第2198話、わたくし、『消費税』は減税や廃止よりも、まず『上限』を設けるべきだと思いますの☆【補足】
ちょい悪令嬢「……今回は、ある読者の方からご感想をいただいたことでもありますし、前回第2173話の『消費税論議』に関する、『補足』を行いたいかと思います☆」
メリーさん太「……第2173話って、消費税を今すぐ『減税』や『廃止』をするのでは無く、まずは早急に『上限』を設けるべきってやつだっけ?」
ちょい悪令嬢「どうやら消費税と言うものは、日本国の権力者や金持ちの『聖域』のようですからね。いくら庶民や野党がごねても、そう易々と『減税』や『廃止』はできそうにも無いので、比較的実現可能性の高い、『上限』の設定に目を付けたわけです」
メリーさん太「それで、その読者様は、何とおっしゃったんだ?」
ちょい悪令嬢「……『上限』を設けること自体はいいと思うけど、やはりその実現は難しいのでは無いかと」
メリーさん太「まあねえ、あくまでも本作で述べているのは『理論』なのであって、もしそれが全面的に正しいとしても、実際に実現可能かと言うと、必ずしもそうとは限らないからな」
ちょい悪令嬢「──それでも、『消費税』に対しては、現時点ででき得る限りの力を尽くして、何らかの『歯止め』をかけなくてはならないのです!」
メリーさん太「……おいおい、うちの作者の『消費税』に対する最近の『敵意』のほどは、一体どういうことなんだよ? 以前はほとんど話題にも挙げていなかったじゃないか?」
ちょい悪令嬢「実は今更になって、『消費税の正体』と言うものに、気づいたからですよ」
メリーさん太「『消費税の正体』、だと?」
ちょい悪令嬢「『消費税』とは、庶民を苦しめるためだけに設けられた、人類史上最凶の『悪法』でしかないのです!」
メリーさん太「──なッ⁉ そんな馬鹿な!」
ちょい悪令嬢「……何が『馬鹿な』ですか?」
メリーさん太「『消費税』はあくまでも、福祉政策の財源に充てるために設けられたものであり、当然『国民のための税制』だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「そんな『お題目』なんて、言った者勝ちで、本当のこところなんて、誰にもわからないのでは? 『消費税』によって実際に得をしているのは、財○省と大企業だけだったりして★」
メリーさん太「──そんなこと言っていたら、何も信じられなくなって、議論が終わってしまうだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、確かに最初は『福祉目的』に設けられたでしょう。──ただし、その時の施政者はこう言ったのです、『国民のための財源なのだから、すべての国民に、広く薄く負担していただきたい』と。確かに創設当時の税率は『3%』であり、『広く薄く』を実現しておりましたが、現在の『10%』の税率はどうなんでしょうね? 10万円の買い物をしたら、1万円もの税金をその場で取られるなんて、『広く薄く』どころか、明らかに『重税』と申しても、過言では無いのでは?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「国民が一億人以上もいて、そのすべての消費活動において、3%も税収が有るなんて、福祉目的だか『中抜き』目的だか知らないけど、それで十分なはずでしょうが? 何でどんどんと税率を上げようとするのですか? 最大限譲歩して、5%あたりで打ち止めにすべきでしょうが?」
メリーさん太「──いやいやいや、まさにそれこそが、『理論ばかりで現実が見えてない』んじゃ無いか! 現在むちゃくちゃ『不況』なんだから、消費税の税率を上げていかないと、福祉のための十分な財源を確保できないだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「──ナイス、メリーさん! ナイストス! お陰でズバッと『アタック』をぶちかまして、政府与党と財○省と大企業団体を、全国民の同意の下、ガチでぶったたくことができますわ!」
メリーさん太「へ? 一体、何を……」
ちょい悪令嬢「あなたこそ、たった今一体何を言ったと、思っているんですか?」
メリーさん太「え」
ちょい悪令嬢「現在の長期の不況によって、庶民の皆様が苦しんでいると言うのに、『そんなこと、知ったことか! 俺たち政府与党と財○省は、『癒着企業』様に金を回さないと支持を失うので、消費税率をどんどんと上げて、庶民どもから搾り取って、もっともっと苦しめてやるぞwww』──と、ほざいたも同然なんですよ★」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「そうなのです、実は『消費税』とは、政府や財○省や大企業が、どんなに無能を晒して、日本国が長期の不況に落ち込もうとも、庶民に対して消費税率をどんどん上げていけば、好景気の時同様の『税収』が確保できて、癒着企業に公共事業等の仕事を回せて、権力者や大金持ちだけが得をする、『国民の敵』そのものの、今すぐにでも叩き潰すべき、『悪のシステム』なのですよ!」
