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第九十四話、わたくし、『ちょい悪令嬢』になりましたの。【PV20000アクセス達成記念特別編】(その2)

ちょい悪令嬢「──さて、今回も前回に引き続き、『小説家になろう』様におけるPV20000アクセス達成を記念して、本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、これからの展望についても熱く語り合っていく、『ボイスチャット座談会特別編』の第2回目を、わたくしこと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導クォンタムマジックチャットルームより、いつものメンバーでお送りいたします!」




ちょい悪令嬢以外の全員「「「わーわーわー! ドンドンパフパフ! パチパチパチ!!!」」」




ちょい悪令嬢「具体的には、まさしく前回に引き続いて、先の連休中に公開した三連作の二作目である、第91話の反省点と補足説明とを、皆さんと熱く事細かに語っていこうと思うのですが、前回と言えば…………ぷっ、くすくすくす、うふふふふ、あはははははは!」




かませ犬「──いきなり、どうした⁉」


メイ道「お、お嬢様⁉」


真王子様「……おいおい、いくら大記録を達成して浮かれているからって、司会者が冒頭から、自分の役割を放棄しては駄目だろう?」


ジミー「読者の皆様に対する印象も、最悪でしょうね」


妹プリンセス「……ちょい悪令嬢様、いかがなされたのですか? お姉様らしくもない」




ちょい悪令嬢「ご、ごめんなさい……ぷぷっ……そ、それが、ですねえ、前回ご紹介した、『ゲームの世界への転生であることに一点の曇りもない、スピードアタック上等の悪役令嬢』作品についてですが、何と同じ作者様による別の『悪役令嬢シリーズ』が存在していることが判明して、昨日一日中読みふけっていたら、その作中の『最優先攻略対象の王子様』キャラに対する扱いがもうっ! …………ぷぷぷっ♡」




かませ犬「──うぐっ」


メイ道「あー、読みました読みました! 『前○的悪役令嬢』シリーズですよね⁉」


真王子様「うんうん、それだったら、ちょい悪令嬢たんが思い出し笑いするのも、当然だよな!」


ジミー「とにかくほとんどの作品において、『王子様』キャラが酷い目に遭うのがお約束となっていて、東京湾に沈められそうになったり、いつの間にか世界そのものがTRPG化していてSAN値をガリガリ削られて最後には邪神に襲われたり、知らぬ間に相思相愛のはずの男爵令嬢ヒロインから呪いをかけられたりするんだよね♡」


妹プリンセス「……いや、そもそもタグに、『王子いじめ』とか『王子の目が死んでる』とか『王子、悪役令嬢に勝つ(が、酷い目には遭う)』とか『 王子(死にそう) 』とか『王子殺すべし』とかと、明記されてありますからね。この作者様の、とにかく『王子様』キャラを酷い目に遭わせてやろうという偏執的怨念を、まざまざと感じさせられますわ」




ちょい悪令嬢「いえいえ、別に偏執的ってことはないでしょう。そもそもですねえ、『乙女ゲーム』及び『悪役令嬢系のWeb小説』における、『王子様』キャラ自体がふざけているのですよ。悪役令嬢という婚約者がいるというのに、逆ハー狙いの男爵令嬢なんかにコロリと騙されて、自分のほうこそ公然と浮気をしながら、悪役令嬢を断罪して婚約破棄を突きつけるなんて、文字通り『女の敵』そのものじゃないですか? むしろ二次創作パロディ的Web小説の中で酷い目に遭わされるのも、当然の報いというものですよ!」




かませ犬「……むぐぐっ」


メイ道「それは、もっともですね!」


真王子様「むしろか弱く可憐な悪役令嬢を、不幸のどん底に突き落としたにしては、生ぬるい対応とも言えるな(ガチレズ男性無用論者談)」


ジミー「この座談会のように、本作における『第一王子』キャラに対する扱いの悪さにも、実は正当な理由があったわけなんだね」


妹プリンセス「……『悪役令嬢』作品としての、ぶっ飛んだ前衛さ加減といい、このシリーズの作者様とは、いい酒が飲めそうですわ(未成年)」




かませ犬以外の全員「「「言えてる言えてる、あはははははは!!!」」」




かませ犬「──おまえら、いい加減にしやがれ! 何だよ、本来『乙女ゲーム』におけるヒロインキャラ的立ち位置にあるはずなのに、他人様の作品の『王子いじめ』について、嬉々として語り合いやがって! 本作は本作でちゃんと、座談会を進行しろよ! 司会者として、職務怠慢だぞ⁉」




