第2200話、わたくし、何と東京ドームに行かなくても、矢○永吉さんの50周年ライブが観れますの☆
ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおお!」
メリーさん太「──うおおおおおおおお!」
ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおおおおおおおおおお‼」
メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおお‼」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
ちょい悪令嬢「──皆さーん! 全世界50億以上(推定)の、『日本のロックミュージック』の、ファンの皆さーん!」
メリーさん太「特に今年めでたくも『ソロデビュー50周年』を迎えられて、76才と言うご高齢でありながら、ドームツアーを始めとする全国コンサートを大々的に開催なされる、自他共に認める日本のロック界のレジェンド、矢○永吉さんの熱狂的ファンの皆さーん!」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──超『朗報』ですよおおお!!!」」
ちょい悪令嬢「……いやあ、まさか矢○さんが、これほど『ファンサービス精神』が、旺盛であられたとは」
メリーさん太「いや、彼のファンサービスがやり過ぎなくらい凄いのは、東京ドームを数日間連続で超満員にできる集客力が有りながら、そこら辺の数百人規模のライブハウスで全国ツアーをやってくださった、およそ四半世紀前の90年代からわかりきっていたことだろうが?」
ちょい悪令嬢「しかもそれより十数年前では、ド○ービー・ブラザーズのメンバーを引き連れての全国ツアーを、さも当たり前のように、二十年近くもやってくださいましたしね」
メリーさん太「キーボードのガ○=アリソン氏なんかは、何とアメリカのレジェンドであるド○ービーを抜けて、現在では『YAZ○WAバンド』の専属をしているくらいだしな」
ちょい悪令嬢「その他にも、コンサート運営の完全なる自社化や、アーティスト独自のWebサイトの導入に、それに伴っての数百を超える名曲の数々のデジタル配信化等々を、誰よりも早く取り組んできて、ファンの利便性を最優先してきたのは、誰もが知るところでしょう!」
メリーさん太「とにかく矢○さんと言えば、ファンの皆さんの『熱さ』だよな。それこそ伝説のバンド『キャ○ル』でのデビュー以来の『強者ども』を始めとして、数十年も支持してきた『歴戦の猛者』たちだからこそ、彼らが全国津々浦々から集ってくる、毎年恒例の東京公演のラストステージは、おそらくは世界最高規模の盛り上がりと言っても過言では無いぜ」
ちょい悪令嬢「アンコールナンバーにおける『タオル投げ』は、もはや国際的に有名ですからね☆」
メリーさん太「──もちろんそれは、今年の『ソロデビュー50周年記念』の、東京ドーム二日間ライブでも、ご同様だろうよ!」
ちょい悪令嬢「……でも、『東京ドーム公演』については、チケット発売開始から一瞬にして、ソールドアウトしてしまったんですよねえ」
メリーさん太「へ? ソールドアウト?」
ちょい悪令嬢「はい、残念ながら」
メリーさん太「──いやいやいや、東京ドームってことは、5万人は観客が入るんだろ? それが二日間なら、10万人分のチケットが用意されていたわけじゃん? それが一瞬で売り切れたなんて、そんな馬鹿な⁉」
ちょい悪令嬢「矢○さんくらいのレジェンドになると、流行なんかに左右されない『固定ファン』が数十万人規模でおられて、しかも今回の文字通り数十年に一度レベルの記念すべき『50周年ライブ』なんかになると、全国から集まってくるので、いくらチケットを用意していても足りないのですよ」
メリーさん太「10万人分も席を用意していたのに、あぶれたファンがいるのか⁉」
ちょい悪令嬢「それも、数万人規模で」
メリーさん太「……マジか」
ちょい悪令嬢「それどころか、遠隔地に住んでいたり、仕事等で都合がつかなかったりして、こんな二度とは無い記念ライブなんだから、『矢○ファン』としては是非とも行きたかったのに、どうしても行けなくて悔しがっている人まで含めれば、数十万人規模になります」
メリーさん太「そんなにいるのかよ⁉ だったら運営側も、公演日数を増やしたり、開催場所を変えたりして、対応してやればいいじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「そんなの無理ですよ。そもそも東京ドームこそが、首都圏でもトップクラスの観客収容力を誇っていて、そんな人気会場を二日以上も押さえることなんて、さすがの矢○さんでも無理筋なのでは?」
メリーさん太「だったら、比較的小さな会場でいいから、全国津々浦々までツアーをして、地方のファンの期待にも応えたら?」
ちょい悪令嬢「……それはもう『通常ライブ』であって、『50周年記念』でも何でも無いし、当然矢○さん御自身も、年末にちゃんと全国ツアーを予定されていますよ」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「──た・だ・し、諦めるのはまだ早いです! 何よりもファン思いの矢○さんが、手をこまねいているはずがありませんわ!」