メリーさん太「──言われてみれば、確かにそうじゃん⁉ 『消費税』って言うなれば、庶民の犠牲の上に立つ、『打ち出の小槌』みたいなものじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「本来なら政府与党や財○省においては、財政政策や金融政策を駆使することによって、企業においては、新技術の開発や国際競争力を高めることによって、日本国全体の景気を豊かにして、庶民の消費行動を活性化して、たとえ3%程度の低税率であろうとも、福祉行政の財源として十分なる税収を実現すればいいだけの話なのですが、別に必死こいて景気を良くしなくても、消費税の税率をどんどんと上げていくだけで、必要十分な税収が得られるものだから、政治家は世襲議員を中心に能無しばかりとなり、外国勢力の言いなりとなって、企業においても技術革新をサボり、国際的競争力を失って、更に不況が進行していくと言う、完全に『負のスパイラル』状態となってしまっているのです」
メリーさん太「──駄目じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、現在の政府与党と財界こそが、日本を完全に駄目にしたと言うのに、今あいつらが苦し紛れにやっていることと言ったら、まるで日本を中○あたりの植民地にするかのような『インバウンド』政策に、人類史において『大失敗』に終わったことが既に証明されている、最悪の愚行たる『アフリカからの移民』政策ときたもんだ。──もう今すぐにでも、政府与党と財○省と大企業団体を、この国から『退場』させなくては、一億庶民の生活どころか、国そのものが終わってしまいますよ!」
メリーさん太「『国家が終わってしまう』って、マジかよ⁉」
ちょい悪令嬢「それを押しとどめるためにも、クソ政財界のやつらの『聖域』である消費税に対して、『上限設定』と言う『楔』を打ち込まなければならないのです!」
メリーさん太「だからそれを、一体どうやって実現すればいいんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、イデオロギーを超えた、野党全党の『大同団結』有るのみです!」
メリーさん太「……いやあ、それこそご感想をくださった読者の方がおっしゃっていたように、難しいんじゃ無いのか? 何よりも参○党のスローガンである『日本人ファースト』に対して、ほとんどの野党が『アレルギー』を示しているからな」
ちょい悪令嬢「それなら、『庶民ファースト』と、言い換えればいいのですよ!」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「現在の『長期不況』に、『消費税』に、『外国人問題』に、苦しんでいるのは他でも無い、普通の『庶民』の皆様なのであって、『日本人ファースト』イコール『庶民ファースト』以外の何物でも無いでしょう!」
メリーさん太「そ、それは確かに、そうかも知れないけど……」
ちょい悪令嬢「『庶民ファースト』なら、『左翼系』の野党においても、反発は無いでしょうしね」
メリーさん太「むしろあいつらにとっての、長年の『旗印』とも言えるからな」
ちょい悪令嬢「長年と言えば、実は今消費税の『上限』を設定できれば、全野党の長年の悲願である、消費税の『減税』も実現できるのですよ!」
メリーさん太「はあ? 何で『上限』を設けることが、『減税』に繋がるんだよ?」
ちょい悪令嬢「ほとんどすべての野党は、選挙が有るごとに、消費税の『減税』を公約にしているじゃ無いですか?」
メリーさん太「うん」
ちょい悪令嬢「でも、これまでそれが一度でも達成されたことは、無いではありませんか?」
メリーさん太「……あんたの話では、『消費税』と言うものは、政府&財○省&経済界と言う、『悪のトライアングル』にとっての『聖域』らしいからな」
ちょい悪令嬢「そのように野党が不甲斐ないために、消費税の税率は上がる一方ですよね?」
メリーさん太「哀しいことにも、それが『事実』だよな」
ちょい悪令嬢「仮に10年後20年後において、消費税率が20%とか30%とかになっていて、庶民の生活がまったく立ち行かなくなってしまっていたとして、野党の皆さんは、消費税の減税を成し遂げられると思いますか?」
メリーさん太「──駄目だッ! どうしても、野党が減税を成功させる姿を、想像できねえッ!」
ちょい悪令嬢「でももし、現時点において全野党が一致団結して、その総力を挙げることによって、消費税の上限を『10%』に固定できたとしたら、本来なら十数年後に消費税が20%なっていたはずなのに、時空を超えて『減税』に成功したも同然となるのですよ!」
メリーさん太「──ああっ、そうか⁉ 消費税の『上限』設定には、『減税の先取り』と言う効果も有るわけか⁉」
ちょい悪令嬢「実際に20%に増税されてからでは、『減税』や『廃止』なんて、ほとんど不可能に近いですからね。それに比べて現時点における『上限』設定は、比較的実現可能性が高いですので、何をさておいても野党はもちろん、与党の中にも『心ある真の政治家』がいたとしたら、その方々の賛同をも募って、消費税の『上限』設定を、何としても実現すべきなのです!」