ちょい悪令嬢「ご、ごめんなさい、おっしゃる通りでございます。いい加減本題のほうを進めることにして、この続きは余裕があれば、次なる【連載100回記念特別座談会】のほうで、行うことにいたしましょう」


かませ犬「また座談会をする気かよ? しかも連載100回めって、もうすぐじゃん⁉」


ちょい悪令嬢「ええ、今年は早々から、めでたいことが続いておりますからね! それに今回は連休中の本編の各話解説に終始することになりますが、【連載100回記念特別座談会】ともなると、今度こそ本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、これからの展望についても熱く語り合っていくつもりでおりますので、本作の他の作品にもけして負けやしない、前衛さやぶっ飛び加減を盛大にアピールしていきたいかと存じております!」


かませ犬「わかった、わかったから、今から無駄にヒートアップするんじゃないよ⁉ 今回は今回でちゃんと、第91話の反省会と補足説明を始めようぜ」


メイ道「……第91話と言えば、本編に先立って、『()の巫女姫』の究極体アルティメット・ヴァージョンとも言い得る、『()の巫女姫』の真実に迫っていくという、実は本編的にも非常に重要な話でしたっけ?(まったく、余計なことを。お嬢様はいまだに『()の巫女姫』としても、完全に覚醒を果たされていないと言うのに)」


真王子様「ああ、それもあってか、ダーク基調の三連作にあっては、やけに前向きな終わり方をしていたな」


ジミー「でも一応は、『ダークファンタジー』であることを前提に、作成されているみたいよ?」


妹プリンセス「タイトルはもちろん冒頭部においても、殊更『死』のイメージをアピールしていましたからね。あと、最終的にはヒロインの救世主となる第四王子様のことを、いかにも残忍極まる『鬼』であるかのように、ミスリードしていたりしてね」




ちょい悪令嬢「……それはですねえ、実はこういった『不幸な未来の予知こそが、人に真の幸福をもたらすことができる』というのは、作者自身の十八番おはこのようなもので、他にも同じような趣旨の複数の作品を公開済みだし、他の作家様の作品にも似たようなものがあるかも知れないしで、『差別化』をはかる必要があったのですよ。そのための『ダークファンタジー』であり、『不幸な未来の予知能力』の量子論や集合的無意識論に則った、科学的論理付けだったのです」




かませ犬「へ? 『ダークファンタジー』であることはともかく、科学的論理付けって……」


メイ道「ああ、作中ではあまりに簡単に述べられていただけでしたからね、読者様におかれても、あまり印象に残っていないかも知れませんね」


真王子様「不必要に解説文ばかりにして、読む気をなくされる恐れに対する処置とはいえ、説明不足であることは否めないよな」


ジミー「……あー、本編では端折った解説等を、この番外編である座談会コーナーで補足説明するといった、いつもの流れ(パターン)なわけね」


妹プリンセス「ま、『適材適所』という意味では、妥当な処置ですわね。本編でだらだらと行間も空けずにギチギチに文字を詰めて長文解説するよりも、こうして座談会形式で、複数の語り手に分けて余裕たっぷりに行間を空けて、リズミカルに解説していくと、ほとんど同じ内容でも、読者様が受ける印象はまったく違ってきますからね」




ちょい悪令嬢「ええ、そうなのです。そういったわけで、これからこの座談会においては、『不幸な未来の予知能力』というものを量子論や集合的無意識論に則って、詳細に解説していこうと思っているのですが、その際のポイントとなるのは、『幸福な未来の予知』や『不幸な未来の予知』と申しましても、『絶対に幸福になる未来』や『絶対に不幸になる未来』を予知するのではなく、作中にもありましたように、『幸福になる()()()や『不幸になる()()()』を予測計算シミュレーションするという点なのです」




