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第2177話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その35)

ちょい悪令嬢「──今回は本作の作者の本命中の本命の、今期夏アニメにおける私的覇権作最有力候補の、『Summer P○ckets』最新話について、全力で考察いたしますわよ!」




メリーさん太「春から二クールも続いたこの作品も、いよいよ佳境に突入と言うわけか?」


ちょい悪令嬢「少なくとも現在の『AL○A』編は、クライマックスですわね」


メリーさん太「──そういや前回のラストは、う○ちゃんの大ピンチで終了したんだっけ⁉ しかもあのパターンは、『不幸な未来の予知能力』が当たるパターンで、う○ちゃん或いはし○はちゃんが、海の藻屑となってしまうのでは⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、冒頭数分間であっさりとう○ちゃんを救い出して、すぐに『晴れやかに朝日が昇る自宅のシーン』に切り替わりましたよ?」




メリーさん太「はあ⁉ 何だよそれ! 前回あんなに緊迫したシーンで終わったと言うのに、完全に肩すかしじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「慌てる必要はございません、むしろ『本番』は、まだこれからなのですから」


メリーさん太「……何だと?」


ちょい悪令嬢「そもそもどうしてう○ちゃんが、あの催事用の使い捨ての船の中なんかに隠れていたと思うのです?」


メリーさん太「……そりゃあ彼女自身が言っていたように、どうしても母親であるし○はちゃんの、『晴れ姿』を見たかったんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「そんなもの、これまでの『繰り返し』の中で、何度でも見ているのでは無いでしょうか?」


メリーさん太「──言われてみればッ⁉ だったらどうして!」


ちょい悪令嬢「そもそも今回の『夏○の儀』においては、し○はちゃんが海で溺れ死ぬと言う、『不吉な未来予知』を彼女自身がしていたんですよねえ? ──でも前回においては、なぜか何事も無く無事に催事は終了したのです。これってどう考えてもおかしいですよねえ?」


メリーさん太「……おかしいって、そんなことも無いだろ? 何せうちの作者によれば、『未来予知』って絶対に当たるもんじゃ無いんだし」


ちょい悪令嬢「本作の作者の見解ではそうですが、『サマ○ケ』ではどちらかと言うと、『未来予知は当たる』と言うスタンスですよね?」


メリーさん太「そうかあ? 前回のルートでも、し○はちゃん自身の予知とは違って、あわやのピンチに羽○里君に助けられたじゃんか?」


ちょい悪令嬢「……やれやれ、これだから『サマ○ケにわか』は」


メリーさん太「『サマ○ケにわか』⁉」


ちょい悪令嬢「し○はちゃんの予知って、具体的には『何』て言ってましたっけ?」


メリーさん太「……ええと、『夏○の儀』の最中に海に落ちて、そのまま溺れそうになって最後に視界に入ったのが、まるで夜空のように輝いている海面だった──だっけ?」




ちょい悪令嬢「そう、『溺れそうになった』としか言っていなくて、『溺れ死んだ』とは明言していないのですよ」




メリーさん太「──いやいやいやいや、そんなの詭弁だろ⁉ 『最後に見たのは』とか言っているんだから、その後お亡くなりになったんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「単に『意識を失った』だけで、実はその後で羽○里君に助けられて、気がついたら彼から『人工呼吸』されているところだったりして」


メリーさん太「──ええっ、それで『予知能力が当たった』と言えるのか⁉」


ちょい悪令嬢「『当たった』とは断言できないまでも、明確に『外れた』とも言えないでしょう」


メリーさん太「……どういう意味なんだよ?」




ちょい悪令嬢「今回の最新話での羽○里君のお言葉によって、まさしく『目から鱗が落ちました』わ! 『量子論』に則れば絶対有り得ないはずの『絶対に当たる未来予知』を実現する方法が、これまた本作の作者のモットーである、『現実には物語のように、ハッピーエンドもバッドエンドも存在しない。──なぜなら、人の「人生ミライ」と言うものは、それからも延々と続いていくのだから』そのままに、『……たとえし○はが不幸になる未来を予知しようとも、そこからも未来は続いていくのだから、その不幸を幸福へと逆転させることなんて、いくらでもできるじゃ無いか?』──とも言えるのだから、し○はちゃんの予知は当たったけど、けして彼女が『不幸になる』とは限らないのですよ!」




メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおお! まさか『絶対に当たる未来予知』に、そんな『抜け道』と言うか『回避方法』が有るなんて⁉」




