表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2330/2336

第2330話、わたくし、伝説の『勇者パーティ』から追放された、『勇者』の伝説ですの⁉

「──イサミ=ブレイブ! 貴様を勇者パーティから追放する!」




 ………………………………………………へ?




 いつものように、自分が所属しているクランの集会場に赴けば、既に俺以外のパーティメンバーが勢揃いして、いつに無く深刻な表情をしているので何事かと思えば、幼馴染みで大親友である、我が勇者パーティのまとめ役のサイフォンが、開口一番にとんでもないことを言い出した。




「ま、待てよ、サイフォン、俺を勇者パーティから追放するなんて、そんな馬鹿な⁉」


「……何が『馬鹿な』だ、もう俺たちは我慢の限界なんだ。──なあ、みんな!」


「ええ、もうあなたにはうんざりしているの、イサミ」


「そ、そんな、付与術士の、マリー!」


「おまえの猪突猛進ぶりは、もう俺にもカバーできねえぜ」


「盾役のガンツ、そんなことを思っていたのか⁉」


「……いくら私が治癒しても、何度でも無茶をするんだから」


「ヒーラーのアリアさん、ホント、ごめんなさい!」


「……ッたくよお、いつもいつも、俺の見せ場を奪いやがってッ」


「剣士のビリー、温厚なおまえが、そこまで怒っていたなんて⁉」


「ホント、天才のくせに天然で無神経だと、救いようがありませんよね……」


「パーティのマスコット枠の、ロリ魔術師のエミリーちゃんまで⁉ お兄ちゃん、ショック!」




「「「「「「──とにかくおまえがいたら、パーティの正常なる冒険活動ができなくなるから、いてもらっちゃ困るんだよ!!!」」」」」」




 ──そ、そんなあ〜。




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




「──ぶはははははは! 聞いたわよ、イサミ! あんた『勇者パーティ』を追い出されたんですってえ?」




 その後、冒険者ギルドに併設されてある酒場で、憂さ晴らしに飲んだくれていると、クラン『プリンセス』のリーダーの、姫騎士のアリサが、いつものように馴れ馴れしく絡んできた。


「……何でもう、おまえが知っているんだよ?」


「何言っているの、もうギルド所属の冒険者は、ほとんど全員知っているわよ」


「へ?」







「──だって、『なろう系』には『追放モノ』はごまんと有れど、『勇者パーティ』から()()()()が追放されるなんて、前代未聞じゃ無いのwww」







 ………………………………………………。







 そうなのである。


 本日めでたく(?)勇者パーティを追放された俺は、実は勇者以上の実力を隠し持っていた、付与術士でも、治癒術士でも、雑用係でも、女勇者の最愛の実兄でも、器用貧乏でも、ネットスーパー召喚術士でも無く、




 ──何と、『勇者』本人だったのだ!




 ……ちなみに、いかにも勇者然としていた、俺の幼馴染みのサイフォンは、あくまでもパーティのまとめ役であり、人望も指導力も無い俺なんかよりも、事実上のリーダーを担ってはいたが、ジョブは『勇者』では無く、『魔法剣士』なのであった。




「……まったく、わけがわからねえ。何で勇者の俺が、勇者パーティから追放されるんだよ⁉」


「最近、魚類最大派閥の『スズキ目』から、スズキそのものが除外されたとか言うから、同じようなものじゃないの?」


「──勇者を魚と、一緒にするなよ⁉」




「……だったらマジレスしますけど、あなたは確かに勇者だけど、あまりにも『独断専行』し過ぎたのよ。せっかくあなたに見合う実力者揃いのメンバーでパーティを組んだと言うのに、まったく連携をとろうとはせず、自分だけで力押しで万事解決しようとして、結局すべての『尻拭い』は仲間に任せて、『いいとこ取り』をするばかり。これじゃ『パーティ』の意味なんか無いから、『勇者パーティ』から最大の『邪魔者』である『勇者』を追放して、『パーティ』を正常なものにしようと思うのも、無理は無いわね」




「──うッ⁉」




 ……確かに、俺もちょっとばかり、『スタンドプレイ』をゴリ押しし過ぎたかも知れない。


 だからって、『勇者パーティ』のうち、『パーティ』を優先するために、『勇者』のほうを排除するなんて、そんなのアリか⁉


「くそう、こうなったらこっちも新しいパーティを組んで、『勇者パーティ』を名乗ってやる! サイフォンたちのほうは、勇者である俺抜きで、これ以上『勇者パーティ』を名乗ることは許されないからな!」


「別にサイフォンたちは、『勇者』の看板なんかには、こだわっていないんじゃ無いの? 彼らの実力は折り紙付きだし。むしろ『厄介者』がいなくなって、清々していたりしてw」


