表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2300/2325

第2300話、わたくし、いっそ日本と台○が共同で『核開発』すればいいと思いますの★

 202X年1月、中つ国首都北の京、ロックヨン広場。




 現在ここは、激寒にかかわらず大陸全土から集まってきた、大群衆の熱気に包み込まれていた。




「──ついに本日未明、タイヴァーンへの武力侵攻が始まったぞ!」


「『中つ国人殺し』のプロフェッショナル、『珍民解放軍』の腕の見せ所だ!」


「たとえ我々と同じ中つ国人であろうと、偉大なる共産党に服さない愚か者どもなぞ、皆殺しにしてしまえ!」


「共産党の猟犬、珍民解放軍に、すべてお任せだ!」


「──珍民解放軍、バンザーイ!」


「──中つ国共産党、バンザーイ!」


「──逆賊タイヴァーンなぞ、女も子供もすべて殺し尽くせ!」


「──戦車で轢き殺せ!」


「──爆弾の雨あられを降らせろ!」


「──無数のミサイルやドローンをお見舞いしろ!」


「──核兵器で、すべてを燃やし尽くせ!」


「──キル、ザ・タイヴァーン!」


「──キル、ザ・タイヴァーン!」


「──キル、ザ・タイヴァーン!」


「──キル、ザ・タイヴァーン!」


「──キル、ザ・タイヴァーン!」




「「「──うおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」




 最後は、広場中の群衆が一体となって、天に向かって雄叫びを上げた。




 ──それは、年端もいかない子供たちも、同様であった。




 生まれた頃から『洗脳』され続けてきた彼らは、共産党の『正義』を疑わなかった。


 崇高なる共産党にまつろわぬ、タイヴァーン人は、『悪』でしかなかった。


 ──そして『悪』は、滅ぼさなくてはならない。


 たとえそれが、自分たちと同じ、年端もいかない子供であっても。


 お母さんやお姉さんや妹たちと同じ、非戦闘員の女性であっても。


 自分たちは『絶対的な安全圏』にいながら、タイヴァーンの『女子供たち』が、珍民解放軍に殺されるのは、当たり前のこととしか思っていなかった。







 ──だから、『罰』が当たった、のだ。







『──空襲警報! 空襲警報! タイヴァーン方面から、大型極音速ミサイルが発射されました! 市民は速やかに、シェルターに避難してください!』







「「「は?」」」







 ──午前10時、北の京、消滅。







 ──続いて、午前11時、南の京、消滅。


 ──正午、ションハイ、消滅。


 ──午後1時、ホングコング、消滅。


 ──午後2時、ブーパン、消滅。


 ──その後、午後7時までに、全主要都市、壊滅。




 ──深夜0時、タイヴァーン政府に対して、無条件降伏。




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




「──いやあ、今回は、神聖皇国旭光(ヒノモト)政府さんのお陰で、楽勝でしたわ」


「──こちらも、タイヴァーン政府さんとの共同開発により、『核ミサイル』を完成でき、しかも格好な『実験場』を幾つも提供していただき、助かりましたよ」


「しかし中つ国政府も、馬鹿ですなあ。いきなり勝手に『タイヴァーン統合に関しては、武力行使も辞さないッ!』とか息巻きやがって、それはもう『宣戦布告』をしたも同然なんだから、別にあいつらの出方を待つまでも無く、こっちから攻め込んでも文句は言えないわけなんだが、何でこんな当たり前なことに気がつかないんだろ?」


「あいつら戦う前から、『勝つつもり』でいて、タイヴァーンが逆襲──特に、先手を打って奇襲してくるなんて、夢にも思っていなかったんでしょう」


「……うわあ、完全に『負けフラグ』じゃん。ホント馬鹿なのかよ、共産主義者って?」


「しかし許せないのは、同じ中つ国人でありながら、タイヴァーンの何の罪も無い、中つ国人の子供たちを殺そうとしたことだよな」


「そうだ! ひとたび戦争を起こせば、犠牲になるのは女子供を始めとする、『弱い者』たちなんだ! なぜそれがわからないんだ⁉」


「大陸の中つ国人の子供たちは、自分とまったく同じ中つ国人の子供たちが、大勢死ぬかも知れないのに、何の疑問もいだかないのか?」


「……あいつらも可哀想だよな。幼い頃から『共産主義』や『中の華思想』を、徹底的に洗脳されてしまって、『事の善悪』と言うものが、まったくわからないようになっているんだ」


「だからと言って、タイヴァーンの罪無き子供たちが殺されるのを、黙って見過ごすわけにはいかないしな」


「だったら、先に中つ国大陸自体を滅ぼしてやろうって、寸法さ」


「それにはもちろん、『核兵器』が一番だよね♫」


「幸いにも、本来は国連の常任理事国であったタイヴァーンは、中つ国の陰謀によって、完全に国際社会からつまはじきにされたから、核保有国主導の核軍縮なんて言う、頭の狂った強制システムなんかに服する必要は無く、核兵器の開発し放題だしな」


「もちろん、タイヴァーン単独の核開発であれば、非常に困難だったけど、秘密協定を結んだ旭光ヒノモトさんから、技術や必要物資に関して全面的に協力していただいて、本当に助かりましたよ」


「なあに、礼には及びません。うちが大々的に核兵器開発なんかしたら、国際社会からフルボッコされてしまいますが、台○国内での極秘の核開発の手助けと言う形なら、いくらでもやりようが有りますからな」


