表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2175/2222

第2175話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その33)

ちょい悪令嬢「──いやいやいや、駄目だろ『公女殿下の家○教師』の、最新第8話⁉」




メリーさん太「──何なのこいつら、一応は貴族階級に連なる者のくせに、ロリキャラをも含めて、あるじ筋である『第二王子様』を、フルボッコしていやがるじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「……うん、確かに第二王子殿下は、魔剣に取り憑かれて自我を失いかけて、主人公のア○ン君を殺そうとしていましたよ? でも、仮にもこの国の王族の一員なんだから、貴族風情が──しかも、いまだ何の権力も無いロリっ子どもが、『殺しても構いやしないぜ!』てな感じの勢いで、魔法攻撃を全力でぶっ放しては駄目でしょうが⁉」




メリーさん太「『なろう系作品』における、『第二王子』の扱いって、一体どうなってるの? 大体の作品では『悪人』にされていて、決まって主人公を陥れようとして、最後は必ず身を滅ぼすことになるけど、『なろう作家』って、『第二王子』に何か恨みでも有るわけ? 前世でその世界の『第二王子』にいじめられたとか?」


ちょい悪令嬢「……むしろ『なろう系作家』自身が、『転生者』だったのですか?」


メリーさん太「そうでもないと、あの『第二王子ヘイト』は考えられないだろ⁉ ──て言うか、『なろう系作家』は、『王侯貴族社会』のイロハも知らないのか⁉」


ちょい悪令嬢「うん、たとえ大貴族の血筋であろうとも、王族に手をかけた時点で、下手したら『一族郎党皆殺し』に処されても、文句は言えないわな」


メリーさん太「一応この作品世界の中では、メインヒロインのロリ公女を含む四大貴族は特別扱いされており、王家であろうと無下にはできないとはいえ、一応今のところ『次期国王最有力候補』である第二王子を『リンチ』でフルボッコされたんじゃ、『厳罰』をもって臨まなければ、王家が他の貴族からも舐められることになって、下手したら王権を維持できなくなってしまいかねないよな」


ちょい悪令嬢「……基本的に王家と貴族階級とは、ギリギリのバランスの上で成り立っていますからね。今回のエピソードにおいては、どんな理由が有ろうとも、『四大貴族のうちの二家が王家に喧嘩を売っている』と見なされても仕方ないでしょう」


メリーさん太「──文字通りに、『王国を二分する』内乱が起こりかねないじゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「しかも、主人公側が全員『二十歳以下の若輩者』と言うことであれば、何とか『言い逃れ』も可能だったかも知れませんが、何と途中からある程度の『地位と権力』を有しているものと思われる、『学園長』であるエルフの魔法使いが主人公側として参戦してきたりして、もはや『反乱罪』確定じゃん!」


メリーさん太「……何がこいつらを、『第二王子リンチ』に駆り立てているんだろうな?」




ちょい悪令嬢「もうね、原作者の方も、アニメ制作スタッフ様も、もうちょっと考えて作品を作ってください! 百歩譲って第二王子自身が、敵国や魔族と結託して、王国を乗っ取ろうとしているとか言った、『国家反逆罪』等を犯しているのなら、まだ話はわかりますが、結局これって『色恋沙汰がもつれただけ』なんでしょ? そんなたかが『ラブコメ』的な理由で王族をフルボッコしたのでは、主人公側はその場で全員粛正されても文句は言えませんよ!」




メリーさん太「……まあ、この作品については、もしかしたらこれから第二王子が、敵国や魔族や国内の反乱勢力と結びついている証拠が出てくるかも知れないしな。原作者様やアニメ制作スタッフの皆様が、『ただの考え無し』では無いことを祈りながら、気長に見守っていくことにしようぜ☆」




ちょい悪令嬢「そうですね、『公女殿下の家○教師』については、このくらいにして、次の作品の最新話の感想に移りましょう!」


メリーさん太「『次の作品』、て?」




ちょい悪令嬢「『光○死んだ夏』、です」




メリーさん太「──えっ、まだ切っていなかったのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「一応本作の作者の大好きな、『夏を舞台にした本格的なダークファンタジー』ですからね。きっとクライマックスには面白くなると、期待を捨てることができないのですよ」


メリーさん太「……まあ確かに、これまでにおいても別に、『全然面白くない』って感でも無かったしな。──とはいえ、最大のネックである、『ホモ臭さ』はどうだったんだ?」


ちょい悪令嬢「今回は特に問題有りませんでしたわね。──まあそうは言っても、音声だけを聞きながら他の仕事をしていたので、あまり頭に入ってこなかったから、断言はできませんが」


メリーさん太「──そんな失礼な試聴の仕方をするくらいなら、いっそのこと切れよ⁉」


ちょい悪令嬢「この作品も、何だか方向性を見失ってきているんですよねえ。てっきりラスボスかと思われた『ヒ○ル』君が、自分の周りで頻発し始めた『怪奇現象』に対して、なぜか『他人事』のような言動ばかりしているのは、どうなのでしょう?」


メリーさん太「……あれって、『本物のヒ○ル』君の自我に乗っ取られているのか、佳○君と触れ合うことによって『人間らしさ』を獲得していっているのか、悩むところだよな」