「──『厄介者』とか、言うなよ⁉(マジ泣き)」




「それよりもさあ、あんたは自分のことを、心配したほうがいいんじゃないのお? 新しいパーティを組もうにも、『勇者パーティを追放された勇者』なんて、『難有り』以外の何物でも無いんだから、誰も仲間になってくれないと思うけど?」




 ………………………………え。




「ちょっ、まさかッ⁉」


 慌ててギルドの広大なラウンジ内を見回してみたら、みんな一斉に視線を逸らしやがったのであった。


「……そ、そんな、これから俺は一体、どうすればいいんだ?」


「いっそ、『俺だけ』路線を突き進んで、ソロでレベリングしたら? それとも『追放仲間』の鈴木さんと組む?」


「──魚をまるで、人間(それも日本からの転生者)みたいに言うんじゃ無いよ⁉」




「だったら、私たちのパーティに、加入する?」




 ──ッ。


「……おまえらのパーティって、クラン『プリンセス』にか?」


「ええ、何と言っても、この国の第一王女である私を始めとして、全員本物の『お姫様(プリンセス)』なんだから、モテモテになるわよ。──やっぱ追放されたら、ハーレムをつくらなくっちゃね♡」




「──本物の『お姫様(プリンセス)』ばかりだから、嫌なんだよ⁉ おまえら世間知らずのくせに権力は有るから、俺なんかよりもよほどむちゃくちゃやっているだろうが⁉」


「……いくら権力やお金が有ろうが、『勇者パーティ』にはなれないのよ?」


「俺を加入させたい理由は、それか⁉」


「いいじゃない、これぞ『WinーWin』の関係でしょ?」


「どこがだよ⁉」




「だってこの分では、あなたを引き取ってくれるパーティなんて、他には無いわよ?」




 ──うぐぅッ!




「と言うわけで、勇者様はめでたく、『姫騎士パーティ』に、拾われたとさ♡」


「……ううう、これからどうぞ、よろしくお願いいたしますッ」


「あんたは新参者だから、一番の下っ端として、雑用係や荷物持ちをやってもらうわ」


「──仰せのままに、ユアハイネス!」


「それから、リーダーの私のことは、『女王様』とお呼びッ!」







「……いや、おまえは、『第一王女』だろうが?」







   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




メリーさん太「──おいおいおい、またいきなりすげえ【突発短編】を、ぶっ込んできたな⁉」




ちょい悪令嬢「ふふふ、びっくりしたでしょう?」


メリーさん太「……まさか、『勇者パーティ』を追放されるのが、『勇者本人』だなんて、ホント、うちの作者って、どうしてこんなことを考えつけるんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「なんかさあ、今期冬アニメの感想スレを見ていたら、『アンチ』どもがうぜえんですよ。確かに最近は『追放』モノが流行っていますが、それぞれちゃんとそれなりに魅力が有るのに、『なろう系』と言うだけで全否定しやがって。だったらおまえら自身が、独創的な作品を創ってみやがれって言うんだよ⁉ これまで何十年も無駄に生きてきただけの、何も成し遂げることのできない、思考停止の能無しどもが!」




メリーさん太「……うわあ、そこまで言うこと無いじゃ無いwww」


ちょい悪令嬢「何せ、少なくとも本作の作者は、『独創性』に関しては、誰にも負けませんからね」


メリーさん太「それが今回の【突発短編】の、『勇者パーティを追放される勇者』ってわけか?」


ちょい悪令嬢「そうです、ちょっと発想を転換するだけで、いくらでもユニークな作品を創ることができるんですよ」


メリーさん太「それをしようともしないで、他人の作品にイチャモンをつけてばかりいるなんて、みっともないにも程が有るよなw」


ちょい悪令嬢「『負け犬』って言葉は、アンチどものためにあるようなものですよねw」


メリーさん太「ちょっと言い過ぎな感じもするけど、悔しかったらおまえらも、何か『成し遂げて』みろってことか」




ちょい悪令嬢「そうです、今期冬アニメにおいても、『追放系』の『勇者パーティ○追い出された器用貧乏』や、『「お前ごときが魔王に勝てる○思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』や、『お気楽領主○楽しい領地防衛』を始めとして、その他『勇者刑○処す』も、『エ○スの聖杯』も、『魔術師クノン○見えている』も、『貴族転生 ~恵まれた生まれから最強○力を得る~』も、『29歳独身中堅冒険者○日常』も、『勇者パーティーにかわいい子○いたので、告白してみた。』も、『ヘ○モード』も、確かに基本的には『テンプレ』通りのようでありながら、ちゃんとそれぞれ『個性』が有り、しっかりと視聴者を楽しませてくれる内容となっておりますので、下手な先入観なんか投げ捨てて、一度ご視聴なされることをお勧めいたしますわ☆」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