第2163話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その23)
「──藍ちゃん、やめろ、やめてくれ!」
「『空○の巫女姫』よ、私たちが何をしたって言うの⁉」
「……『何をした』? 自分のお役目を忘れ果てて、あんな悪魔のような『娘』を産み落とすなんて、『鳴○の巫女姫』も落ちぶれたものね」
「……『娘』、って?」
「何言っているの、私たちまだ高校生だし、そもそも正式にお付き合いをしているわけでも無いのに、『娘』なんているわけ無いでしょ⁉」
「あらあら、まだ気がついていないの? 加藤う○──否、『鷹原羽○』のことよ」
「「はあ?」」
『……グルルルルルル』
「ああ、待たせたわね、イ○リ。今新鮮なエサを、二匹あげるからね」
「──その巨大な狐と狸のキメラみたいなの、イ○リちゃんだったの⁉」
「普段の愛らしいマスコットそのものの姿は、どうした⁉」
「ふん、これが空○の『守護獣』にして、すべての世界線の安寧を司る、『次元獣』としての本来の姿なのよ」
「「『次元獣』⁉」」
「まあ言ってみれば、『カードキャプターさ○ら』の、ケ○ちゃんみたいなものね」
「「──わかりやすい例え、ありがとう!」」
「……まったく、蒼ったら、私が眠っている間に、一体何をやっていたのやら、『空○の巫女』失格ね。まさかこんなにも複雑に複数の世界線が絡み合って、鳥○島が完全に『魔境』そのものになってしまうなんて」
「『世界線が絡み合っている』、だと?」
「鳥○島が『魔境』、ですって?」
「すべてはあなたたちの『未来の娘』である、鷹原う○が、何度もループを繰り返したせいなのよ」
「なッ⁉」
「う○ちゃんが私たちの娘で、何度もループを繰り返しているなんて、そんな馬鹿な⁉」
「本当よ、『量子』そのままな『重なり合い』の性質を有し、『集合的無意識』の具現でもある、『七○蝶』の集合体である彼女は、一つの世界にいながらにして、別の世界線の自分自身の記憶や知識にアクセスできるのはもちろん、肉体丸ごとのタイムトラベルを実現することだって可能なのですからね」
「『七○蝶』が、『量子』でもあり『集合的無意識』でもある、だと⁉」
「しかもその集合体であるからこそ、う○ちゃんがタイムトラベルをしているですってえ⁉」
「そんな埒外の存在をこのまま放置するわけにはいかず、将来の禍根を断つためにも、『鷹原う○』が生を受ける前に、その両親であるあなたたちを、『次元獣』であるイ○リに喰い殺させると言うわけよ!」
「……つまり、『ターミネ○ター』方式と言うことか?」
「現状が自分の手に負えなくなったからって、現在何の罪も犯していない者を始末しようだなんて、どっちが『巫女姫失格』よ!」
「勘違いするな、これはあくまでも『空○の巫女姫』のお役目に過ぎぬ。むしろ恨むのなら、自分のせっかくの天賦の異能の才を忌み嫌って、『巫女姫としての責務』を果たそうとしなかった、己自身を恨むんだな。──やれ、イ○リ、存分に喰らうがいい!」
『グオオオオオオオオオオオオ!!!』
「「ひいッ⁉」」
「「「「「「「──そうはさせないわ!」」」」」」」
『──ギャンッ!』
「な、何ぃ⁉」
「「えええええっ⁉ 何でう○ちゃんが、突然七人も現れて、イ○リちゃんを蹴り飛ばしてんの⁉」」
「「「「「「「私たちはこれまでループした、七つの世界線の『加藤う○』であり、お父さんとお母さんのピンチに、全員で駆けつけたの!」」」」」」」
「──くそう、その手が有ったか⁉」
「そんなんアリなの⁉」
「さすがは、『七○蝶』の集合体!」
「「「「「「「──そして、ここで合体して、『最終形態』に移行!」」」」」」」
「「「なッ⁉」」」
「……我が名は『な○み』、この世界を終わらせる者なり」
「七人のう○が合体したから、『七つの海』と書いて、『な○み』だと⁉」
「……いいのか、これは?」
「──いいわけ無いでしょ、ネタバレ禁止!」
☀ ◑ ☀ ◑ ☀ ◑
メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおい⁉ いくら何でも、これはマズいだろ⁉」
ちょい悪令嬢「……『マズいだろ』? 何が『マズい』のか、言ってみろ」
メリーさん太「何でいきなり『無○様』ムーブ⁉ いいからちゃんと、言い訳をしてみろ! できるものならなッ!」
