第2282話、わたくし、『記念金貨』は発行されるたびにすべて購入することを推奨しますの☆【補足説明】
前回までの、「『マルクス経済学』に則れば、日本政府が『記念金貨』を発行した時には、庶民の皆様は絶対に買うべき!」について、補足しておきたいかと思います。
……そもそも、この理論のどこが『マルクス経済学』なのか、ちゃんと論理的に説明しておらず、まるで『マル経派』の京都大学の先生が、単なる『財テクのプロ』で、そのテクニックを親切にも、自分の講義を受けている学生に伝授してくれた──なんて言う、『ほのぼのエピソード』で終わってしまいましたが、これにはもちろん『経済学』的に、ちゃんとした意味が有るのです!
今回はこれについて、順序立てて詳しく説明していきたいかと存じます。
まず単純に『財テク』と言う側面についてですが、前回のラストでも補足説明を入れていたように、『記念金貨』と言うものは、普通の紙幣等の現金はもちろん、最近大人気のNI○A等の債券なんかよりも、『ノーリスク』でありながら、場合によっては『ハイリターン』も望めると言う、まさに真に理想的な『金融資産』なのでございます。
金貨が、『ハイリターン』であることについては、もはや言うまでも無いでしょう。
まさしく『論より証拠』に、現在のかつて無き『金価格の高騰』こそが、如実に証明してくれています。
もちろん、『株』についても『銘柄』によっては、このような『ハイリターン』が実現したことも有るでしょう。
しかし、それは無名の頃の『Ap○le社』の株を買っていて、『M○c』や『iPh○ne』が大ヒットした後で、株価が超高騰すると言ったふうに、よほどのことが無い限り有り得ませんし、そもそもそんな『急成長』する企業の株を事前に予想することなぞ、どんなスーパーコンピュータやAIを使ったところで、到底不可能でしょう。
特に、なぜか全メディアが強硬にゴリ押ししている『NI○A』のような、実は政府やその癒着企業が、多数の国民から広く浅く『搾取』しようと企んでいる、『長期積み立て型』の株式では、このようは『ハイリターン』は絶対に望めないでしょう。
しかもまさにその『株』なんかよりも圧倒的に優れているところは、『ノーリスク』であることなのです!
そうです、『ローリスク』では無く、『ノーリスク』なのであって、『損をすることがまったく無い』と言う、『株』なんかでは到底できっこない、反則的なまでに理想的な『金融資産』なのです!
なぜなら、『株』なんてものは、株価が暴落してしまえば、ただの紙切れかデジタルデータでしか無くなりますが、金貨は『金』と言う、存在自体が貴重な金属でできているから、仮に金価格が暴落しようとも、最低限の価値は維持し続けて、またいつか高騰するのを待つだけでいいのですから。
──そして更に金貨が素晴らしいのは、そんな天下無敵な『金』であるだけでは無く、れっきとした『貨幣』でもあることなのだ!
ただ単に現金を持っていても、株のように資産価値がいきなり高騰するなんてことは無いが、金貨であれば、『貴金属』としての金の価格が高騰すれば、資産価値が跳ね上がると言う、例えようのないメリットを持ちつつ、
逆にたとえ金価格が暴落しようとも、今度は『貨幣』と言う側面が物を言って、金としてのグラム数的に下手すると1万円以下の価値すら無くなったとしても、例えば『天皇陛下御在位60年記念10万円金貨』であったならば、銀行等の金融機関に持ち込めば、ちゃんと額面通りの『10万円』として、預金できたり両替してもらえるのだ!
