第240話、わたくし、真のホラーは、異世界転生にあると思いますの。
メリーさん太「──というわけで、以前お知らせしていた通り、現在絶賛開催中の『小説家になろう』様の恒例企画、『夏のホラー2019』において、本作の作者が連載中のブラックファンタジーSS集、『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』にて、晴れてあたしこと、『メリーさん』をフィーチャーしたエピソード(前後編計二話)が、公開されました!」
ちょい悪令嬢「……テーマが『病院』だと言うに、強引に『メリーさん』ネタをねじ込んだりして、ほんとこの作者って、やりたい放題よね」
メリーさん太「やりたい放題と言えば、こうして本編の真っ最中に、性懲りもなくこのような【番外編】的エピソードを挿入するのも、大概なの」
ちょい悪令嬢「どうせ、今回の『海の日』をまじえた三連休にかこつけて、むやみやたらと新作を投稿し続けていって、またしても体力の限界を迎えてしまったってところじゃないの?」
メリーさん太「大体その通りだけど、最終日に関しては完全にサボったわけではなく、新規に連載し始めたばかりの、『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』については、ちゃんと新作を公開しているの」
ちょい悪令嬢「ま、何と言っても公式の企画物だから、少なくとも最初のうちはできるだけ、毎日投稿を続けていきたいところでしょうしね」
メリーさん太「この作品に関しては、作者自身やる気十分なので、今のところは問題は無いの」
ちょい悪令嬢「……いや、今までの作品も最初の頃は、みんな似たようなものだったじゃないの? その作品もそのうちに、息切れしてしまうんじゃないの?」
メリーさん太「大丈夫なの、本作の作者ときたら、まさしくタイトルの通りに、これぞ『異世界転生における、最大の恐怖』について、完璧に描ききってみせると、息巻いているみたいだし」
ちょい悪令嬢「……『異世界転生における、最大の恐怖』、って?」
メリーさん太「本作においても、以前同じようなエピソードがあったと思うけど、『自分の身の回りの人たちが一人残らず、「異世界転生」という名の、別の世界からの「侵略行為」によって、次々に身も心も乗っ取られていって、常軌を逸した行動を取り始めるとともに、別の世界の非常に進歩的な科学技術等の知識によって、世界そのものすらも変容させていく』といった、ディストピア系SFでもあり、サイコホラーでもあるという、野心作なの」
ちょい悪令嬢「……ああ、確かにあの時は私も、いかにも自分一人だけが『知らない世界』にでも放り込まれたかのような、例えようもない恐怖感や焦燥感に駆られてしまったっけ」
メリーさん太「しかも今回はこれを、『バトル』方面に絡めて、『パニックもの』的テイストも加味するという、贅沢な趣向になっているの」
ちょい悪令嬢「更には何といっても、本作とは違って、あくまでも舞台が『現代日本』であることも、異世界転生モノとしては、珍しいよね」
メリーさん太「それというのも、作者的な作成方針としては、『因果応報』らしいの」
ちょい悪令嬢「ほほう」
メリーさん太「異世界転生系のWeb作家の皆さんは、『自分の作品の登場人物の気持ちになる』という、創作者としての基本中の基本の心得が足りないみたいなんだけど、異世界の住人の皆さんが、自分の息子や娘や卵に、日本人としての前世の記憶が甦って、常識外れな行動を取り始めたりしたら、どんなに困惑してしまうのか、想像力を働かせることすらできないのかしら? もしもあなたが地方貴族だったとして、十人近くもいる子供のうちの末っ子が、なぜだか急に上昇志向が強くなって、長男を差し置いて家督を狙ったり、周辺の貴族たちにちょっかいをかけ始めたり、王家を乗っ取ろうとし始めたりしたら、堪ったものじゃないでしょう? これは別に人間の親に限らず、スライムや蜘蛛やドラゴンであっても同様で、お腹を痛めて産んだ子供に邪悪な日本人の意識が取り憑いたりして、世の理に背いて、『最狂以外は目指さないぜ!』とか言い出したら、目の前が真っ暗になるほど絶望してしまうでしょう? Web作家って、何でこんな常識的なことがわからないかなあ」
ちょい悪令嬢「……つまり『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』においては、あえて現代日本を異世界転生物語の舞台にすることで、異世界転生の理不尽さを、これ以上もなく強調していくわけなのね?」
メリーさん太「その通りなの、普通に平和に暮らしている者にとって、異世界転生というものが、どんなに非常識極まる疫病神的現象であるか、思い知ればいいの」
