第6部 一章 8話 諜報騎士団
1911年10月16日
王都魔法団 地方調査課 クレア クラーク
あの村から王都に戻った際に警部補が今回の報告書は自分が作成すると言うのでお任せすることにした。その後、副局長には事の事情をヴァンパイアの件も含め簡潔に説明したが
終始、険しい顔で話を聞くだけで「お疲れ様でした」と一言で終わった。
あれから数日経ったある日の事、相変わらずの雑務処理をこなしながら時間を潰していると、久しぶりに聞きなれた声が受付室から聴こえた、振り返るとあの警部補だった、しかも今回は制服を着ており襟についた階級章、手入れをされたオールバックに制帽の金色のアゴ紐など、私が町中で見る警察官より階級が上なのが一目でわかるいで立ちで、一緒に調査したどこぞの浮浪者感は無かった。
「おう、親(師匠)なし魔法使い、元気にしてたか?」
「お久しぶりです、親(師匠)絶賛募集中です」
どうやら私に用事があったみたいだ、先の調査について聞きたい事があるらしい、ご丁寧に魔法団の許可証を用意している徹底ぶりだ、抜かりが無いこの感じ 感服する。
「あのご用件っていうのは?」
「簡潔に言うと我々のところで一緒に仕事をして欲しい」
そう言って、一枚の手紙を渡してきた
そこに書かれていた内容は下記の通り
クレア クラーク 魔法団地方初級事務官 殿
ハミルトン上級騎士との合同調査の報告を受け
今後、当団が担当する調査に貴殿の力をお借りしたいと考えおります。
諜報騎士団 団長
状況が読み込めない
「もし、我々と仕事をしてくれるなら、お前の希望をできる範囲で叶えることができるぞ」
「魔術の師匠が欲しければ、師匠を複数人から選ぶことも可能だ」
「待ってください!ハミルトン警部補」
「なんだ?」
「警部補は警察団ではない?」
「まぁ、その文面に書いてある通り俺は諜報騎士団の騎士だ、今はある事件を追っているために警察団に出向という形で所属している」