ちょい悪令嬢「……これには完全に『脱帽』ですよ。『絶対に当たる未来予知』を実現していながら、『量子論』的にも何も間違っていないんですからね。『サマ○ケ』制作陣の皆様には、本当に勉強させていただきました!」


メリーさん太「なッ⁉ 『負けず嫌い』で『唯我独尊』の極みであるうちの作者が、素直に『負け』を認めただとお⁉」


ちょい悪令嬢「それどころか、今回のルートにおいては、故意に『絶対に当たる未来予知』を外してきましたからね!」


メリーさん太「……え、『絶対に当たる未来予知』といえども、『その続き』が有るから、別に無理やり外す必要は無いんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「あのですね、メリーさん、確かにわたくしは『続きが有る』と申しましたが、だからと言って『大丈夫』とは言ってませんよ? ──だってそのあと続くのが、『し○はちゃんは結局溺れ死んで、しかも助けに来た羽○里君も巻き添えになって死んでしまった』と言う、『最悪の結末ミライ』となる可能性だって否定できないんですからね」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そこで今回の『AL○A』編においては、『絶対に当たる未来予知』だけでは無く、『続き』自体も本来のルートから大きく外すことにしたのですよ」


メリーさん太「──いくら未来の可能性が無限に有ると言っても、それはあくまでも常識の範囲内での『振れ幅』に限定されていて、『ギャルゲ的な世界観』にいきなり、『宇宙人』が登場することなんてあり得ないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「……『マブ○ヴ』」


メリーさん太「──それは『禁止カード』だ!」




ちょい悪令嬢「実はむちゃくちゃ簡単だったりするのです。まず一つは、『海で溺れるのをし○はちゃん以外の者』にすればいいし、さもなくば『まさしく宇宙人レベルの特大のイレギュラー』を無理やりぶっ込めばいいのであって、何と今回はその両方を同時にしでかしたのですよ!」




メリーさん太「へ? 第21話って、ガチで宇宙人なんて登場したっけ?」


ちょい悪令嬢「宇宙人に匹敵するキャラなら、最初のルートの第1話からいたではありませんか?」


メリーさん太「だ、誰だよ、そんなイレギュラーそのままの存在って? 『魔法少女ま○か☆マギカ』のほ○らちゃんでもあるまいし」


ちょい悪令嬢「はい、『正解』」


メリーさん太「へ?………………………………ああっ、そうか、う○ちゃんか⁉ 確かに未来から来ていて、ほ○らちゃん同様にループを繰り返している彼女は、イレギュラー中のイレギュラーって言えるよな⁉」




ちょい悪令嬢「そんな彼女が、母親のし○はちゃんに代わって、『溺れる』役回りを担ったらどうなると思います? し○はちゃんの『未来予知』が根底から覆り、彼女が死ぬ可能性はほぼ完全に消滅してしまうことでしょう」




メリーさん太「でも下手したらそれじゃ、う○ちゃん自身が死んでしまうんじゃ無いのか⁉ その結果し○はちゃんや羽○里君を悲しませたのでは、本末転倒じゃん!」


ちょい悪令嬢「少なくとも彼女は、この『時間軸』では死にませんよ。さっきも言いましたが彼女は『未来人』であり、本来この時代の人間では無いのですからね」


メリーさん太「あ」


ちょい悪令嬢「しかし、彼女が『消滅』する可能性なら、否定できないでしょう」


メリーさん太「は? 『死にはしない』けど『消滅する』かも知れないって、どういうことだよ?」




ちょい悪令嬢「その兆候をえがいたのが、まさに今回のエピソードであり、し○はちゃんと羽○里君をも含めて、だんだんとこの時代の者たちの記憶から、う○ちゃんの存在自体が忘れ去られ始めており、最終的には彼女は『消滅』するものと思われます」




メリーさん太「──どうして、そんなことになったんだ⁉」




ちょい悪令嬢「前にも申しましたが、この時間軸のう○ちゃんの肉体は、無数の『七○蝶』によって構成されており、夏休みを一度(すご)ごすごとに、七○蝶が一匹消えていき、最終的にはすべての七○蝶が消滅して、う○ちゃんの存在自体が消え去って、この時間軸の人々の記憶からも失われることになるのです」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「……実はう○ちゃん自身も、今回が『最後の夏休み』だと自覚していたからこそ、絶対に秘密にすべきだったと言うのに、自分が未来人であることを明かしてまで、し○はちゃんと羽○里君と『親子ごっこ』をしたかったんでしょうね」

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