第2188話、わたくし、『同性婚』や『LGBT保護』はむしろ、純粋で善良なる『同性愛者』にこそ、『害悪』だと断言しますの★【補足】
ちょい悪令嬢「今回は、前回までの『「アウティング」の絶対的な禁止は、むしろ「LGBT保護」に反する』ことについての、【補足説明】を行いたいかと思います」
メリーさん太「──ええっ、まだやるの⁉ こんな各方面で論議を呼びそうな危ないネタなんて、大概にしておけよ⁉」
ちょい悪令嬢「だって、現在の『LGBT』について、『致命的欠陥』を発見したのですもの」
メリーさん太「へ?…………………って、『LGBTの致命的欠陥』だとお⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも『LGBT』の定義って、何だと思われます?」
メリーさん太「……もちろん、『性的マイノリティ』だろ?」
ちょい悪令嬢「厳密に申しますと、『性的嗜好』ですわね」
メリーさん太「どう違うんだよ?」
ちょい悪令嬢「このように定義すると、明確な『仲間外れ』があぶり出されるのですよ」
メリーさん太「……『仲間外れ』、だと?」
ちょい悪令嬢「具体的に、一つ一つ検分していきましょう。──まず『LGBT』の『L』って、どういった『性的嗜好』の方でしたっけ?」
メリーさん太「そ、そりゃあ、『女性』のことが好きな『女性』だろ?」
ちょい悪令嬢「『G』は?」
メリーさん太「『男性』のことが好きな『男性』だろ?」
ちょい悪令嬢「『B』は?」
メリーさん太「自分の性別にかかわらず、『男性』でも『女性』でも好きなやつだろ?」
ちょい悪令嬢「『T』は?」
メリーさん太「生まれつきの肉体的『性別』とは、真逆の『性別』を自認することだろ?」
ちょい悪令嬢「おおメリーさん、ここまでは『パーフェクト』ですよ。実はこの他にもいろいろと分類が有るそうですけど、キリが無いのでこの代表的な四つだけにしておきますが、この中で明確に他のとは違う『仲間外れ』なのは、何かわかりますか?」
メリーさん太「……本作においては前々から、『B』を問題視していたけど、こいつのことか?」
ちょい悪令嬢「確かに『B』は『日陰者』と言うよりも『節操が無い』と言った感じですので、他の分類のように『保護の対象』にすべきなのか、甚だ疑問ですが、間違いなく性癖的には『同性愛』をも内包しているので、『仲間外れ』では有り得ないでしょう」
メリーさん太「この四つの中では明確に『異性』を愛することのできる『B』こそが、『仲間外れ』では無いわけなの?」
ちょい悪令嬢「『LGBT』の特徴ってほとんどすべてが、他者に対する『性癖』が重要なのであり、自分の『性別』が相手と『同性』か『異性』かは、それ程問題では無いんですよ」
メリーさん太「え、そうだっけ?」
ちょい悪令嬢「簡単に申しますと、『L』は女性が好きで、『G』は男性が好きで、『B』は男女どっちも好きであることが、明確に『わかって』いるのです」
メリーさん太「……なるほど、少なくとも『どの性別が好き』であるかが、はっきりしているわけか?」
ちょい悪令嬢「しかもこの三つの分類の人たちって、言ってみれば自分の性別を『超越』していて、一般的な性別を『否定』しているのですよ」
メリーさん太「『同性』が好きだったり、『すべての性』が好きだったりするんだから、確かに性別の『否定』であり『超越』とも言えるな」
ちょい悪令嬢「それに対して、あえていままでの質問では取り上げなかった、『T』──つまりは、『トランスジェンダー』はどうでしょうか? 自分の『性別』ばかり主張して、『性的マイノリティ』にとって最も重要とも言える、己の性的嗜好の対象の『性別』については、まったく語らないなんて、むしろ他の『LGB』とは真逆の存在とも言えるのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「……言われてみれば、確かにそうかも知れないけど、そんな『分類』だか『区別』をして、何の意味が有るって言うんだ?」
ちょい悪令嬢「他の『LGB』の方たちを、『守る』ことができます」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「『LGB』の人たちは、その性的嗜好が特殊である故に、相手の『性別』がどちらなのかが、非常に重要になるのです。それなのに自分たちとは違い、生まれつきの肉体とは真逆の性別を自称し、性的嗜好を明らかにしない人物がいたら、一体どうなるでしょうか?」
メリーさん太「……少なくとも、『性的関係』の対象にはしないよな」
ちょい悪令嬢「それで済むなら問題は有りませんが、向こうから迫ってきたら、どうするのです」
メリーさん太「迫ってくるって、『トランスジェンダー』が、他の『LGB』該当者にか?」
ちょい悪令嬢「そもそもメリーさんは、同じ『特殊性癖』でありながら、『LGBT』のような保護すべきものと、『ロリコン』のような保護すべきでは無いものとの『違い』って、何だと思います?」
