第2315話、わたくし、『魔法少女杯戦争』勃発ですの☆(フェイク)
「……ついに、『聖遺物』の準備が整った。古の聖人の身体の一部と言う、やつら──『メイドサーヴァント』どもが、最も好む物であり、さぞや上級の『悪魔』が召喚できるだろう」
これで、今回の『メイドさん杯戦争』における、私の勝利は決まったも同然だ。
「──さあ、魔界を統べし大悪魔よ、我が呼び声に応じて、顕現せよ!」
そのように、聖遺物を中央に安置した、複雑なる魔方陣に向かって呼びかけるや、強大なる魔力反応が湧き起こり、みるみるうちに人影を象っていった。
そして、そこに現れたのは──
「──はあい! 悪魔っ子魔法少女『セイレーンジュピター』よ♫ どんなお悩みごとも、まるっと解決! さあ、私と契約してちょうだい☆」
「………………………………は?」
何とそこに現れたのは、10歳くらいの小柄で華奢な肢体を、大空のような青色のフリフリドレスに包み込んだ、いかにも天真爛漫な美幼女であったのだ!
「え、何で? 悪魔を召喚したはずなのに、どうして『魔法少女』なんかが現れるの?」
「あなたが私を呼んでくれたのね! さあ、どんなことでも叶えてあげるから、願い事を言ってちょうだい!」
「話を勝手に進めるな⁉ どうして厳粛なる悪魔召喚の儀式が、『ニチアサ』みたいになっているんだ⁉」
「安心して、私はれっきとした『上級悪魔』よ! 『魔法少女』であるのは、あくまでも趣味なの☆」
「『趣味』い⁉」
「……私は異世界である『ゲンダイニッポン』の極普通の女子高生だったんだけど、生まれつき病弱で、最後の一年はずっと病院に入院していたところ、そこで心の支えになってくれたのが、『魔法少女アニメ』なの! 結局病気が治らずそのまま死んでしまった時にも、若死にした私を哀れんだ女神様が、『剣と魔法のファンタジーワールドで生まれ変わらせてあげるから、どんなチートスキルがお望みかしら?』と聞いてきたから、少しも迷わずに、『誰にも負けない魔法の力が欲しい!』と頼んだら、魔界の大悪魔にされてしまって、心底絶望したのものの、風の噂では、今人間界では一部の地域で、『魔法少女』が大活躍しているとのことなので、あなたのような人間に召喚されるのを、今か今かと待ちわびていたの!」
「……情報量が多過ぎて、処理しきれねえ」
「とにかく私はちゃんと『悪魔』でもあるから、あなたの望みを叶えてあげられるってわけなのよ!」
「そ、そうか、そもそも『英○』って、奇抜な格好や言動をしているやつが多いから、今更か」
「『えーれー』?」
「良しわかった、私の望みは、君とともに『メイドさん杯戦争』に参加して勝ち残って、何でも願いを叶えてくれる『願望機』を手に入れることだ!」
「……ああ、『聖○戦争』のパクリか? そういえば今頃『ゲンダイニッポン』では、待ちに待った『F○te str○nge Fake』のアニメ版が、本格的に放映スタートしているんだっけ?」
「──貴様ああああああああ!!! 人がせっかく、ボカしていたと言うのに⁉ ていうか、おまえ『英○』のこと、知っていたんじゃ無いか⁉」
「でもそれって、『魔法少女』なんかも、出場してもいいの?」
「おまえは、実質悪魔だろうが⁉」
「いや、もしも『聖○戦争』だったら、『世界観』とか『棲み分け』とか『縄張り』とか言った観点で、問題になりかねないのよ」
「はあ?」
「つまりそれって、『F○te st○y night』の世界観に、本家のイ○ヤスフィール=フォン=アインツベ○ンでは無く、『プ○ヤ』こと『プリズマ☆イ○ヤ』のイ○ヤちゃんを、登場させるようなものじゃ無いの?」
「──確かにそれは、絶対駄目な『禁じ手』だよな⁉」
「下手したら、二人の『イ○ヤ』ちゃんが鉢合わせしたりして☆」
「何ソノ、『夢の共演』は⁉」
「でも、二人が顔を合わせた瞬間に、どちらかが死んでしまったりして★」
「──『ドッペルゲンガー』かよ⁉ て言うか、おまえ『型つ○』関連のことに、詳し過ぎだろ? 『ガチ勢オタク』かッ⁉」
「ぎくぅッ⁉」
