第七十九話、わたくし、『ちょい悪令嬢』になりましたの。【新年記念特別編】(その1)
ちょい悪令嬢「──読者の皆様、新年明けましておめでとうございます!」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「おめでとうございまーす!」」」
ちょい悪令嬢「──昨年は、大変お世話になりました!」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「お世話になりましたー!」」」
ちょい悪令嬢「──本年も、どうぞよろしくお願いいたします!」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「よろしくお願いいたしまーす!」」」
ちょい悪令嬢「──さて、年が明けてすぐの午前零時にスタートいたしました、『わたくし、悪役令嬢ですの!』今年の第一回目の今回は、私こと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導チャットルームより、いつものメンバーを交えて、昨年の反省と本年に抱負について、座談会形式でお送りしていきたいかと存じます! ──そしてもちろん、この記念すべき日にふさわしい、特別ゲストの方々にもお越しいただいておりますよ! 早速ご紹介いたしましょう、このお二方です!」
サンタ・コサンタ・マゴサンタ「どうも、明けまして、おめでとお〜♡」
メリーさん太「あたし、メリー=サン=タクロース、あけおめなの」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「うおおおおおおおおおおー⁉」」」
ちょい悪令嬢「……いやはや、とても王侯貴族の御子息や御令嬢のものとは思えない雄叫びですが、それも無理からぬこと。何と何と、5歳と7歳くらいの美幼女が、ミニスカサンタコスで現れたのです!!! ──そう、あの【クリスマス特別編】に登場された、『都市伝説三人娘』のうち、私以外のお二人が、なぜかこのお正月記念回に、ミニスカサンタコスプレで、ご登場なされたのですよ♡」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「えっ、お正月に、サンタコスプレ? ──いいぞ、もっとやれ!」」」
ちょい悪令嬢「──どうどう、お気持ちはよくわかりますが、そのくらいにいたしましょう。ゲストのお二人も、完全にドン引きされておられるようですし」
メリーさん太「……噂には聞いていたけど、すごいノリの良さなの」
サンタ・コサンタ・マゴサンタ「うんうん、元気なのは、いいことだよね、お正月だし!」
ちょい悪令嬢「いえいえ、お二人のほうこそ、うちのメンバーに負けず劣らずのノリの良さ、これからの座談会の進行上、心強いばかりでございます♡」
かませ犬「……しかし、本物のロシア地方のサンタクロース『ジェド=マロース』のお孫さんの、『サンタ・コサンタ・マゴサンタ』さんは言うに及ばず、『メリーさん太』さんのほうも、ミニスカサンタコスの、似合っていることと言ったらもう!」
メイ道「それぞれ、白髪に深紅の瞳に、金髪に青の瞳といった、エキゾチックさが、むしろシンプルな色とスタイルの、サンタコスに映えるんですよねえ」
真王子様「年端のいかない幼女ってところも、ギャップ萌え的にポイントが高いよな」
ジミー「……このお二人をゲストに迎えたってことは、今回は主に、【クリスマス特別編】の反省会をするってことかしら?」
妹プリンセス「お正月記念回に、クリスマスネタを持ってくるのも、どうかと思いますけど、まあ、『縁起のいい年中行事』という共通点もあることですし、取り立てて目くじらを立てるほどでもありませんけどね」
ちょい悪令嬢「ええ、むしろ新年最初に議題に取り上げるにふさわしいほど、【クリスマス特別編】には、注目すべき点が少なからずあるのでございますよ!」
かませ犬「たとえば、どんな?」
メイ道「いや、まさに、こういった『異世界』を舞台にしたWeb小説でありながら、当たり前のようにして、『クリスマス』を行っていることなんかが、筆頭ですよ!」
真王子様「えっ、それって、どういうこと?」
ジミー「ほら、本来なら、宗教観がまったく違うこの異世界で、『クリスマス』なんて、存在自体するはずが無いでしょうが?」
