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2303/2320

第2303話、【謹賀新年】わたくし、今年から本格的にWeb小説活動を再開いたしますの☆

「……ふう」




「何ですかルイ王子、柄にもなくアンニュイな顔をして、ため息なんてつかれて?」


「──『柄にもなく』とは、何だ! 仮にも婚約者である、俺に向かって! この『悪役令嬢』が!」


「……あれ? わたくしとの婚約は、今年の最上級生の皆様の卒業式後の懇親会にて、解消なされたのではありませんの?」




「う〜ん、それがなあ、あの日の記憶って、何だかよく覚えていないんだよなあ」




「え」


「なぜか、存在しやしない『男爵令嬢』と、一緒にいたような気もするし、『魔女』だか何だかの化物が、出てきたような気もするけど、この現実世界において、そんなはずは無いしなあ」


「……………」


「な、何だよ、いきなり沈黙したりして?」


「いえ、こちらにとっては、『好都合』だと思って。もしかしたら、うちの『使い魔』が、『国民の感情のコントロール』魔法でも使ったのかしら?」


「はあ? 何わけのわからないこと言っているんだ、おまえ? 『リッケンバッカー党』のシンパか?」


「そのような、とても有り得ない非現実なことなんて、とっとと忘れてしまえばいいのですよ」







「それが、よほど印象深かったのか、突然あの場に現れた、ロリィな『魔法少女』のことだけは、しっかりと覚えているんだよねえ……」







「──ぶふぅッ⁉」







「うわッ、汚いなあ⁉ 何でいきなり飲んでいた紅茶を、吹き出したりするんだよ⁉ おまえ本当に公爵令嬢か⁉」


「……あは、あははは、あはははははッ! 『魔法少女』なんて、そんな! それこそ夢か幻覚でも、見ていたんじゃ無いのですか?」


「いや、みんななぜか、魔法少女のことだけは、はっきりと覚えているんだ」


「……………」


「……ああ、一体何者なんだ、魔法少女! 不意に現れたと思ったら、不意に消えてしまうなんてッ!」


「あ、そこら辺の記憶は曖昧になっていて、わたくしの正体がばれたわけじゃ無いんだ」


「何か言ったか?」


「いえいえ、何もッ」







「まあ、彼女の正体なんて、どうでもいい。とにかく今度現れたら、王国の総力を結集して、ふん捕まえるだけだッ☆」







「ヘ?………………………って、何ですか、ロリっ魔法少女をふん捕まえるとか、下手すると『事案待ったなし』の、危険球ワードは⁉」




「それだけあの場に居た者たちは、すっかり彼女に魅了されてしまったのだよ。女生徒たちは全校集会を開いて、全員の『共有物』にすることで『抜け駆け』を禁じると言う、『淑女同盟』をいち早く締結したし、名物貴族の『青髯伯爵』なんかは、檻の中に閉じ込めて一生飼い殺しにしようと、いろいろと策を練っているらしいぞ」




「──誰だよ、『青髯伯爵』⁉ そんな危険人物を、野放しにしておくなよ⁉」




「……それから、すまんッ! やはり俺としては、君との婚約を破棄させて欲しいのだッ!」


「いやそれは構わないけど、くだんの魔法少女と、婚約し直すとか言うなよ?」


「──何でだよ⁉」


「結局同じことだから……………じゃ無くて、あんなロリっと婚約するなんて、社会常識的におかしいだろ⁉」


「王侯貴族の婚姻としては、それ程珍しい話でも無いのでは?」


「──まず相手の意思を確認しろよ⁉ いきなり王子様から求婚されたら、魔法少女だって困るだろうが⁉ そもそもジャンルも世界観も、全然違うんだし!」


「……確かに、悪役令嬢を中心としたなろう系の世界観に、いきなり魔法少女を登場させるなんて、かなりクレイジーだよな」


「ほっとけ」




「まあとにかく、今度現れた時こそが、魔法少女の年貢の納め時だ! 我が王国のいずれかの勢力が、必ず彼女のことを捕まえてみせるだろう!」




「──世のため人のために無償で働いている、魔法少女の邪魔をするなよ⁉ むしろ魔女の味方なのか、おまえら! なんかまず最初に、この国の王侯貴族を撲滅する必要性を感じ始めたよ!」




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──読者の皆様、明けましておめでとうございます! 本年もよろしくお願いいたします!!!」」




