第2334話、わたくし、マスターとサーヴァントで合体して『魔法少女』になりますの☆
「──と言うわけで、『F○te str○nge Fake』のセルフパロディの第一弾として、あなたには『魔法少女』になってもらうわ☆」
「何が、『と言うわけ』なんですかあ⁉ それに『魔法少女』になるのなら、つ○きちゃんとか、テ○ーネちゃんとか、場合によってはフランチ○スカさんとか、もっとふさわしい方がいるのに、よりによってどうして私なんですかあ⁉」
最近ずっと自分につきまとっている『アインツベ○ンの白い女』に、いきなりとんでもないことを言われて、今回の『聖○戦争』の真のマスターの一人であり、いまだアニメ版には未登場の、異端の黒魔術士ハ○リ=ボルザーク嬢は、悲鳴のような叫び声を上げた。
いかにも気弱で幸薄そうな雰囲気を醸し出しているが、黙って立っていれば『学園ラブコメのヒロイン』クラスの可憐さを誇っているものの、ただでさえ文字通り化物クラスの美女や美少女がひしめく、今回の『聖○戦争』においては、今一つ影が薄く、それは魔術師としての実力についても同様であった。
……まあざっくばらんに言ってみれば、『サイレント・ウィ○チ』のモ○カ=エヴァレット嬢や、『チ○ンソーマン』の東山コ○ニちゃんのように、普段はイマイチぱっとしないものの、いったん事が起きれば、思わぬ実力を発揮すると言ったタイプなのである。
──そんな彼女に、いきなり『魔法少女』になれとは、いくら『Fa○e』シリーズ恒例のおふざけ企画の『セルフパロディ』といえども、酷と言うものであろう。
「でもあの子たちの『使い魔』って、あまりにも強過ぎると言うか、ぶっちゃけ『質が悪い』のばかりだから、物語として収拾がつかなくなりそうなのよ」
「た、確かに、『ま○くろさん』も『王様野郎』も『堕落の化身』も、『F○te str○nge Fake』屈指の最悪なやつらだけど、マスターの私でさえ手のつけられない『破壊神』と言う意味では、うちの使い魔も同じようなものでは⁉」
「大丈夫、あの子は私が、抑えることができるから」
「ぐっ⁉………………そ、それは、確かに、そうですけどッ」
「それに何よりも、あなたは現在の立ち位置的に、最も魔法少女にふさわしいのよ」
「……私の『立ち位置』、って?」
「まさに現在のこの状況のように、地球の歴史を裏から操ってきた謎の真っ白で邪悪な存在が、事あるごとに魔法少女になることを強要してきて、しかも自分の『分身』とも言えるサーヴ○ントが、まるであなた自身の世界に対する恨みを晴らすかのように、『破壊神』を体現していること等々を鑑みるに、まさしくかの超傑作アニメ『魔法少女ま○か☆マギカ』シリーズの主人公として、ふさわしいと言えるでしょう!」
「──かなり苦しいこじつけだな、おい⁉ しかも自分のことを、『邪悪な存在』とか言っているしッ⁉」
「こんなもの、言った者勝ちだし、とにかくあなたには、今回の『聖○戦争』参加者の誰よりも、『魔法少女適性』が有るってことなのよ」
「……ただし、かなりイレギュラーな、『鬱系魔法少女』だけどね」
「別に『イレギュラー』でも『鬱系』でも、いいでしょ? 結果的にあなた自身が、『最強』の存在になれるのだから」
「は?……………………………ちょっと、何よ、『最強』って⁉ これって『お遊び企画』じゃ無かったの⁉ それにそもそもマスターの私が魔法少女になったくらいで、神話級の英○たちや、吸血鬼たる死○とかの化物マスターたちに、敵いっこ無いでしょうが⁉」
「うん? 勝てるわよ? むしろ『楽勝』だったりして♫」
「──どうして⁉」
「マスターであるあなたが、例の『鬱系魔法少女アニメ』みたいな魔法少女になると言うことは、己の分身である『使い魔』と合体すると言うことであって、もはやただの魔術師でも使い魔でもなくなり、それらを凌駕する『概念的存在』──すなわち、神や悪魔にも匹敵する存在ともなり得るのよ」