かませ犬「……よくわからないんだよなあ、その『可能性を予測計算シミュレーションする』ってのが。いくら可能性だけ弾き出しても、明確な答えが出せなかったら、未来予知として意味が無いんじゃないのか?」


メイ道「あなた本当に、本編を読んでいるんですかあ? これこそが他のWeb小説の類いはもとより、SF小説やファンタジー小説全般に対する、この作品の作者ならではの独特な切り口であり、最大の『強み』だというのに」


真王子様「そもそもいまだに、唯一絶対の未来の有り様なんかを予言できる、超能力者や神様の類いを登場させている、SF小説家やWeb小説家なんて、単なる時代遅れに過ぎないんだぞ?」


ジミー「そんな御都合主義な古典物理学の決定論の申し子の『ラプラスの悪魔』そのままな架空の生き物なんて、現代物理学の根幹をなす量子論の登場によって、根こそぎ葬り去られてしまったというのに、創作物フィクションの世界のほうが百年以上も遅れているって、どういうことなのよ?」


妹プリンセス「……いまだにアインシュタインなんかを崇め奉っている、虎の威を借りることしか能がない、権威主義者のおバカさんたちにもわかりやすく言うと、量子論に基づけば未来には無限の可能性のあり得るこの現実世界においては、『神様だって実際にサイコロを振らなければ、出てくる目が何なのかわからない』ということですわ」




ちょい悪令嬢「要するに、たとえSF小説ならではの真に理想的な量子コンピュータであろうと、それどころか文字通り全知であるはずの神様であろうと、例えば明日の天気をただ一つにピタリと的中させることなぞはできず、『晴れる』のか『雨が降る』のか『曇る』のか、はたまた『天変地異に見舞われる』のか、それぞれの実現可能性を()()()、細かい%数値に至るまで()()()()()だけで、真の『全知』とは、こういうことを言うのであり、冴えない青年とJCがダンスしながら四方八方からの銃弾の雨あられをすべて避けきることでも、物理計算だけで難解なミステリィ小説的事件を『ラプラスの悪魔』みたいに解決することでも無いのです」




かませ犬「……うわあ、またしても、各方面にケンカを売るような発言をしてからに」


メイ道「でも、この『全知とはすべての可能性を知ること』という考え方は、ミステリィ小説的にも非常に正しいのですよ? 特にこの考え方によってこそ、ミステリィ界における最終定理である、『後期クイーン問題』すらも解決できるとも言われておりますもの」


真王子様「へ? 『後期クイーン問題』って……」


ジミー「あれよ、あれ、『確かにミステリィ小説における名探偵は、作者により全知とも呼び得る推理力を与えられているが、同時に作中で与えられる全情報のほうも、作者によって意図的に与えられた限定的なものに過ぎず、もし仮に事件の舞台を小説の中から、無限の可能性があり得る現実世界へと移せば、いかな名探偵であろうとも、いかなる事件においても唯一絶対の真相と真犯人を必ず突き止めることなぞは、到底不可能であろう』ってやつよ」


妹プリンセス「そりゃそうですわよね。作者が考え出した小説の世界の中で、作者が考え出した名探偵が謎解きを行うんだから、すべての事件が解決されるのは当然だけど、本当に現実世界に名探偵同然の推理力を有する人物が存在したところで、それこそ『作り話(フィクション)』でもあるまいし、あらゆる事件をすべて解決することなんて、絶対に不可能でしょう」




ちょい悪令嬢「だからこそ、本作で述べられていたように、『不幸な未来の予知能力』を、()()()()活用することが必要になるんですよ! つまり全知そのものの推理力を有する名探偵に、真相を究明させたり加害者である真犯人を割り出させるんじゃなくて、被害者にすべての被害を及ばせないようにさせるのでございます。何せほとんどすべてのミステリィ小説においては、名探偵に神様や量子コンピュータ並みの全知的推理力を与えておりますから、あらゆる『不幸な未来の予知能力』──すなわち、『すべての被害者がこれから被る予定のすべての被害の()()()をすべて予測計算シミュレーションできる力』を有しているわけだから、その可能性を事前にすべて潰してしまえば、結果的にすべての被害者を無事に済ませるどころか、すべての加害者に対して犯行に手を染めさせることを防ぎ、何と事件そのものを起こさずに済むという、真の大団円を実現できるのです!」