ちょい悪令嬢「非常識極まる、疫病神的現象って……」
メリーさん太「件の『夏ホラー』応募作の作品背景的には、銀座を中心にして中央区全体が、東京都の地図上から消えてしまっていることになっているの」
ちょい悪令嬢「──どこかで聞いたような話だな⁉ 異世界から帝国軍でも侵略しに来て、自衛隊と戦うのか?」
メリーさん太「大体そんなとこだけど、銀座を壊滅させるのは、あくまでも自衛隊なの」
ちょい悪令嬢「は? 何で日本の自衛隊が、銀座を攻撃するの」
メリーさん太「それこそが異世界転生の、真の怖ろしさなの」
ちょい悪令嬢「それって、異世界転生が行われることによって、自衛隊が反乱を起こすことになるわけ⁉」
メリーさん太「別に反乱でもクーデターでもないの。彼らはあくまでも、彼らに課せられた使命を果たしただけなの」
ちょい悪令嬢「えっ、銀座を破壊することが、自衛隊の使命なわけ⁉」
メリーさん太「違うの、あくまでも、『異世界帝国軍としての使命』なの」
ちょい悪令嬢「へ? でもあなた、銀座を消滅させたのは、自衛隊って言ったじゃないの?」
メリーさん太「銀座が異世界から侵略を受けたからって、現代日本においてはしっかりと、物理法則に支配されているのだから、本当に異世界から軍隊が物理的に転移してきたり、自衛隊が『超次元トンネルw』を通って異世界と行き来したりなんて、できるわけがないの。──よって、あくまでも異世界の帝国軍は、異世界転生することによって、自衛隊員の身も心も乗っ取っているだけなの」
ちょい悪令嬢「──っ。そ、それって⁉」
メリーさん太「そう、異世界側による、魂のみでの異世界転生によって、次々に自衛隊員たちが異世界人化していき、それに対して真っ当な自衛隊員たちのほうは、いきなり豹変して『敵』となってしまった仲間から、銃殺されたり、10式戦車の主砲をぶち込まれたりして、わけのわからないまま死んでいくしかなかったの」
ちょい悪令嬢「……自衛隊員の肉体に、異世界人が転生してきて、どんどんと身も心も乗っ取っていくって、そんなもの、防ぎっこないじゃない⁉」
メリーさん太「ええ、お陰で銀座は、阿鼻叫喚の地獄絵図なの」
ちょい悪令嬢「そしてしまいには、中央区全体が、壊滅してしまったと?」
メリーさん太「そもそも、自衛隊ごときを出動させたくらいで、異世界人を撃退できると考えること自体が甘いの。何といっても、『世界間を転移する』といった、常識外れの外法を意のままにできる相手に対して、物理的な兵器なんかが通用するわけ無いじゃない? まさしく『人智を超えた魔の法』によって、ひとひねりにされるだけでしょうね」
ちょい悪令嬢「……う、う〜む、お説ごもっともとしか言えないけど、これってWeb小説的に、いろいろとマズいんじゃないの? 自衛隊的にアレなのはもちろん、何よりもある意味、Web小説おける異世界転生や異世界転移そのものを、全否定しているようなものじゃん」
メリーさん太「それが何か? 間違ったことなんて、何一つ言っていないつもりだけど?」
ちょい悪令嬢「いや、あのね? 間違っていなかったら、何を言ってもいいわけではなくてですね!」
メリーさん太「とにかく、異世界転生系のWeb小説関係者の皆様におかれましては、この上なき『恐怖』を覚えられるのは請け合いですので、『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』のほうについても、どうぞご一読のほど、よろしくお願いいたしますの」
ちょい悪令嬢「──ちょっ、その『恐怖』って、普通の『ホラー小説』なんかにおけるものとは、かなり意味合いが違うんじゃないの⁉」
メリーさん太「……普通と違っていて、何が悪いと言うの? しょせん『恐怖』などといった感情の類いは、人それぞれなんだし」
ちょい悪令嬢「──‼」
メリーさん太「少なくともあたしは、読者としては、Web小説において、『これぞ、典型的な、ホラーでございます!』なんて、自信満々に吹聴している作品なんて、読む気はしないわ。そんなの既存の商業誌に腐るほどあるんだし、やはり素人なら素人なりに、これまでの小説の枠組みなんぞ打破するような、革新的な作品づくりに挑み続けるべきなんじゃないの?」
ちょい悪令嬢「──うっ」
メリーさん太「それに先程も述べたけど、『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』は、まさしくタイトル通りに、異世界転生における『真の恐怖』を赤裸々にえぐり出しているから、純粋に『恐怖小説』としても、比類無き出来であることは間違いないので、これぞ『真のホラー』というものを体験なされたい方は、是非ともお勧めなの♡」




