第2165話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その25)
ちょい悪令嬢「──前回は飛び入りのビッグニュースのために、急遽予定を変更して、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の劇場用総集編の円盤化について詳細に述べましたが、今回はラストのほうでチラリと言及した『うたごえはミルフ○ーユ』と、更には『神○市建設中。』の最新話について、気になる点を述べていきたいかと存じます☆」
メリーさん太「……『神○市建設中。』はともかく、『うた○ル』については、前回あらかた述べたんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「あれはあくまでも、『MyG○』等との対比を中心に述べたのであって、『うた○ル』独自の展開に関しても、とても見過ごせないものが有ったのです」
メリーさん太「ほう、例えば?」
ちょい悪令嬢「前回少しだけ触れました、副部長の近衛玲○嬢の抱えている『闇』についてですが、授業の成績は『赤点の常習者』レベルで最低ながら、声楽においては自他共に認める『天才肌』の繭森ム○ブちゃんによれば、どうやら『誰かさん』を慮っているためか、実は『本気』を全然出していないそうなのです」
メリーさん太「え、何でそんなことを? それに『誰かさん』て、一体誰のことなんだ?」
ちょい悪令嬢「実は玲○先輩のお母さんは、古城愛○部長の家で住み込みのお手伝いさんをしていて、玲○先輩と愛○部長は、幼い頃から一緒に暮らしていたのですよ」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「愛○部長さんのほうは、『姉妹』とまではいかないまでも、『幼馴染み』や『親友』であると思っていそうですが、玲○先輩のほうは、どうなんでしょうね? あの愛○部長への完全服従っぷりは、てっきり百合的な愛情ゆえと思っていましたけれど、実は親同士の関係性を反映した、文字通りの『従属』的な意思を有していたりして」
メリーさん太「……つまり『アカペラ部』を始めとして、学校生活においては、いかにも『対等』に見える二人の関係だけど、実は玲○先輩のほうが、『対等』に見えるように『演じて』いると?」
ちょい悪令嬢「もしもム○ブちゃんの言う通りに、玲○先輩がアカペラにおいて『手を抜いている』のなら、その通りでしょうね」
メリーさん太「どうしてそんなことを? 部としてはうまい部員が大勢いたほうが、それだけ活況を呈するのだから、遠慮する必要なんて無いのでは?」
ちょい悪令嬢「実は玲○先輩の『闇』は、愛○部長の『病み』に、深く関わってくるのですよ」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「いかにも余裕綽々な大人の言動に徹する愛○部長ですけど、実は昔自分が一生懸命育んでいたものが、無慈悲にも壊れてしまい永遠に失った経験が有って、現在のところは自分の理想通りにうまく行っている『アカペラ部』ではあるものの、実はそれは『(あやふやな)夢』みたいなものに過ぎず、何かの切っ掛けでこの『幸せな夢』から醒めて、すべてが御破算になるのを恐れているのですよ」
メリーさん太「──『CRYCH○C』と言う、かつての『幸せな夢』にこだわり続けていた、『MyG○』の長崎そ○さんそのまんまじゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「そんな愛○部長の想いを知っている玲○先輩としては、自分だけ突出した才能をひけらかすことによって、アカペラ部の均衡を崩壊させることなぞもっての外なので、常に愛○部長自身を含めた、他の部員たちのレベルに合わせていると言うわけなのでしょう」
メリーさん太「でも話によると、新入部員のム○ブちゃんも『声楽の天才』なんだろう? 玲○先輩が三味線を弾いているのを見破るくらいだから、それこそ彼女の存在自体が、部内の均衡を揺るがしてしまうんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「実はこれこそが、最新話におけるもう一つの注目点なのであって、何とム○ブちゃんは、世間で言われるほど『歌の才能』が有るどころか、むしろ他の部員の足を引っ張りかねない、『お荷物』だったりするのですよ」
メリーさん太「──はあ⁉ そんな馬鹿な! 確かに一般的な学科の成績は壊滅的だけど、他でも無く声楽こそが、彼女の唯一の取り柄なんじゃ無いのか⁉」
ちょい悪令嬢「音楽の才能が有るとしたら、むしろ他の一年生の三人のほうかも知れませんよ」
メリーさん太「……それって、あのノリだけで生きているような、宮崎ウ○ルちゃんもか?」