「とか何とか言って、おたくが最も欲しかったのは、実際に核兵器を使っての、『実験データ』なんでしょ?」


「『核実験』の場所の確保は、国土の狭い我が国や貴国にとっての、最大の問題ですが、それよりも何よりも、たとえ『実験段階』であろうとも、核兵器を保有していることがバレたら、すべてはおじゃんですからな」


「そこで、完成までは極秘に行って、実験については、『タイヴァーンへの武力侵攻』勃発とともに、当然の『専守防衛』行動として、中つ国に核ミサイルをぶち込むことによって行うと言う、旭光ヒノモトにとってはあくまでも『実験』であり、我々にとっては『実戦』でもあると言う、文字通りの『一石二鳥』!」


「何せ中つ国は、国土は広大だし、地形や気象状況等、地域によって特色が豊富だし、何よりも人口が多いしで、『核実験』の場としては、理想的でしょう!」




「「──今更言うまでも無く、銃を使っても許されるのは、自分も撃たれる覚悟が有るやつだけだ。自分から喧嘩を売ってきたんだから、いくら主要都市をそこに住む老若男女ごと燃やし尽くされようが、けして文句は言わさないぞ⁉ それが嫌だったら、国民がただ平和に民主的に暮らしている『独立国家』に対して、一方的に『武力併合もやむなし』とか、独りよがりで頭の狂ったことを言い出すんじゃねえよ!!!」」




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




メリーさん太「──何だよ、今回の【突発短編】は⁉ むちゃくちゃヤバいじゃん!」




ちょい悪令嬢「……何って、昨日めでたく最終回を迎えた、『SPY×F○MILY』アニメ版第3期の、本作の作者による『ファーストインプレッション』を基に作成した、『真に平和主義的反戦エピソード』ですけど?」




メリーさん太「──これの一体どこが、『SPY×F○MILY』で、『反戦エピソード』なんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「『人を呪わば穴二つ』ってことですよ。他国に戦争をふっかけるような糞共は、下手すると核攻撃すら含めて、いくら反撃されようが、文句は言えないのです!」




メリーさん太「──ちょっ、『核兵器』とか、現在非常に微妙な状況にあるのに⁉」




ちょい悪令嬢「何度も申しますが、どんな理由が有ろうとも、国際紛争の解決手段として、戦争等の武力行為は、断じて許せません! まさしく『SPY×F○MILY』に描かれていたように、何の罪も無い子供たちを、大勢不幸にしてしまいかねないのです! 特に悲惨なのは、主人公のロ○ドさんの幼少期同様に、『分断国家ならではの同じ民族同士の戦争』です! どうして一部の権力者や金持ちどもの私利私欲のために、本来は争いごとなぞ好まない庶民たちが、お互いに殺し合わなければならないのですか⁉」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「何とこれを現実でやろうとしているのが、中○の共産主義者どもなのです! こんなこと『内政干渉』とか言っている場合では無く、『同族殺し』──特に、『自分と同じ中○人の子供を殺す』ことなんて、けして『人間として許してはならない』、生き物として最低の愚行であり、全世界の常識人が一致団結して、何としても止めなくてはならないのですよ!」




メリーさん太「……ま、まあ、それに関しては、納得できなくも無いんだけど、【突発短編】においては、何と台○らしき国のほうから核兵器で先制攻撃してきて、しかもその開発に日本らしき国が協力しているのって、どうなんだ?」




ちょい悪令嬢「これまた何度も申しておりますが、他国を武力で併合しようだなんて糞は、自分が核の火で燃やし尽くされても文句は言えないのですよ。そう言う意味では、本作の作者の持論としては、台○こそがどの国よりも真っ先に『核開発』をすべきなのですが、独力では到底無理ですので、技術力や資源の提供を、日本が秘密裏に行えばいいんじゃないかと言う、『希代の鬼謀家』を自認する本作の作者ならではの、『とんでもないグッドアイディア』を思いついたのです!」




メリーさん太「──だからこの微妙な時期に、日本が他国の核兵器開発の協力なんかしちゃ、駄目だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、日本国内での核開発では、どうしてもよその国に察知されやすいし、そもそも『実験場』を確保するのが非常に困難でしょう。──しかし、台○との共同開発と言うことにして、実際の開発事業は台○国内でやって、いっそ『実験』のほうは、よせばいいのに『台○武力侵攻』を開始してきた、中○本土にできたてほやほやの核ミサイルをぶち込むことで、『ぶっつけ本番』にしたりして♡」




メリーさん太「──確かに、中○は国土は広いわ人口は多いわで、いくら実験を繰り返して、多数の都市を焼き尽くし、大量の人民を虐殺しようが、それ程問題では無く(?)、そもそも『身から出た錆』でもあるから、何だか構わないような気がするけど、間違いなく『大惨事』だからな⁉ 国際社会が黙っちゃいませんぜ⁉」




ちょい悪令嬢「その時は既に、日本と台○は『核保有国』になっているんだから、別に構いませんけど?」




メリーさん太「──なッ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも中○が台○に対して、『武力侵攻』しなければ、何の問題も無いのですよ。──一応断っておきますが、今回の【突発短編】は、まったくの『絵空事』とは限りませんからね。




 ──なぜなら、




 台○が今この時、『核兵器を持っていない』なんて、誰が断言できると言うのです?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