第2218話、【スパイフ○ミリー】わたくし、高○新総裁はデズモ○ド総裁だと思いますの⁉【前編】
ちょい悪令嬢「──いよいよ各作品の放映&配信がスタートした、『今期秋アニメ』ですが、今回は以前申しましたように、本作の作者が最も注目している『SPY×F○MILY』について、現在『最もホットな政局』の動きと絡めて、詳細に語りたいかと存じます☆」
メリーさん太「おっ、『SPY×F○MILY』第3期、もう始まったのか? それで実際に見た感じ、どうだった?」
ちょい悪令嬢「まず、以前お伝えしていたことですけど、何と例の【ロ○ドさんの過去編】は、早ければ次回の後半部にでもやるみたいです」
メリーさん太「ええっ、あのこれまでの『ファミリー路線』とは、まったくテイストが異なる『シリアス巨編』を、放映開始早々にぶっ放すなんて、大丈夫なのか⁉」
ちょい悪令嬢「それ専用のPVを作るくらいだから、制作スタッフ様のほうは、かなり力が入っているみたいですよ?」
メリーさん太「いや、力を入れれば入れるほど、基本的な世界観から浮いてしまうだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「──何言っているんですか? 元々『SPY×F○MILY』と言う作品は、現実的には実現不可能と思われる、完全なる『世界平和』を、どうにかして実現しようとしている、様々な人々の『群像劇』なのですよ?」
メリーさん太「…………………………………………へ?」
ちょい悪令嬢「……どうしてそこで、さも意外そうな顔をするんですか? そもそもロ○ドさんたち西側のスパイが始めた『オペレーシ○ン〈梟〉』は、東側の戦争再開の動きを事前にキャッチして、できればそれを阻止することを目的とした、まさに『戦争阻止』のための作戦でしょうが?」
メリーさん太「──うッ⁉」
ちょい悪令嬢「それは個々のキャラクターについても同様で、自分のためとはいえ、超能力まで駆使して全力で『オペレーシ○ン〈梟〉』に協力しているア○ニャちゃんを始めとして、東西が統一していた頃の『帝国の意志』を引き継いで、『売国奴』どもを密かに始末しているヨ○さん、少なくとも国家の安定に寄与している保安局のユ○リ君、東国《オスタ○ア》内の西側の協力者たち、かつての東西の衝突によってそれぞれ不幸な過去を抱えている、イ○デン校の教師を始めとする、ア○ニャちゃんの周りの大人たち等々、ほぼすべての人物たちが、何よりも平和であることを願い、そのためにそれぞれ行動していると言えましょう」
メリーさん太「──ううッ⁉」
ちょい悪令嬢「そして何よりも忘れてはいけないのは、ロ○ドさんを始めとする、西側の情報機関『W○SE』の皆様で、今回のアニメ版第3期の【過去編】で明かされるように、先の東西衝突により、家族や友人をすべて失ってしまったロ○ドさんは、是が非でも過去の自分のような『子供たちを二度と泣かせない世界』を目指して、諜報活動を行っているのであり、他のエージェントたちもそれぞれの理由に則って、同じ目的と志の下、彼の行動を全力でサポートしていると言った次第であります」
メリーさん太「──うううッ⁉」
ちょい悪令嬢「更には何と、実はこれは『オペレーシ○ン〈梟〉』のターゲットであるはずの、東国《オスタ○ア》『国○統一党』の総裁であられる、ドノバン=デズモ○ド氏も、御同様だったのです!」
メリーさん太「は?…………………………って、ええええええええええ⁉」
ちょい悪令嬢「……何ですかメリーさん、いきなり奇声を発したりして? 私の申したことに、何かおかしな点でも有りましたでしょうか?」
メリーさん太「──おかしいことだらけだよ⁉ それって、『戦争再開を企んでいる黒幕』と思われている筆頭である、デズモ○ドさんが、本当は子供たちがいつまでも笑顔でいられる、平和な世界を目指しているってことなんだろ⁉」
ちょい悪令嬢「もちろんです」
メリーさん太「……まあ実際にも、ファンの間では逆張り的に、『実はデズモ○ドさんは平和主義者のいい人』なのでは無いかと言う、希望的観測が有ることは知っているけど、今のところ本人にほとんど目立った言動が無いことも有って、まったく『確証の無い』話だろうが?」
ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、ところがどっこい、実は何と彼が『戦争と平和』について、持論を熱弁したことが有るのですよ」
メリーさん太「──ええっ、そんなのあたし知らないけど、一体どのエピソードだよ⁉」