「なッ⁉」
「……私は元々『ま○マギ』シリーズだったら、外伝の『マギアレ○ード』も結構気に入っていたんだけど、久し振りに本家『ま○か☆マギカ』の再放送(with狩○英孝氏)を見た後では、『──何で「魔女になってしまう絶望」と言う、「ま○マギ」における最大のギミックを、「マギ○コ」においては「ド○ペルシステム」とか言う余計な仕組みによって、台無しにしてしまうのよ⁉』と、今更になって反感すら覚えたものの、ようく考えたら、これって非常に大切なことで、間違いなく『マギ○コ』のほうが元祖『ま○マギ』よりも、『進化』していることに気がついたわけ」
「……え、せっかくの『魔女化の運命』を否定した『マギ○コ』が、『ま○マギの進化形』って、どういうことよ?」
「視聴者の皆様はそのほとんどが、『魔法少女』は人間であった頃の『延長』でしか無いけど、『魔女』のほうはこれまでとは完全に切り離された、『ただの化物』だと捉えがちだと思うの」
「……まあ、そりゃそうでしょうよ。『魔女』になったら、それまでの記憶が完全に無くなり、かつての親友たちがいくら説得を試みようと、言葉は通じず、ただひたすら人間や魔法少女を害する存在と成り果てるんだから」
「果たして、そうかしら?」
「え?」
「実は『ま○マギ』の魔法少女にとっての『魔女』とは、『マギ○コ』においては実質上、『ド○ペル』に置き換えられていることから、まさしく己の『分身』とも言えて、本人にとっては、『魔法少女』が『希望』の象徴であり、『建設的願望』の表れなら、『魔女』のほうは『絶望』の象徴であり、『破壊的願望』の表れなのよ」
「──ッ」
「これについては元祖『ま○マギ』では、さ○かちゃんの『魔女化』において顕著であって、確かに破壊衝動に身を委ね、親友だったま○かちゃんの言葉にも耳を貸さないようになったけど、以前同様『音楽』を愛し、魔女結界の中に最愛の『上○君』の姿が見受けられることからも、あの魔女がいまだ『さ○かちゃん』であり続けていることの、証しとも言えるんじゃ無いかしら?」
「……た、確かに」
「そして、まさにこの見解を踏まえて、更に進化させたのが『マギ○コ』であって、主人公のい○はちゃんは最終回に至って、文字通り己の『負の感情の具現』であるド○ペルを、間違い無く『自分自身』だと受け容れることによって、魔法少女とか魔女とかを超えた、真の『完全体』──『インフィニットい○は』ちゃんになることができたわけ」
「……ある意味『アルティメットま○か』ちゃんと同格なんだから、文字通りに『神様レベル』になったわけか」
「それは当然、魔法少女と魔女との関係と同様の、マスターとサーヴ○ントも同じなの。マスターと、己に秘められた『欲望』や『破壊衝動』の具現であるサーヴ○ントとが、一体化することで、『ま○マギ』の『アルティメット』シリーズに匹敵できるようになるのはもちろん、更に『進化』することも可能なの」
「ええっ、『神様レベル』に達しているのに、まだ『進化』できるですって⁉」
「厳密には、『進化』と言うよりも、『実用的』になるって言うほうが正しいかもね。『ま○マギ』シリーズのま○かちゃんやい○はちゃんやほ○らちゃんは、あくまでも『概念的存在』としての神や悪魔になっただけだけど、『Fa○e』シリーズにおけるマスターとサーヴ○ントの合体は、もっと具体的に、『戦闘能力の向上』と言う効果も有るのよ」
「──ああ、確かに! 元々そう言う話だったっけ⁉」
「と言うわけで、現在最強クラスの破壊力を有しながらも、『バーサ○カー』である故に、戦略や戦術等の皆無なサーヴ○ントと、あなたが合体することで、その力を完全に意のままにコントロールできるようになって、その相乗効果によって、他のサーヴ○ントやマスターなんか足元にも及ばないほどの、戦闘力を誇るようになれるって次第なの☆」
(※場合によっては次回以降の解説編に続きます)




