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6分の4(1)
金曜日の朝も曇り空だった。いつものように支度して家を出た。心なしか美咲さんは元気が無いように思えた。
「それで、意味わかんないセリフを言っていて、『桜咲』の前で悲しい顔をしたと。」
「ああ、そうなんだ。何かわかるか?」
そこから太陽の考察が始まった。そして太陽はハッとした顔をした。それから急に真剣に、かつ怯えるような顔をして僕に言った。
「これから俺が言うことは考察に過ぎない。だから冗談半分位の気持ちで聞いてくれ。決して本気にしないでくれ。」
珍しくそんな宣言をして考察は始まった。