ちょい悪令嬢「言い訳なんかする必要は有りませんよ、さっきまでの【突発短編】は、『ネタバレ』でも何でも無いんですから」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「『Summer P○ckets』のアニメ版はもちろん、原作ゲーム版において、空○蒼ちゃんの双子の姉妹の空○藍ちゃんは、『全時空の管理者』ですかあ? イ○リちゃんは『次元獣』なんかに巨大化しますかあ? 加藤う○ちゃんはループを繰り返すことで、鳥○島を魔境に変えましたかあ? 藍ちゃんは鷹原羽○里君と鳴○しろはちゃんを処刑しようとしましたかあ? そんな『未来の両親』のピンチに、七つの世界線から七人のう○ちゃんが助けに駆けつけましたかあ? しまいには七人のう○ちゃんが合体して、『な○み』ちゃんになりましたかあ?」
メリーさん太「……た、確かに、いちいち一つずつ取り上げると、全然本編とは関係無いようだけど、『最後のやつ』なんかは、ある意味『ネタバレスレスレ』だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「それがわかるのは、既にすべての顛末を知っている『原作ゲーム勢』だけであり、初見の『アニメオンリー勢』の皆様はちんぷんかんぷんのはずだから、厳密な意味では『ネタバレ』では無いのです!」
メリーさん太「──くっ、そんなの『詭弁』だろ⁉」
ちょい悪令嬢「『詭弁』だろうが構わないのですよ! なぜならこれくらいのことでは、現在のアニメ版『サマ○ケ』の快進撃は、止まることを知らないのですからね!」
メリーさん太「……もう完全に『覇権作』扱いだな。『サマ○ケ』の何が、こんなにもうちの作者を惹きつけるんだ?」
ちょい悪令嬢「『全部』、です」
メリーさん太「『全部』う⁉」
ちょい悪令嬢「これは『CLANN○D』等も同様なので、ゲーム制作会社の『K○y』様の伝統なのか、クライマックスに至るや、本作の作者の苦手な『ギャルゲ』感が一掃されて、本作の作者の大好きな『家族愛』モノに昇華されたし、その中心人物が、本作の作者の一番のお気に入りの(ロリキャラの)う○ちゃんだし、彼女の将来のお母さんは、実は何とこの私と同じ『不幸な未来の予知能力者』だし、う○ちゃんの正体である『七○蝶』は、本作の作者の大好物の、『量子論』と『集合的無意識論』と『クトゥルフ神話』の集合体のようなものだしで、まさに『すべて』において、本作の作者を惹きつけて止まないのですよ☆」
メリーさん太「しかもストーリー自体が、『感涙必至』の『K○y劇場』だからな! もはや『死角無し』の大傑作間違い無しだぜ!」
ちょい悪令嬢「……本来なら本日は、昨日見たばかりの『Turk○y!』の最新話の感想を述べる予定でしたが、そのあまりの内容の酷さにあきれ果てて、急遽今回の【突発短編】と差し替えましたの」
メリーさん太「ええッ、あの【突発短編】て、『急場しのぎ』で作成したの⁉ 確かにいかにも雑な仕上がりだったけど、話自体は凝っていたじゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「結局ですね、『Turk○y!』の某実写系女性脚本家は、『吉○恵里香』氏になりたいだけなのですよ」
メリーさん太「吉○氏って、同じ『実写系』と言うか、ガチの『フェミニスト系』の脚本家で、アニメの『ぼ○ち・ざ・ろっく!』だけじゃ無く、話題の実写の『虎○翼』を手がけた人だっけ?」
ちょい悪令嬢「つまり『Turk○y!』の脚本家も、実写のみならずアニメもできる脚本家になろうとしていて、大失敗をしでかしたわけなのです」
メリーさん太「──ひでえ! 自分の『キャリア』づくりのために、純粋なアニメファンをコケにした作品をでっち上げて、制作会社やコラボ先の地方自治体に多大なる迷惑をかけるなんて、一体何を考えているんだ⁉」
ちょい悪令嬢「何も考えていていなんですよ。男性がキャリアを磨く際には、自分の利益だけでは無く、仕事上の関係者や、社会全体の利益を考慮しますが、女性のキャリア磨きは、ただひたすら自分のためだけにやっているんですからね★」
メリーさん太「いや、そういうのは、アニメ以外の所でやってくれよ⁉ 『萌え』を否定するフェミニストなんて、アニメ界においては『百害あって一利なし』なんだから!」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、某女性脚本家の本性も判明いたしましたので、いい加減『Turk○y!』は視聴を切ろうと思います。数少ないファンの方、脚本家以外の制作スタッフ様、コラボ先の自治体等関係者様、もちろん皆様には何の罪も落ち度も有りませんので心苦しいのですが、純粋なる『アニメ好き』としては、これ以上の視聴に耐えませんので、どうぞ広いお心でお許しください」