ちょい悪令嬢「いやあ、かれこれ二年ぶりの、新年のご挨拶ですわね」


メリーさん太「去年は本作の作者の父親の不幸が重なって、連載自体を休止していたからな」


ちょい悪令嬢「それから去年一年間を丸々使って、相続問題を片づけて、今に至るわけでございます」


メリーさん太「こうして何の憂いも無く、読者の皆様に新年のご挨拶ができるのはもちろん、いよいよWeb小説作成にも、本腰を入れられるわけだ」


ちょい悪令嬢「実は今回と前回の『魔法少女』エピソードも、各種Webコンテストを見据えた、新作案の【試作版プロトタイプ】だったりします☆」


メリーさん太「『新作案』って、あれがか?」


ちょい悪令嬢「おや、何かご不審な点でも?」




メリーさん太「いやだって、本作における『魔法少女』モノなら、『魔法令嬢』シリーズが有っただろうが?」




ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」




メリーさん太「──いや何で、答えに詰まっているんだよ⁉ まさか忘れていたんじゃないだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「い、いえ、けしてそんなことは、ごじゃりませぬぞッ⁉」


メリーさん太「完全に目が泳いでいるし、語調も乱れているじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「まあマジレスすると、『魔法令嬢』シリーズは、一応【本編】なのですが、今回と前回のは、あくまでも【スピンオフ】なのですよ」


メリーさん太「……どちらかと言うと、どっちも【スピンオフ】って感じだけど、『魔法令嬢』のほうが【本編】と言うのは、どうしてなんだ?」




ちょい悪令嬢「簡単です、『魔法令嬢』のほうは、この作品の主人公であるわたくしが、そのままのキャラ設定で、主人公として登場していますが、今回と前回のやつは、名前は同じでも、年齢等がわたくしとは若干異なっておりますので」




メリーさん太「──すげえわかりやすい解説、ありがとうございます! 確かに『十代半ばの女学生』と言う、現在日本で言えば『高校生』あたりの設定になっていたよな⁉」


ちょい悪令嬢「しかも『魔法少女』に変身すると、外見が変わってしまうと言うことは、どちらかの容姿が、わたくしとはまったく違ってくるわけです」


メリーさん太「……なるほど、これでは【本編】とは言えないわな」


ちょい悪令嬢「そもそも、本作とは完全に無関係の『新作』のための、【試作版プロトタイプ】なのですからね」


メリーさん太「つまり各Webコンテストの、応募作品てことか? ああ言うノリの内容で、大丈夫なのか?」


ちょい悪令嬢「『大丈夫』と、申しますと?」


メリーさん太「『悪役令嬢が実は魔法少女だった』と言うのは、それなりにインパクトが有るかと思うけど、ある意味『出オチ』だし、ちゃんと作品として成り立つのか?」


ちょい悪令嬢「それはもちろん、『工夫次第』ですわね」


メリーさん太「『工夫次第』って?」




ちょい悪令嬢「まず何よりも、『魅力の有る主人公』ですね。ここは『悪役令嬢』と『魔法少女』の二面性を、いかに『ギャップ萌え』全開で描けるかが、鍵になると思います」




メリーさん太「ふむ」




ちょい悪令嬢「そして当然主人公を引き立てる意味でも、『敵』キャラのほうも魅力的でないと駄目です。【試作版プロトタイプ】では、『魔女』を主要な敵のように描いておりましたが、それにこだわること無く、『反王国派』の人間たちや、オーク等の魔物や、敵国や宗教団体等の陰謀や、いっそのこと『魔王退治』なんてのも絡めることによって、個々のエピソードをバラエティ豊かにするのです」




メリーさん太「ふむふむ」




ちょい悪令嬢「もちろんそのためには、『世界観』や『演出』を練り上げることが必要で、ただの『魔法少女モノ』で済まさずに、『思わぬ展開』やアッと驚く『謎の解明』等々を、ちりばめていくのも大切かと存じます」




メリーさん太「ふむふむふむ──つまりは、単なる『悪役令嬢』作品でも『魔法少女』作品でも無く、両方を統合することで、『化学反応』を起こさせて、これまでに無い新機軸を目指すわけか?」




ちょい悪令嬢「本作にとっても、ある意味『いい刺激』になるかも知れませんからね」


メリーさん太「なるほど、文字通り『本年の抱負』としては、打ってつけだな」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、生活面において余裕ができたことですし、本作の作者は俄然やる気になっておりますので、本年におけるこれからの作品づくりについては、大いに期待なさってくださいませ♡」

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