かませ犬「──いやいや、ちょっと待て! それでは、ミステリィ小説そのものが、成り立たなくなってしまうじゃないか⁉」




メイ道「別にいいじゃないですか、『後期クイーン問題』どころか、現代物理学的にも誤った存在である、三文読み物ごときが、この世から完全に淘汰されようが」


真王子様「大体、どうでもいいインチキ謎解きストーリーを構築するために、むやみやたらと登場人物を殺してしまう小説なんて、倫理的にもあまり好ましいとは言えないだろう?」


ジミー「倫理的には駄目でも、せめて論理的に正しければ、まだ存在価値もあるんだろうけど、『後期クイーン問題』的にも量子論的にも、完全に破綻していることが明らかになってしまった、今となっては、ねえ?」


妹プリンセス「すべてのミステリィ関係者の、ご冥福をお祈りいたしますわ。南無南無……」




かませ犬「だからおまえら、むやみやたらと、ミステリィ界とか出版界とかに、ケンカを売るなって、言っているだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「どうどう、かませ犬さん、落ち着いてw いやあ、実は本編のほうも、もう少し『ダークファンタジー』として、わかりやすくしようとしていたんですけどねえ。『()の巫女姫』を迎えに来るのが王子様なんかではなく、ガチの暗殺者アサシンで、巫女姫のことを自分に向けられた殺意を察知するための道具レーダーとして、使い潰そうと企んでいたとかといった感じで。でもそれよりも、『生まれ落ちてからずっと蔑まれていた忌み子が、実は誰よりも尊き存在であった』といったオチのほうが、意外性という面でもカタルシス的にも、より好ましいかと思いましたので、迎えに来るのもちょっと曲者とはいえ『王子様』にして、あのような前向きな幕切れにしたわけなのです」


かませ犬「……うん、まあな、『救いのない話』を書かせたら、とことん『救いのないオチ』にしてしまいかねない作者としては、非常に救いのある結末だったよな」


メイ道「まあ、『比較的』という、注釈がつきますけどねw」


真王子様「ともあれ、今回の補足説明によって、読者の皆様におかれても、『未来予知』の真に現実的な仕組み(メカニズム)について、十分ご理解いただけたことであろう」


ジミー「えっ、ということは、『()の巫女姫』と同じ力を秘めているちょい悪令嬢さんなら、『名探偵』として難事件を可決できるってわけじゃないの⁉」


妹プリンセス「……お姉様、それってすでに第8話で、実行済みでございますよ?」




妹プリンセス以外の全員「「「──あっ」」」




ちょい悪令嬢「た、確かに、そういうこともありましたわね」


かませ犬「おいっ、さっきはミステリィ小説そのものを全否定するようなことを言っていおいて、おまえ自身『名探偵』をやっていたんじゃないか⁉」


メイ道「ブッ、しかもこの私こそが、『後期クイーン問題』で言うところの、『作品世界の外側にいて、すべての事件関係者をあたかも自作の小説の登場人物であるかのように操っている、真の黒幕』そのものじゃないですか⁉」


真王子様「……いや、第8話とかそんな昔のこと、誰も覚えていなくても、当然じゃないのか?」


ジミー「作者自身も、すっかり忘れていたりしてねw(事実です)」


妹プリンセス「これは、【第100回記念座談会】が開催されるまでに、これまでのすべてのエピソードについて、一通り読み返しておく必要がありますわね……」




ちょい悪令嬢「──とまあ、このように、努力目標も設定されたことですし、今回はこの辺にしておきたいかと思います。では、読者の皆様、明日公開予定の第95話でお目にかかりましょう!」




ちょい悪令嬢とかませ犬以外の全員「「「読者の皆様、ご機嫌ようー!!!」」」














かませ犬「……おいおい、いくら気まずい雰囲気になったからって、いきなり尻切れトンボ的に、無理やり終了しなくてもいいだろうが?」

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