メリーさん太「──それってむちゃくちゃ重要な問題じゃないか⁉ 一体どうしてなんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「それは当然、相手が『特殊性癖』のことを十分理解した上で、明確な『受け容れの意思』が有るかどうかですよ」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「『LGB』については、相手も同性愛者だったりして、ちゃんと合意の上で性的関係が成り立つ場合がほとんどであるのに対して、『小児性愛者』や『屍姦愛好者』や『獣姦愛好家』は、基本的に相手の意思なぞガン無視して、自分の欲望のみを満たそうとしているからこそ、少なくとも『保護対象』としては認められないのですよ」
メリーさん太「なるほど! 『ロリコン』の対象は、いまだ肉体的にも精神的にも幼いから、性的関係を迫ること自体が『犯罪』だし、動物や死体は『明確な意思表示』なんて、端からできっこないからな」
ちょい悪令嬢「そしてこれは、『トランスジェンダー』についても同様なのです」
メリーさん太「え、どうして?」
ちょい悪令嬢「だって、『トランスジェンダー』は見かけ上『肉体的性別』が判別できず、しかもそれを『アウティングの禁止』によって完璧に秘匿していて、更には自分が男が好きか女が好きかも明言していないなんて、完全に『性的マイノリティ』界の『ブラックボックス』であって、普通の性癖の一般人は元より、その他の『性的マイノリティ』にとっても、『トラップ』的な存在ではありませんか?」
メリーさん太「『トラップ』、って?」
ちょい悪令嬢「本物のレズビアンの方は、当然『生まれつきの肉体的にも女性』しか、性的対象にできないと言うのに、完璧に女装した『トランス女性』が、自分の性的嗜好が『レズビアン』であると主張して近づいてきてごらんなさい、下手すると本物のレズビアンの方は、絶対に忌避したかった『男性の肉体を持つ相手』と、性的関係を結んでしまうかも知れないのですよ?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「『性的マイノリティ』の定義が『特殊性癖』だとすると、『レズビアンの女性しか愛せない男性』や『ゲイの男性しか愛せない女性』も、該当するように思えますが、先ほど申したように、『相手の意思を無視して自分の性欲だけを満たそうとする』輩なんぞは、断じて保護対象にしてはならないのです! 同性愛者やバイセクシャルの人たちは、少なくとも自分の性別を明確にするとともに、最初から『同好の士』を対象にしているので、『無理強い』的な関係を強要することはほとんど有り得ませんが、肉体とは真逆の性別を自認しながら、その事実を『アウティングの絶対禁止』によって秘匿し、その上『性的嗜好』まではっきりしないとなると、そのすべてが明るみになるのは実際に性的関係を結ぶその時になってしまうので、完全に『騙し討ち』のようなものであり、そんなことは絶対に許すべきでは無いでしょう」
メリーさん太「……つまりあんたは、『LGBT』のうち『T』を、『性的マイノリティ保護』の対象から除外しろと言いたいわけか?」
ちょい悪令嬢「『LGBT』の追加分類の一つである、『Intersex』を意味する『I』さえ保護すれば十分なのですよ。いわゆる『両性具有』とも呼ばれる『性別が未分化』な存在なので、肉体的性別と本人の『性自認』があやふやになるのは、医学的にも仕方のない話で、オリンピック等で性別が問題になるのはこの方たちだけであるべきで、肉体は完全に男性であるくせに、スポーツ競技においてのみ勝手に『女性』であることを自称するやつなんて、『保護すべき性的マイノリティ』として認める必要なんて無いのです」
メリーさん太「本作の作者は、以前は『B』こそ除外すべきだと言ってたのに、いつの間に宗旨替えしたんだ?」
ちょい悪令嬢「少なくとも『B』は、自分の性別をはっきりさせており、相手の意思も尊重していて、基本的に無理強いはしませんからね」
メリーさん太「『トランスジェンダー』だって、全員が全員、無理強いをしているわけじゃ無いだろが⁉」
ちょい悪令嬢「いや、自分の性別も、相手の性別に対する嗜好も、実際に性的関係を結ぶまでははっきりさせないどころか、そのことを完全に『アウティング禁止』にするなんて、相手からしてみれば堪ったもんじゃないでしょうが? これでは少なくとも『性的マイノリティ』にとって最も大切な、『相手の意思の尊重』を完全に阻害していると申せましょう。とにかく同類同士で結びつきやすい他の性的マイノリティに対して、『T』はあまりにも『異質』なのです。他のマイノリティたちを保護するためにも、『T』のみは今すぐ保護の対象から除外すべきだと進言いたすところですわ★」
メリーさん太「……確かに、『肉体は男性だけど女性を自認し、その上レズビアン』なんて、『アウティング』を絶対に禁止した状況においては、特に本物のレズビアンの女性にとっては、『トラップ』そのものの存在だよな」
ちょい悪令嬢「絶対に『性的マイノリティ』として保護対象にしてはならない、『レズビアンの女性しか愛せない男性』の隠れ蓑にもなり得ますからね☆」