ちょい悪令嬢「残念ながら今回の第3期の範囲外ですが、ロ○ドさんのとはまた別の人物たちの【過去編】で、主にア○ニャちゃんの担任教師のヘンダ○ソン先生と、当時の想い人である、ベ○キーちゃんのボディーガードのマ○サさんとの、戦時中の『悲恋物語』です★」
メリーさん太「ああ、そうか、それが有ったか⁉ 確かその当時のデズモ○ドさんて、」
ちょい悪令嬢「イ○デン校に在学中で、ヘンダ○ソン先生の生徒だったのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「ある授業の課題であった『戦争を無くすことは可能か?』に対して、彼はこう言ったのです、『──戦争はけして無くならない』と。なぜなら、『人間は嘘つきだから』、いくら『お互いに武器をすべて無くそう』と言い出したところで、『……相手国だけは、密かに武器を隠し持っているかも』と言う疑念が晴れない限りは、こちらも武器を放棄するわけにはいかず、どんな平和のための交渉であろうと、相手のことを完璧に信頼できない限りは、何の意味も無いのです」
メリーさん太「……かつて、『国土の永遠の平和』のために、核兵器を手放したウクライナが、以前は同じ統一連邦国家だったロシアから、現在情け容赦ない侵攻を受けているのを見ると、否定することなんてできっこないよな」
ちょい悪令嬢「──だからと言って、デズモ○ド氏が、『平和な世界』を全否定しているわけでは無く、彼は彼なりの手段で、それを実現しようとしている節が見受けられるのです」
メリーさん太「はあ? 『人間は嘘つき』だから、けして信頼できないので、どんな『平和交渉』もまとまらないって言うのが、彼の持論じゃ無かったのか⁉ 信頼関係を築くこともできないのに、どうやって平和を実現するって言うんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「だったら、他人の『嘘を見破れる』ようになればいいのですよ」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「実はここ最近の連載において、結構いろいろと『伏線』が張られていたのですよ?」
メリーさん太「……『伏線』、だと?」
ちょい悪令嬢「まず、奥さんメインのエピソードにて、デズモ○ド氏が『読心能力』を使えると言う疑惑が浮上するとともに、何とア○ニャちゃんの『読心能力』を開発した研究組織の後ろ盾が、どうやらデズモ○ド氏であったことが判明したではないですか?」
メリーさん太「……確かに彼は、『読心能力』に関連して、かなりの重要人物のようだけど、それって、まさか⁉」
ちょい悪令嬢「──そうです、彼は『読心能力』を『嘘を見抜く』力として利用することで、国同士の交渉の場で、相手国にいかなる嘘も許さずに、絶対に破られることの無い『平和条約』を実現しようとしているのです!」
メリーさん太「確かにそれだと辻褄が合うし、『争いのない世界にしよう』と言う、作品自体のテーマにも合致するじゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「おそらく彼は、奥様が『人が変わってしまった』と証言した時分に、何か『戦争絡み』で重大な問題が起こって、何としても戦争を無くすために、『嘘を見抜く力=読心能力』の開発に乗り出したのでは無いでしょうか」
メリーさん太「……なるほど、個人の動機としては、十分あり得る話だよな」
ちょい悪令嬢「ただし、事は『読心能力』と言った、異常極まるものですからね。その過程でどれだけ『非人道的手段』が使われたかは定かでは無く、たとえそれが平和のためとはいえ、彼がまったくの『善人』であるとは断言できませんけどね☆」
メリーさん太「……現在作中でわかっているだけでも、ア○ニャちゃんとボ○ド君は、それぞれの研究施設において、かなり酷い目に遭っていたようだしな」
ちょい悪令嬢「まあここら辺についても、『世界の平和』と『個人の平和』の、どちらを優先するかって話ですがね」
メリーさん太「あっ、そうか! この作品のテーマはあくまでも、『子供たちが泣かないで済む世界づくり』なんだから、国家間の平和が実現したとしても、それがア○ニャちゃんのような子供の犠牲の上に成り立つものじゃ、駄目なんだ⁉」
ちょい悪令嬢「そう言う意味も含めまして、実はデズモ○ド総裁って、今回新たに就任なされた、自由民○党の新総裁、高○早苗氏そのものとも言えるのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──はああああああ⁉ 何てこと言いだしているの、あんた!」
(※次回に続きます)