これは何よりも『金貨』と言うものが、金と言う貴金属でありながら、同時に貨幣でもあると言う、両面性を有しておるゆえに、ノーリスクでしかも、現金はもちろん株なんかよりも、メリットが多いわけなのである。
──しかし実はこれは、『当たり前』のことでしか無いのだ。
それと言うもの、日本は戦前まで、アメリカでは1971年まで、別に特別な話では無く、あくまでも『普通のこと』であったのである。
普通に世の中に流通している『紙幣』であり、しかも『金』の価値をも有するもの、
──そう、『兌換紙幣』である。
実はほんの昔までは、一般庶民が所有していた通貨は、いつでも銀行等で金に換えることができたのだから、金価格が高騰の折には、額面以上の価値を有することになると言う、『株』なんか比べ物にならないほどの資産価値が有ったのだ。
例えば、現在の日本のような物価の長期的な高騰状態では、現金の価値はどんどん目減りしていくばかりだと言われているが、もしも兌換紙幣であったなら、これまた現在のような金価格の高騰状況では、むしろ『円』の価値はうなぎ上りに上昇し続けているわけである。
インフレ時に必ず金価格が高騰するとは限らないとはいえ、金価格も『物価』の一つであるからには、インフレと反比例して金価格が暴落するとは考えにくく、少なくとも兌換紙幣は現在の現金に比べて、インフレに強い通貨だと言えよう。
それでは、こんないいこと尽くめの兌換紙幣が、どうして廃止されたかと言うと、それは国家の威信によって裏付けされている公的通貨であるからこそ、長期の不景気等において政府の経済政策への不信が高まった際に、国民が一斉に紙幣を金に換えようとしたら、政府の金保有量が大幅に低下して、日本の『円』の国際的信用度が低下し、対外商取引が不利になりかねないので、紙幣の兌換機能を廃止しせざるを得なくなったのであり、同様にアメリカが戦後長きにわたって兌換紙幣を発行し続けたのも、それだけドルが国際的に強く信用度が抜群だっただけの話で、そしてそれが陰りを見せ始め途端、各国がドルを売りアメリカから金が大量に流失していったからこそ、金兌換をやめてしまったわけなのである。
……確かにこれは、世の中の推移──特に、国際的な経済関係の変遷からすれば、至極当然のこととも思われる。
しかし、これに異を唱える者も、少なくは無かったのだ。
──まさにそれこそが、『マルクス経済学派』の学者たちであった。
そうなのである、彼らは『兌換紙幣』こそが、国が発行する通貨の、『あるべき姿』だと目しているのだ。
すべての国民が、いつでも金に換えることのできる通貨を保有し、金価格の変動によっては、額面以上の利益を享受できてこそ、真の『富の再配分』と言えるだろう。
それに対して、現在の『不換紙幣』体制は、国家による『富の独占』とも言えて、共産主義的思想においては、絶対に認めることができないのだ。
言わば、この金価格の高騰の折に、現在流通している通貨の額面分の膨大なる『金』を、政府が独り占めしているようなものだと、彼らは信じ込んでいるのである。
……とはいえ、あのアメリカのドルすらも、兌換機能を停止してしまったのだ。
再び日本において、真に理想的な通貨であり金融資産でもある、『兌換紙幣』が発行されることなぞ、夢のまた夢であろう。
──そんな時に、突然『昭和天皇御在位60周年』を祝して、記念金貨が発行されると発表されたのだ。
しかもそれは、額面通りに『10万円の通貨』としての機能も有しており、銀行等に持ち込めば、10万円として預金できたり両替できたりすると言う。
これこそはまさに、マルクス経済学者たちが理想とする、『兌換通貨』の復活に等しいでは無いか⁉
確かにこれは、数十年に一度レベルの、『例外的』措置かも知れない。
しかしそれでも、一人でも多くの人たちが、この『兌換通貨』のたとえようも無い素晴らしさを──すなわち、本来の政府発行の通貨の在り方を、認識してもらうことによって、正式な『兌換紙幣の復活』に繋げようと思い立つのも、無理は無いであろう。
だからこそ、件の京都大学の『マルクス経済学派』の先生は、自分が受け持つ学生たちに、『記念金貨』を是非とも購入することを、強く勧めたのでは無かろうか?