「……この作品の作者のことだから、いっそのこと『魔法少女』と『主』のペアで競い合う、『聖(マ○さん)杯戦争』とか、おっ始めたりしてね」
「何か、魔法少女がことごとく、『首チョンパ』されてしまいそうな、不吉な『イベントタイトル』だな⁉ ──それにそもそも『パワーバランス』的に、問題が有るのでは?」
「……何だよ、『パワーバランス』って?」
「現在魔法少女となっている者のうち、『聖女』や『魔王』や『吸血鬼』や『ドラゴンに変化できるホムンクルス』あたりは問題無いけど、『悪役令嬢』や『レズお嬢様』では、他のやつに太刀打ちできないでしょうが?」
「ああ、『悪役令嬢』のやつは、前世の因縁も有って、実は国家レベルの宗教的指導者である『巫女姫』であり、『レズお嬢様』のほうも、『伝説の勇者』の血と力を引き継いでいるそうだぞ?」
「むちゃくちゃ詳しいな⁉ むしろあんたこそ、『ガチ勢オタク』じゃ無いの⁉」
「……まあそう言うわけで、魔法少女とペアを組んでの『聖(マ○さん)杯戦争』については、十分実現可能だし、本作の作者なら実際にやりそうなんだけど、少なくともうちのペアに関しては、問題大アリだよな?」
「どうして? 本当は『大悪魔』である私なら、優勝間違いなしだと思うけど?」
「うん、そうだよな、おまえは『できないことなぞ何も無い』と断言しても過言では無い、大悪魔だよなあ?」
「……何が言いたいのよ?」
「そもそも『悪魔召喚』て、何か『願いを叶えてもらう』ために行うものであり、しかもおまえは『超上級悪魔』なんだから、この時点で『何でも叶えてもらえる』わけで、別に『聖○戦争』モドキに参加する必要は無いのでは?」
「あ」
☀ ◑ ☀ ◑ ☀ ◑
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、ついに待望の『F○te str○nge Fake』の本放送が、始まりましたとさ☆」
メリーさん太「おいッ、モロに影響を受けているじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「だって『第0話』から、足かけ二年も待ち続けたのですもの、感動もひとしおですわあ」
メリーさん太「……前回登場した『吸血鬼の魔法少女』も、『F○te str○nge Fake』の第2話を見て、思いついたんだろうが?」
ちょい悪令嬢「あ、わかります? まさか『月○』のキャラまで出てくるなんて思わなくて、凄く感銘を受けましたの」
メリーさん太「まあ確かに、『世界観のぶち壊しキャラ』とか、うちの作者の大好物だしな」
ちょい悪令嬢「『英○』が最強と思われている世界に、それを凌駕しかねない『異形』をぶち込むなんて、いい趣味しておりますわ♫」
メリーさん太「後何と言っても、『ED』に意表をつかれたよなw」
ちょい悪令嬢「あれはナイスでしたね! いきなり『カニフ○ン』が始まったかと思いましたよw」
メリーさん太「──と言うことは、今回の【突発短編】の中で語ったように、『魔法少女と召喚術士とのペア』での、『聖○戦争モドキ』の新シリーズを、立ち上げたりするわけか?」
ちょい悪令嬢「まあ、それも面白いとは思いますが、結局それって、『F○te』そのまんまにしかならないんですよねえ」
メリーさん太「そりゃそうか」
ちょい悪令嬢「既にホムンクルスの『セイレーンプルート』ちゃんなんか、自分の召喚術士にして創造主である、『錬金術師』を殺していますしね」
メリーさん太「──何か『F○te』にも、そう言うキャラがいたよな⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、こちらのほうは御本家とは違って、別にマスターから魔力をもらう必要は無いので、そこら辺は自由なんじゃ無いですか?」
メリーさん太「……いや、下手するとすべてのマスターがいなくなったりしたら、それってもはやより『ワンパターン』な、『魔法少女同士のバトルロイヤル』作品になってしまうんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「あ」




