第2182話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その39)
ちょい悪令嬢「──ついに待ちに待った、『Summer P○ckets』の最重要イベントである、『AL○Aルート』の最終エピソードを視聴いたしましたが、いろいろと考えさせられましたねえ」
メリーさん太「え、『AL○Aルート』のラストと言えば、盛大に打ち上がる夏の最後の花火とともに、う○ちゃんが消え去って行くところで終わると言う、感動の幕切れであるのは、前からわかっていたことじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「……それが、違ったんですよ」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「前回までは『マギ○コ』モードだったのに、何と今回から『ま○マギ』モードに突入したのです!」
メリーさん太「はあ⁉」
ちょい悪令嬢「……いや、『ほ○らちゃんムーブ』が、『ま○かちゃんムーブ』に、切り替わったと言うべきか?」
メリーさん太「──何が『言うべきか』だよ⁉ むしろあんたが何を言っているのか、全然わからないよ!」
ちょい悪令嬢「実はですねえ、最新話におけるいわゆる『う○ちゃんとのお別れシーン』については、前半パートで終了して、後半パートは、羽○里君とし○はちゃんとの『新婚パート』となっていたのです」
メリーさん太「──もう、『ギャルゲ』でも何でも無いじゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、『k○y作品』には良く有ることなんですけどね。『CLA○NAD』とか、『CLA○NAD』とか、『CLA○NAD』とか」
メリーさん太「『CLA○NAD』ばっかりじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「それで実体を無くしたう○ちゃんは、そんな『両親』の姿を無言で見守り続けるのですが、この先どうなるかは既に知っているのですよ」
メリーさん太「……『どうなる』って?」
ちょい悪令嬢「し○はちゃんが妊娠している時に、久方振りに彼女の『予知能力』が発動して、自分がう○ちゃんを出産するとともに、身罷ってしまうことを知ってしまうのです」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「絶望のどん底に陥ったし○はちゃんは、ついに気づくのです、『……こんな忌まわしき未来を予知する力を受け継いで生まれるなんて、私の子供は最初から、不幸になることが運命づけられているようなものじゃない⁉』、『そんなこと、酷過ぎるわ! どうにかして、この力を封じる方法を見つけなきゃ!』と思い立って、一族の歴史が記された文献が収められている蔵の中にこもって、古文書を読みあさる毎日となるのでした」
メリーさん太「い、いや、ちょっと待て! し○はちゃんはその時点で、既に『身重』なのでは⁉」
ちょい悪令嬢「……ええ、結局無理がたたって蔵の中で倒れて、病院に緊急搬送した時には既に間に合わず、どうにかう○ちゃんを出産はしたものの、母体のほうは帰らぬ人となってしまいました」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「それから後もう○ちゃんは、過去の世界に『精神体』だけで留まり続けたのですが、そこで更に予想外の出来事に出くわしてしまうのです」
メリーさん太「『予想外』って、『予知能力』を持っているのにか?」
ちょい悪令嬢「ええ、むしろ『予知通り』だったからこそ、『予想外』なのですよ」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「確かに最後の夏に『親子ごっこ』をしたし○はちゃんは、お亡くなりになりました。それは非常に悲しいことだけど、また過去の世界に時間遡行すれば、今度こそうまく行くはずです。なぜなら次の時間軸からは、う○ちゃんは存在しませんので、し○はちゃんが必ずしも羽○里君と結ばれるとは限らず、二人が別々の人生を歩く可能性も有るはずだったのです。──しかし、実際はそうはならず、なぜか二人は必ず恋人同士となり、う○ちゃん不在のままで『AL○Aルート』をなぞって、結局し○はちゃんは出産とともに身罷ってしまうのです!」
