第2193話、わたくし、今期夏アニメ『私的覇権レース』ラストスパートですの☆(その1)
ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおお!」
メリーさん太「──うおおおおおおおお!」
ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおおおおおおおおおお‼」
メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおお‼」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
ちょい悪令嬢「──皆さーん! 全世界50億以上(推定)の、超特大メディアミックス『神○市シリーズ』の、ファンの皆さーん!」
メリーさん太「特に今期夏アニメにおける注目作の一つである、『神○市建設中。』を、『……きっといつかは面白くなるはず』と、我慢に我慢を重ねて視聴し続けてきた、ガチ勢の皆さーん!」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──超『朗報』ですよおおお!!!」」
ちょい悪令嬢「……ていうか、このノリ、そろそろやめませんか?」
メリーさん太「──うおいッ⁉ いきなりトーンダウンするなよ⁉」
ちょい悪令嬢「いくら何でも、読者の皆様だって飽き飽きしているだろうし、しかも『字数稼ぎ』としても、あまりにも露骨だし……」
メリーさん太「うぐぅッ⁉………………………い、いや、これはこれで作品に入りやすいから、重宝しているんだぞ?」
ちょい悪令嬢「だからって、ワンパターン過ぎるって、言っているんですよ⁉」
メリーさん太「──返す言葉も、ございませんッ!(※字数稼ぎ終わりw)」
ちょい悪令嬢「……まあでも、今回の『神○市建設中。』は、冒頭部分から既に『びっくり仰天』であったことは、間違い有りませんけどね」
メリーさん太「制作スタッフさんが『勝負』に出たのは、確実だよな⁉」
ちょい悪令嬢「本来ならこれって、事前情報一切無しで、作品を見ていただきたいのですが、」
メリーさん太「『ですが』?」
ちょい悪令嬢「そもそも現時点で、『神○市建設中。』を見ておられる方なんて、ほとんどいないと思われるので、むしろ少しでも興味を惹いて視聴していただくためにも、『ネタバレ』してもいいのかなあって、思っていたりして☆」
メリーさん太「──うんもう、制作スタッフ側としても、そっちのほうが助かるかもな⁉」
ちょい悪令嬢「……でもやはり、これをお読みの皆様には、実際にその目で確かめていただいたほうが、インパクトが大きいのは間違い有りませんけどね」
メリーさん太「そりゃそうだろ、あの庵○秀明監督が、『エヴ○』の旧劇でやろうとしたけど結局やれなかったことを、完璧にやりおおせたんだからな」
ちょい悪令嬢「『エヴ○』の流れを汲む『グリ○ドマン』ですら、ほんの『数分間』だけしか実行できなかったくらいの、『アニメと言う表現方法における最大の反則技』ですからね」
メリーさん太「元々すべてのキャラを、『3DCG』で作成していたからこそ実現できた、『離れ業』なのかもな」
ちょい悪令嬢「……まあ、ここまで申せば、勘のいい方なら何が起こったのか、大体のところはおわかりでしょう☆」
メリーさん太「『エヴ○』と『グリ○ドマン』で実際にやった『反則技』と言えば、何と言っても『アレ』だしなw」
ちょい悪令嬢「とはいえ、『一話丸ごと』と言うのは、大快挙なのでは?」
メリーさん太「……本当に『快挙』なのか、それって?」
ちょい悪令嬢「それに実はこれは、同じ柿○広大監督作品である、『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』においても、使用された手法でもあるのですからね」
メリーさん太「え、『Ave Muj○ca』って、ラストが『グリ○ドマン』になったりしたっけ?」
ちょい悪令嬢「──もうほとんどすべての読者の方が気づいてしまうような、『ネタバレ発言』はやめろ! あくまでも『音楽アニメ』として、クライマックスに(まるまる一話使って)、ライブシーンをぶっ込んでくるやり方のことですよ!」
メリーさん太「あああの、いくら本編がギスギスしていて、結局ほとんど何も解決しなかったけど、最後にライブシーンを設けることで、すべてをごまかしてしまうってやつか?」
ちょい悪令嬢「──言い方! 確かに間違っちゃいないけどッ!」