ちょい悪令嬢「そう言う『気がかりな点』が少なく無いので、どうしても視聴を切れないでいるのですよ」


メリーさん太「だったら『ながら見』なんかせず、もっと真面目に視聴しろ!」




ちょい悪令嬢「──そして今回ご紹介する最後の作品は、いよいよ佳境に突入しつつある、『9ーn○neー Rulers Cr○wn』でございます!」




メリーさん太「……へ? 佳境も何も、今回は【総集編】じゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、そう思うでしょう? 実は違うんだなあ、これが」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「『原作勢』の皆様に言わせれば、実は【総集編】だからこそ、『重要回』であるそうなんですよ」




メリーさん太「──なッ⁉ どういう意味だよ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「それに何よりも、わたくしたち『アニメオンリー勢』にとっても、完全に『説明不足』のせいで、ストーリーが全然把握できなくなっていたことだし、ここで【総集編】を挟んで、全体的に見直しと解説をしてもらえるのは、願ったり叶ったりですしね♫」


メリーさん太「……確かに『アニメオンリー勢』としては助かるかも知れないけど、それくらいのことで【総集編】を『重要回』とか言うかあ?」


ちょい悪令嬢「なぜなら今回の【総集編】は、全編ソフ○ちゃんの『一人語り』で終始したのですから、『原作勢』ならば、『アレ』が来ることが丸わかりだったのです!」


メリーさん太「な、何だよ、『アレ』って?」


ちょい悪令嬢「メリーさんは疑問に思わなかったのですか、この作品のタイトルが、『9ーn○neー』であることを」


メリーさん太「そ、そういやそうだな、なぜ『9ーn○neー』なんだ? 別に『野球』をモチーフにしているわけでも無いし、やはり『9』と言う数字に、何らかの意味が含まれているのか?」


ちょい悪令嬢「うちの作者が考えていたのは、現時点で『9回目のループ』を行っているんじゃ無いかと言うことでした」


メリーさん太「──おっ、それって結構、いい線行っているんじゃ無いのか⁉ 何と言っても主人公のスキルが、『精神体』のみの世界線移動だしな!」


ちょい悪令嬢「ブブー! 不正解です★」


メリーさん太「え、そうなの?」


ちょい悪令嬢「この『9』は、『人数』を表しているそうです」


メリーさん太「ああ、主要登場人物が、『9人』いるとかか?」


ちょい悪令嬢「ブブー! 不正解です★ 主要登場人物は、『8人』です」


メリーさん太「だったら、『9が人数を指す』とは、一体何だったんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「実は【原作ゲーム版】も同様らしいんですが、今回の【総集編】において、今申したように主要登場人物を一人一人紹介していって、そして現在総勢8人と言った後で、すべての問題を解決するには、9人の協力が必要であり、そしてその9人目が──と言ったところで、パソコン等のモニターの中から、()()()のほうを見つめて、




 ──そう、『9人目』はまさしく、今このアニメ(ゲーム)を見ている視聴者プレイヤーである、『君』自身なのだ!──と、突きつけてきたのです!」




メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」




メリーさん太「──臭ッ! 何ソノ『平成のエロゲ』にありがちな、『メタ』的悪ノリは⁉」




ちょい悪令嬢「考え得る限り、最も酷い言われようだな⁉ 原作ゲーム版においては、衝撃と感動のシーンなんですよ⁉」




メリーさん太「……そりゃあ、ゲーム版ならね? 何せゲームだと、確かにプレイヤーも、ダイレクトに作品に関わっているのだから、『9番目の登場人物』と言われても、それ程違和感は無いだろうが、ただ単に液晶モニター越しにアニメ作品を見ているだけの視聴者が、いきなり『君も登場人物の一人だ!』と言われても、面食らうばかりで何の感慨も無いだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「──うぐぅッ⁉」




メリーさん太「……ホント、大丈夫なのか? ただでさえストーリーもキャラデザも、完全に『平成』のノリで古臭いと言うのに、『一昔前のエロゲ』のお約束まで付け加えてきたんじゃ、現代の感覚としてはついていけなくなるぜ⁉」




ちょい悪令嬢「ま、まあ、今回の【総集編】で一息ついて、次回からはいよいよクライマックス突入と言うことで、もう少しだけ見守っていきましょうよ」


メリーさん太「──何か気のせいか、今回取り上げた三作品共、いかにも『中途半端』なのばかりだったな⁉」




ちょい悪令嬢「そう言うのも、時にはいいではありませんか。いつもいつも本作の作者のイチ推し作品ばかりゴリ押ししていたのでは、読者の皆様も嫌気がさすかも知れませんし、今回のように評価が『ニュートラル』な作品こそ、案外読者様の興味を惹くかも知れませんよ☆」










ちょい悪令嬢「──たった今、『公女殿下の家○教師』の【原作Web小説版】を確認したところ、何とくだんの第二王子様は本当に、『謀反』を企てていました! これでロリ公女殿下たちの『集団リンチ』は正当な行為と言うことになり、原作者様並びにアニメ制作スタッフ様におかれましては、心よりお詫び申し上げる所存であります!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