何やら大声で怒鳴り散らしたことがあった。
矛先にいたのは中年の使用人で、よく失敗することで有名な使用人だった。
それからその中年の使用人は屋敷の地下へ連れて行かれ、
そのまま二度と戻っては来なかった。
今度ばかりは許されず放逐されたのか、あるいは今も地下にいるのか。
その後しばらくしてから、
いくつかの医療品らしき物が大事そうに運び出されていった。
それを見て、その若い男は、
屋敷の地下に手術室のような部屋があるのを思い出していた。
人が消えて、地下から何かが運び出されていった。
この屋敷は豪華で、島の魚や果物を売って建てられるような規模ではない。
大金を得るために何をしているのか、事実の一端が見えたような気がした。
それからの日々は、その若い男には地獄と呼んで差し支えない時間だった。
仕事は厳しく、言葉は通じず、失敗すれば殴られ、
足りなければ自分の物を奪われる。
毎日、朝早くから夜遅くまで仕事、その後は勉強する日々。
大変なのは仕事と勉強だけではない。
屋敷の使用人は数多くいるが、それらはいくつかの派閥に分かれていて、
派閥間での争いが絶えなかった。
その若い男はどの派閥にも関わっていなかったが、それ故に、
仕事を失敗したと濡れ衣を着せられたり、時には抗争に巻き込まれたりもした。
年長の使用人からいじめられるのはいつものこと。
それでも、その若い男は必死に耐え続けた。
なぜなら、学も金も無い者が、勉強して金を貰える条件など、
そうそう手に入るものではないと知っていたから。
その若い男が仕事と勉強に身を窶す傍らで、
耐えきれなくなった使用人たちが、一人また一人と姿を消していった。
それらの人たちが姿を消したのは使用人を辞めたから、
ということではないであろうことも、
その若い男の背中を押し続ける原動力となっていた。
数ヶ月、数年、それ以上の月日が流れて。
その若い男は、今もあの屋敷で働いていた。
かつては言葉もわからなかったその男は、若さを失った代わりに、
今や一人前の使用人となっていた。
屋敷の使用人たちの間では、その男は、
あの執事に継ぐ地位にいるであろうと噂されているほど。
執事は、主人の跡継ぎと目されているので、実質三番目ということらしい。
言葉もおおよそ通じるようになり、いじめられる側ではなくなった。
仕事は厳しいが、仕事を覚えてやりがいを感じるようにもなった。
厳しいだけの生活に、楽しさが加わってきた頃。
屋敷で事件が起こった。
いくつかに分かれた使用人の派閥の中で、屋敷の主人に反感を持つ者たちが、
屋敷の主人と屋敷の組織そのものに対して暴動を起こしたのだった。
厳しい生活に抑圧された者たちの辿る道としては、よくあるもの。
抑圧する側であれば、対策を講じているはずだが、
しかし何故か、その屋敷には、
使用人が暴力に訴えた場合の準備が、ほとんど用意されて無かった。
屋敷の外には防護設備がいくつもあるのだが、屋敷の中にはほとんど無い。
一度、屋敷の中に入ってしまえば、主人の寝室を知っている使用人ならば、
いつでもたどり着けるような無防備な状態だった。
どうやらそれも、屋敷の主人があえて選んだことのようだ。
跡継ぎがいない主人が、使用人を集め、跡継ぎとして育てる中で、
反抗されることも覚悟していたのかもしれない。
その男が騒ぎを聞きつけ、暴動を鎮圧し、主人の部屋へ辿り着くと、
そこには、老爺が血塗れになって豪華な椅子に腰掛けていた。
その足元では、執事が体中に銃弾を浴びて絶命していた。
勇敢にも主人の盾となったらしい、忠義に尽くした最期だった。
手遅れの執事は捨て置いて、その男は主人に駆け寄った。
「御主人様、大丈夫ですか!」
しかし、主人である老爺もまた、
もう手遅れであることがわかるほどの深手を負っていた。
太い血管がいくつも傷つき、老体では治療をするまで耐えられないだろう。
だから、その男は、主人にすがりついて言った。
「御主人様、何か言い残すことはありませんか。
私が代わりに必ず成し遂げますから。」
すると、死にゆく者は、穏やかな笑顔で言うのだった。
「では、お前の願いを、一つだけ叶えてやろう。」
瀕死の主人がその男に言った言葉は、まるで御伽噺のような言葉だった。
お前の願いを一つだけ叶えてやろう。
そう聞こえたような気がしたが、信じられず、その男は聞き返した。
「御主人様、しっかりなさってください。
何か、言い残すことはありませんか。言ってください。」
するとやはり、主人は笑顔で言うのだった。
「お前こそ、儂の話を聞きなさい。
儂はもう長くない。
もしも、儂が死んだ時は、執事に跡を継がせるつもりだった。
しかし、あろうことか、あやつは儂を庇って先に死んでしまった。
だから代わりにお前を跡取りに指名する。」
「そんな、私にはそんな大役は無理です。」
「心配するな。
儂が今までにしてきた汚いことは、全て終わりにするよう準備してある。
お前はただ用意された通りにすれば良い。
今まで儂は、この島の人たちみんなを豊かにしたくて必死だった。
必死に金を稼ごうとして、いつの間にか、その志を忘れていた。
儂はこの島で一番の金持ちとなり、金持ち王と呼ばれるようになった。
確かに、この島は儂の力で豊かになったが、
しかし、豊かになったのは一部の人たちだけのこと。
その代わりに、島の人たちの多くはもっと貧しくなってしまった。
儂のやってきたことは間違いだった。
もうどうすれば良いのか、儂にもわからん。
だから、お前に全てを託す。
この屋敷も含めて、儂の資産を全てお前に譲る。
それが、一山当てたいという、お前の願い事だっただろうからな。
儂がその願いを叶えてやろう。
その代わり、儂からもお前に頼みがある。
お前が儂から受け継いだ資産は、
この島の人たちみんなが豊かになるように使ってくれ。
どうか、お前の願いを叶える代わりに、儂の願いも叶えてはくれまいか。」
つまりこれは、主人からの願いなのだ。
金持ち王などと呼ばれ、島の金を自分の手元に溜め込んでしまった。
島では金と人と物の流れが止まり、もっと貧しくなってしまった。
それを懺悔し、島の人たちすべてを豊かにして欲しいと願う。
その願いを叶えることができれば、その男に資産を譲るという、交換条件なのだ。
その男もこの島の人たちには世話になった。その恩返しもしたい。
しかし、その男も主人も、神様ではない。
願いを叶える魔法の力などは持ち合わせていない。
では、神様の力を使わず、人の身で、
どうすれば島の人たちみんなを豊かにすることができるのだろう。
金品を配る?それでは金が集中したり溜め込む者が現れて金は循環しないだろう。
あるいは、主人の立派な墓でも作って、資産を全て使ってしまうか?
