14/20
6分の5(1)
美咲さんの意識が戻ったのは翌日の土曜日、西の空に曇天がある曇り空だった。
「全部、話してくれませんか」
僕がそう問うと
「わかったよ、私の両親、君の両親の死、私について全部。」
彼女は深呼吸を何回もして息を整えていた。
「私の両親は自営業を営んでいたの、料理店のね。」
「それって『桜咲』ですか?」
「うん、そう。あの店が中2までの私の家であり宝物だったの。私の母、水野桜と私の名前の美咲の咲を使って『桜咲』。でもある時経営不振を理由に父親と母親が離婚することになってしまったの。結局私は母親に着いていくことにしてね。それからは普通に暮らしていたわ。」
「ということは美咲さんの父親が…」
「ううん、まあ結局はお父さんが犯人なんだけどそんな単純なことじゃないの。」
「と言いますと?」
「私、過去に戻ることができるの。雨の日限定でね。」