妹プリンセス「だからといって、リアルタイムが売り物のWeb小説としては、クリスマスとかヴァレンタインとかハロウィンとかいった、人気イベントを無視するわけにはいかず、おのおのの作家ごとに異世界風にアレンジを施して、無理やり『クリスマスもどきイベント』等を、連載中に『特別編』的にねじ込んでくるんですよねえ」
ちょい悪令嬢「──そこで我が『わたくし、悪役令嬢ですの!』においては、いっそのことこの異世界においても、そのものズバリのクリスマスやヴァレンタインやハロウィンを、執り行うことにいたしました次第でございます!」
かませ犬「えー、そんなむちゃくちゃな⁉」
メイ道「それがそうででもないんですよ、むしろこれまで、『小説家になろう』様や『カクヨム』様の諸作品において、散々『ゲンダイニッポン人』が異世界転生や異世界転移を行っているのだから、『クリスマス』なんかの代表的イベントが、異世界に持ち込まれて広く受け容れられることも、けしてあり得ない話ではないでしょう」
真王子様「……いや、それって詭弁とか極論とかと、言うべきものではないのか?」
ジミー「マヨネーズが異世界で流行るんだったら、クリスマスが流行っても、おかしくはないんじゃない?」
妹プリンセス「宗教観に大きな差異があるとしても、戦後のニッポンのように、宗教色抜きの『ハッピーイベント』として、定着してしまうことだって、十分あり得ますしね」
ちょい悪令嬢「──はい、このように我々のような『仲良しグループ』においても、意見が二分される有り様というのに、あえてこれまでのWeb小説のセオリーを打ち破った本作は、大英断だったと言い得るでしょう。──他の作家の皆様も、どうしても読者サービス的に『クリスマス回』を設けたいとお思いなら、せこせこと小細工なぞせずに、『ありのままのクリスマス』を、ご自作に登場させてはどうでしょうか?」
かませ犬「もしこれが他の作家さんたちに受け容れられるとしたら、本当に大英断だよな」
メイ道「たぶん、ほとんど無理かと思われますけどね」
真王子様「いきなり『既定路線』を変えることのできる作家なぞ、まずいないだろうよ」
ジミー「……本当は、『頭の柔軟性』があってこその、創作者なんだけどねえ」
妹プリンセス「まあ、すべてのWeb作家が、本作の作者みたいに、何かにつけてセオリー無視の暴走野郎になってしまっては、それはそれで困りますけどね」
ちょい悪令嬢「──おやおや、新年最初からいつものごとく、何だか各方面に物議をかもしそうな内容になってきましたね。いけないいけない、方向を軌道修正しなければ。実はですねえ、皆さん、今回ある意味『世界観』を異にする『メリーさん太』さんに、いきなり登場していただいたのは、クリスマス回だからでもあったのですよ?」
かませ犬「え、それって、どういうこと?」
メイ道「……ああ、前回は『ハロウィン』にメリーさんを登場させようとして、作者が途中で日和って、『ゲンダイニッポンのシブヤ』に舞台を移してお茶を濁したけれど、今回は晴れて異世界を舞台にした『クリスマス』に、メリーさんを登場させて、本懐を遂げたってわけですね」
真王子様「もはやうだうだ屁理屈を垂れることなく、異世界においてもクリスマスが、あって当然のイベントとして位置づけられたってことか」
ジミー「……まあこれも、これまでの異世界転生モノの常識を覆すことこそを本分としている、本作の趣旨に合致しているとも言えるわね」
妹プリンセス「更にはメリーさんという別の世界観のキャラクターを登場させて、『悪役令嬢』モノの常識さえも覆そうとしているところも、要注目ですわね」
メリーさん太「……さっきから聞いていれば、いつの間にか『メリーさん』『メリーさん』言っているけど、あたしはあくまでも、『メリーさん太』なの、そこのところ、お忘れなく」
ちょい悪令嬢「──とまあ、オチもつきましたし、まだまだ語るべき議題はあるものの、まだまだ新年一発目でもあることですし、今回はこの辺にして、【クリスマス特別編】における他に語るべき事柄については、次回回しとすることにいたしましょう。──それでは読者の皆様、また明日の午前中にお目にかかりましょう♡」
ちょい悪令嬢以外の全員「「「また次回、よろしくお願いいたします!!!」」」
メリーさん太「……ほんと全員、バカみたいに、元気が有り余っているの」
サンタ・コサンタ・マゴサンタ「うふふふふ、まったくねえ」