ちょい悪令嬢「実は彼女こそが、ム○ブちゃんがアカペラの練習中に、一人だけ(音程か何かが)『ズレている』ことに気づいたのですよ」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「まあ、ム○ブちゃんにとって『救い』なのは、このことを知っているのは今のところ、ウ○ルちゃんと愛○部長さんだけであることでしょうね」
メリーさん太「何で? 部の要である部長さんに知られることが、一番マズいのでは?」
ちょい悪令嬢「だって彼女は何としても現在のアカペラ部を維持したいのだから、下手したらム○ブちゃんが『自我崩壊』しかねない情報なんて、ひた隠しにするはずだし、事実先行公開されている【オーディオドラマ版】のほうでは、この件についてはウ○ルちゃんが指摘して以降、まったく触れられること無いまま、初めてのコンサートを無事に終了させているほどですしね」
メリーさん太「──もう一体、何を信じればいいのか、わからなくなってきたよ⁉」
ちょい悪令嬢「まあ今のところは、これからのアカペラ部において役に立ちそうなのは、さっきも申しましたように、ム○ブちゃん以外の一年生の三人だけでしょうね」
メリーさん太「ウ○ルちゃんは既に実力を発揮しているけど、初心者で何かとネガティブな、小牧○歌ちゃんと熊○弥子ちゃんはどうなんだよ?」
ちょい悪令嬢「まず熊○ちゃんは、ただでさえ適格者が少ないと言う女性の『ベース担当』だから、普通に重宝されるだろうし、彼女に増してネガティブの塊である主人公の○歌ちゃんも、実は既に業界でブイブイ言わせている某女子大生グループの一員である実の姉から、『歌唱特化の化物』として、一目置かれているほどの才能の持ち主と言う、『秘められた設定』が有るのです」
メリーさん太「……なるほど、愛○部長たちがム○ブちゃんをさておいて、○歌ちゃんをリードボーカルに抜擢したのは、伊達や酔狂じゃ無かったんだ」
ちょい悪令嬢「もう現時点で『カオス状態』のアカペラ部ですが、今回のアニメ版第1期の範囲では、先ほども申しましたように、最初の校内コンサートを無難に終了させるところで幕を閉じるものと思われ、件の超実力派女子大生グループと絡んで、部内の『才能の優劣』が可視化されて、大波乱が巻き起こるのは、第2期以降となることでしょう」
メリーさん太「た、確かに、『MyG○』並みに、人間関係が複雑そうだな?」
ちょい悪令嬢「果たして、この潜在的な『不協和音』をどのように解決していくのか、制作スタッフの皆様の腕前に注目したいところですわね☆」
メリーさん太「──と言うわけで、『うた○ル』についてはこの辺にして、そろそろ『神○市建設中。』の話題に移ろうぜ!」
ちょい悪令嬢「……う〜ん、それがですねえ、『話題』も何も、『神○市建設中。』のほうは、実質第7話にもなると言うのに、いまだに『面白くならない』のですよ」
メリーさん太「ええっ、それってヤバいのでは?」
ちょい悪令嬢「はい、『Turk○y!』あたりとの公平性を鑑みれば、そろそろ『切り時』かと思われます」
メリーさん太「それこそ『MyG○』や『Ave Muj○ca』と同様に、柿○広大監督の作品だから、最初の第0話からずっと推し続けてきたのにねえ」
ちょい悪令嬢「だって最新話の『世界の繰り返し』なんて、『魔法少女ま○か☆マギカ』そのまんまですもの。しかもその設定がほとんど『面白さ』に結びつかないと言った『劣化コピー』っぷり。これで擁護しろと言うほうが無理ですよ」
メリーさん太「──結局、そのパターンだったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「唯一の見所と言えば、主人公格の森先化○ちゃんが、『歌えなくなった』ことでしょうね」
メリーさん太「何でそれが『見所』なの⁉ 歌えなくなったんじゃ、『魔女○娘』失格じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「実は以前お伝えした、一般市民の暴徒化及び、『魔女○娘』に対する明らかなる『敵意』についてですが、化○ちゃんが『魔女○娘』としての『力』のこもった歌を歌うことによって、『魔女○娘』が『テセ○クター』を退治していることを忘れさせて、自分たちに対する悪感情を無理やり消滅させてしまったのですが、これは『人の心』と言うものを勝手に塗り替えるも同然で、そんなことをする資格なんて自分には無いと言うことで、どうしても歌えなくなってしまったのですよ」
メリーさん太「おお、結構深いじゃん⁉ とにかく主人公が歌を歌えばすべてが解決すると言った、『御都合主義的』な解決方法ばかりじゃ無くて、良かったんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「──おいッ、そう言う言い方だと、『超時空要塞マク○ス』とか『戦姫絶唱シンフ○ギア』とかの、過去の数々の名作を否定することになりかねないから、もっと慎みたまえ!」