メリーさん太「と、言うと?」
ちょい悪令嬢「既に各所で発表済みなので、ご存じの方も多いかも知れませんが、何と矢○さんにおかれましては、今回の11月8日の東京ドームの50周年記念コンサートを、テレビはもちろん、各種動画サイトに、全国100館の映画館、更にはカラオケBOX等々において、当日に生中継&生配信をなされることが決定したのです!」
メリーさん太「何と、つまりそれって、自宅に居ながらにして、東京ドームのコンサートを体験できたり、映画館だったら最新の音響システムで、存分に楽しむことができるってことか⁉ もうそれ、会場に行くのも同然と言うか、下手したらわざわざ時間や労力や交通費をかけて、東京の会場に行くよりは、よっぽどお手軽&安上がりに、思う存分記念ライブを堪能できるんじゃないのか⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、『生』には『生』の良さが有るんですけどね。やはり同じ会場内で、矢○さんと数万人のファンが心を一つにして盛り上がることができるのは、文字通りの『ライブ』だけですからね」
メリーさん太「とはいえ、さっきあんたが言っていたように、抽選に漏れたり、いろいろな理由で参加できなかったりした、多くのファンの皆さんにとっては、思ってもみなかった『救済策』だよな」
ちょい悪令嬢「生中継当日は大盛り上がりに盛り上がるのは当然でしょうが、動画サイトとカラオケBOXにおける配信については、その後数日間(おそらく一〜二週間ほど)は、見放題できるそうです」
メリーさん太「……それで、料金のほうは、いかほどなのでしょうか?」
ちょい悪令嬢「Web配信の場合は、四千四百円(税込み)だそうです」
メリーさん太「それって高いのか? それとも安いのか?」
ちょい悪令嬢「ちなみに、ライブチケット自体は、九千円から三万五千円でした」
メリーさん太「高っ⁉ それなら四千四百円と言うのは、断然『破格のお値段』じゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「興業自体は、チケット代だけで十分元を取っているので、今回のWeb配信等は、まさしく『純然たるファンサービス』なんでしょうね」
メリーさん太「……しかし、いい時代になったもんだぜ。矢○さんのような超一流アーティストの、数十年に一度っきりのスペシャルライブを、自宅に居ながらにして──あるいは、映画館の最新の音響システムによって、ある意味実際のライブ会場よりも理想的な環境で、『お手軽&安上がり』に堪能できるようになったんだからな。まさにこれぞ、『21世紀のライブ鑑賞』って感じ?」
ちょい悪令嬢「いえいえ、矢○さん御自身は、30年前の1995年に、これと同じことを既にやっておられましたよ?」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「もうね、矢○さん御自身が全盛期なのは言うまでも無く、バンドメンバーもアメリカのトップクラスばかりを揃えての、横浜スタジアムでの野外ステージにおいて、今年同様に『ソロデビュー20周年記念コンサート』を開催したのですが、その有り様を広島県の『フェニックスホール』と言う室内会場と、いまだイギリス領だった香港の『ジャッジメントADクラブ』と言うライブハウスで生中継したと言う、実績がお有りなのですよ」
メリーさん太「──矢○さんてば、日本にインターネットが普及する以前の大昔から、そんな先進的な試みをなされていたのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「それだけ常に、最高のファンサービスの在り方について、考えられている証しなのですよ」
メリーさん太「……ホント、矢○さんのファンの方は、そこまでやってもらえて、幸せだよな」
ちょい悪令嬢「本作の作者が何度も何度も申しておりますように、矢○さんのファンでは無く、パソコンはM○cを使っておらず、坂が多いところに住んでいながら電動アシスト自転車を利用していない方は、文字通り『人生に損をして』おられると言っても過言ではありませんからね」
メリーさん太「──そこまでかよ⁉」
ちょい悪令嬢「後これも何度も申してきたように、現在のネット社会においては、高い家賃を払ったりといろいろとコストがかかる、東京等の都会に住むメリットはほとんど無く、以前では考えられなかった『都会同様の最先端のサービス』が、ド田舎に居ながらにして享受できるようになっておりますからね」
メリーさん太「……今回ほとんど相続税も固定資産税もかからなかった、ド田舎のボロ家とはいえ、いくらでも大音響のオーディオセットを鳴らし放題の一軒家を相続したうちの作者は、ある意味以前の首都圏での集合住宅暮らしの頃よりも、『勝ち組』になったようなものだったりして?」
ちょい悪令嬢「──それもこれも、何よりもファンを大事にして、サービス精神旺盛な、矢○永吉さんのお陰なのです! 矢○さんのファンであるか否かにかかわらず、これをお読みの皆様も、まだ遅くはありませんので、試しに今回の東京ドームのライブ配信をご覧になってみてください! 絶対にぶっ飛びますよ☆」