メリーさん太「まだ最新話を見ていない人は、『……何で前回ラストで、街どころか世界そのものが崩壊しそうになっていたのに、今回いきなりライブシーンで始まるんだよ⁉』と、さぞかし疑問に思うだろうなw」
ちょい悪令嬢「いいじゃないですか、今期夏アニメ随一の問題(外)作の『Turk○y!』だって、OPで主人公たちが『謎のガールズバンド』をやっているんですからw」
メリーさん太「実はあれも、しれっと最終回だけ『ライブ回』をやろうとしていたのに、『神○市建設中。』に先を越されたために、すべてがおじゃんになっていたら、大爆笑だよなwww」
ちょい悪令嬢「別におじゃんになってもいいじゃないですか、あんな『学芸会アニメ』。……まったく、実写系の素人タレントを使っての『学芸会』しかできないような脚本家が、アニメに手を出すんじゃないってんだよ!」
メリーさん太「……え、何、急に『Turk○y!』のことを、ディスり始めたりして?」
ちょい悪令嬢「確かに今回の『神○市建設中。』は、アニメ作品としては絶対やってはいけない、『反則技中の反則技』に手を出していますが、複数の『世界線』や『時間軸』を扱ったSF作品としては、非常に大事なことについても述べているのです!」
メリーさん太「『SFにとって大事なこと』って、何だよ?」
ちょい悪令嬢「これまでの経緯によって、主人公たちは無限に繰り返される『神○市の崩壊と再生』の中で、無限に『死と新生』を繰り返している、『作られた存在』であることを自覚しながらも、『……自分たちは確かに生きているんだ! 自分の意思で行動しているんだ! そして神○市は間違い無く、私たちの「唯一無二の世界」であり、私たちはそこでしか生きられないんだ!』と、宣言なされたのです!」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、本作において何度も何度も申しております、『たとえ元々は現代日本人であろうとも、戦国時代にタイムスリップした瞬間に、あくまでも戦国時代の人間でしか無くなる』や、『たとえ元々は現代日本人であろうとも、異世界に転生した瞬間に、あくまでも異世界の人間でしか無くなる』そのものであり、そしてそれは同時に、『たとえその世界がアニメやゲームであっても、そこにいるのは作られたキャラクターなんかでは無く、れっきとした生きた人間なのだ』そのものとも言えるのです☆」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「それに対して、『Turk○y!』の最新話は、どうです? せっかく現代に帰れたんだから、あくまでも自分たちは現代日本の単なる女子高生だと弁えて、戦国時代のことなんて『夢幻に過ぎなかったのだ』と忘れ去って、女子高生としての日常をエンジョイしていればいいのに、一体何様のつもりなのか、『もう一度戦国時代に行って、お姫様たちを助けよう!』などと言い出すなんて、もはや登場人物がどうのと言う段階では無く、監督や脚本家御自身の『SAN値(つまり正気度)』が心配になってきましたわ!」
メリーさん太「……つまりそっちの主人公たちには、『現時点の世界線の住人』としての自覚は一切無く、いつまで経っても『お客さん』気分でいるわけか?」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ! 本来現代人には、どんなに哀れに思っていても、戦国時代の人間を助けることなんてできません。もちろんそれが当たり前であり、タイムトラベルしてまで助けようなんて、思うこと自体がおこがましいのです。──なぜなら、ひとたび戦国時代にタイムリープしてしまえば、もはや『お客さん』でも『チート転生者』でも無く、『ただの無力な小娘』として、むごたらしく殺される他は無いのですからね」
メリーさん太「実際『神○市建設中。』においては、主人公の少女たちが、何度も何度も化物たちの『数の暴力』によって、惨殺されているからな。──これでもし『Turk○y!』において、現代日本と戦国時代の女の子キャラたちが、全員無事でハッピーエンドを迎えたりしたら、『実写の脚本家』は今後一切、アニメの脚本を書くことは許されないからな!」
ちょい悪令嬢「まあ他の作品のことはともかく、『神○市建設中。』においては、最後の最後でヒロインが、『SF作品の登場人物としての意地』を見せてくださいましたので、次回の最終話についても、大いに期待して待つことにいたしましょう♡」