メリーさん太「どうしてそうなるんだよ⁉ 【アニメ版】だって第1クールでは、むしろし○はちゃん以外のヒロインと結ばれていたじゃ無いか⁉ それにう○ちゃんが不在なら、それは『AL○Aルート』では無く、『し○はルート』なのでは?」
ちょい悪令嬢「し○はちゃんが一度でも、未来から来た『加藤う○』の存在を認識してしまえば、たとえ自分が身罷ることがわかっていようとも、彼女を出産する以外の選択肢は有り得なくなるのです。つまり少なくとも彼女は、『加藤う○が自分の未来の娘である』ことを認識しているので、それを知らなかった『し○はルート』では無く、あくまでも『AL○Aルート』と言うことになるのです」
メリーさん太「何で他の時間軸のし○はちゃんまで、既に消えてしまったう○ちゃんのことを認識できるんだ?」
ちょい悪令嬢「ですから本作において、何度も何度も申しているでは無いですか? 『あらゆる異能の力は、集合的無意識とのアクセスで実現できる』と。う○ちゃんの『時間遡行』や『ループ』の力が、過去の時間軸の『七○蝶』を依り代にして、そこに集合的無意識を介して、別の時間軸の自分自身の『記憶と知識』をインストールすることで実現しているのと同様に、し○はちゃんの『未来予知』の力も、集合的無意識を介して、未来と言う別の時間軸の自分の記憶とアクセスすることで実現しているのだから、ある時間軸のし○はちゃんが、本来その時間軸ではイレギュラーな存在のはずの『加藤う○』を認識すると、すべての時間軸のし○はちゃんが認識可能となり、ふとした時に未来予知が発動した際に、『加藤う○』に関するデータが頭の中に入ってくることも有り得るのです」
メリーさん太「……つまり、『最後の夏の思い出』として、『親子ごっこ』なんかをしたことが、完全に裏目に出たってことか? こりゃあう○ちゃんは、悔やんでも悔やみきれないだろうな」
ちょい悪令嬢「ですのでついにう○ちゃんは、『ほ○らちゃんルート』を諦めて、『ま○かちゃんルート』に突入することを決意したのです!」
メリーさん太「──だから何で、いきなり『ま○マギ』になるんだよ⁉ 『AL○Aルート』って、『マギ○コ』じゃ無かったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「何度ループを繰り返しても、最愛の人が死んでしまうのって、『ほ○らちゃん』そのものじゃ無いですか? ──ですので、既に『ま○かちゃん』同様に『概念的存在』となっている、う○ちゃんは気づいたのです。『同じ夏休み』を何度繰り返しても駄目なら、もっとずっと過去に戻って、根源から改変してしまおうと。具体的に申せば、一族の『異能の力』そのものを、『無かったこと』にしようと思い立ったのです」
メリーさん太「──それって『概念的存在』となって、『魔女』の存在そのものを消し去ってしまった、『ま○マギ』最終回のま○かちゃんそのものじゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「だから、そう言っているでしょう?」
メリーさん太「……そうか、『サマ○ケ』って、『マギ○コ』であるだけでは無く、『ま○マギ』でもあったんだ」
ちょい悪令嬢「そもそもう○ちゃんは、自分の存在していなかった時間軸に時間遡行してきたのだから、もっと過去の時間軸にでも行くことだってできるのです」
メリーさん太「またそこで『七○蝶』を自分の肉体にして、記憶と知識だけを集合的無意識からインストールすればいいんだからな」
ちょい悪令嬢「ただし今度は、『う○ちゃん』そのものの姿と言うわけにはいかないでしょうね」
メリーさん太「何で?」
ちょい悪令嬢「どういった形であろうとも、し○はちゃんを始めとする過去の人間に、『鷹原う○』の姿を認識させてしまっては、結局同じことの繰り返しになりかねないので、彼女としてもそれだけは絶対に避けたいでしょう」
メリーさん太「……つまり次回からは、『う○ちゃんでは無い姿をしたう○ちゃん』が、登場するわけか?」
ちょい悪令嬢「七○蝶が『ショゴス』のようなものであれば、どんな姿にでも変幻自在ですしね」
メリーさん太「もしかしてそれが、『七つの海』と書いて『な○み』ってやつのことなのか?」
ちょい悪令嬢「ますます『マギ○コ』らしくなってきましたね♡」
メリーさん太「おいおい、またしても『中の人』が、雨○天さんだったりするんじゃ無いだろうな?」
ちょい悪令嬢「……いや、いくら何でも、それは無いでしょう」