いや、それでは墓の建設に関わった人だけに金が滞留してしまう。
この島では、金と物と人が流れないことが問題なのだ。
いくら金があっても、金が滞留してしまえば、
島の人たちみんなを豊かにすることにはならないだろう。
必要な人が必要な分だけ金を使い、誰も溜め込まない、
そんな方法は無いだろうか。
・・・あるではないか。
その男の脳裏に今までの記憶。
志を胸に世界に飛び出し、挫折し、
主人に拾われ、この屋敷で過ごした厳しい日々。
その中に、金を行き渡らせる方法を見つけたような気がした。
屋敷と大金があれば、実現可能かも知れない。
その若い男は頷いて主人に答えた。
「御主人様、わかりました。
私は、貴方様から受け継いだ金を使って、雑巾を作ります。」
金で雑巾を作る。
この短い言葉に込められた意味を、主人は瞬時に感じ取れただろうか。
血塗れの老爺は、最初に目を見開き、次に口を笑顔にして、
そして穏やかに目を瞑って眠ったのだった。
そんなことがあって、その男は屋敷と莫大な資産を受け継いだ。
ただしそれには、島の人たちみんなを豊かにするために使う、という条件が付く。
亡き主人の願いを叶えるために、その男がしたことは、
金で雑巾を作る、ということだった。
もちろんそれは、金で雑巾の形の物を作る、という意味ではない。
金、紙幣や硬貨を使って雑巾を作ったのだ。
名付けて、雑金。
雑金という名前ではあるものの、もちろん正真正銘の金として使える。
見かけはただの金と変わらない。
金を雑巾のように使えるようにした、というのが正しい。
その男が治める屋敷には、雑巾が置いてあるように、雑金も置いてある。
そこには札や硬貨が置いてあって、屋敷の者だけではなく、
島の者であれば誰でも自由に雑金を使うことができる。
使い道は食べ物だったり、薬だったり、何でも良い。
ただし、雑金を持ち出して良いのは、すぐに使う分だけ。
使い残した雑金は、すぐに返さなければならない。
また、巡り巡って手元に来た雑金が不要だった場合もまた、
屋敷の雑金置き場に返さなければならない。
雑金は雑巾と同じである。
雑に使っても良いが、雑巾をじっと掴んでいるようなことはしない。
使う時に借りる、使ったら返す。
無くなったら、みんなのところにある古い金を雑金として供出する。
雑巾とは、みんなの使い古しの布でできているのだから。
そうして、その島では、金が雑金として活発に巡るようになった。
金が巡れば人も物も巡るようになる。
巡るものは一箇所に留まらず、一箇所に留まらないから奪い合いも起こりにくい。
そうして、その屋敷と島では、争いが減って、みんなが豊かになった、
かどうかはわからない。
何故なら、物事は金と人と物だけでは決まらないから。
どんな大金でも人の心を動かせないことはあるし、
わずかな金が原因で争いになることもある。
金と人と物が巡るようになって、その後にどうなるかは、
島の人たちみんなの行い次第。
それでも、特に貧しい人たちにとっては、雑金は生活の助けとなるのだった。
今日もその島では、雑金が活発に巡っている。
「さあ、寄っといで!今日の雑金だよ!
遠慮せず、雑に使ってくれて構わないからね。
ただし、使い終わったらちゃんと返しにきてくれよ。
古い金があったら、雑金として持ってきてくれよ。
あんたの家の古い金が、次の雑金になるんだからね!」
屋敷に溜め込まれていた金が、雑金となって島の人たちの間を巡る。
雑金が有効に使われるのか、ちゃんと返ってくるのか、わからない。
中には雑金を快く思っていない人々もいるだろうから。
雑金が島の人たちみんなを豊かにするのかは、まだ決まっていない。
金は雑巾である。
最初にそう主張して雑金を作り出したその男のことを、
島の人たちは敬意を込めてこう呼ぶのだった。
雑巾王、改め、雑金王と。
終わり。
金と雑巾は似ている。
雑巾を使わずに仕舞っておくのは不潔になる。
雑巾は雑に使って、無くなったら使い古しの布でまた作れば良い。
金も使い古しは使ってしまった方が良い。
そんなことを思って、雑金ができる話を書きました。
雑巾のようにお金もどこかで溜まらず巡ってきてくれると良いのですが。
お金は寂しがり屋で仲間の元から離れようとしないので困ったものです。
お読み頂きありがとうございました。