第2159話、わたくし、今期夏アニメ、いよいよ本番突入ですの☆(その19)
ちょい悪令嬢「今回も前回の『うたごえはミルフ○ーユ』に引き続いて、同じく一昨日の金曜早朝に視聴した、『神○市建設中。』の考察を行いたいかと思います☆」
メリーさん太「……『うた○ル』が内容をただ『語った』だけなのに対して、『神○市建設中。』が『考察』なのは、なぜなんだ?」
ちょい悪令嬢「そりゃあ当然、『うた○ル』みたいにただ見るだけで、内容が把握できるような単純明快なものでは無く、いまだに『説明不足』で視聴者を置いてけぼりにして、どんどんとストーリーが進んでいくばかりなので、『まとめサイト』とかで考察しないと、まったく意味不明のままだからですよ」
メリーさん太「──それもう、見る意味有るのか⁉」
ちょい悪令嬢「実際のストーリーについても、前話を視聴した時点で本作の作者が予想した通り、主人公たち『魔女○娘』こそ『人類の敵』だと見なされて、一般市民が暴徒と化して、襲いかかってくるって内容でした」
メリーさん太「『ゾンビラ○ドサガ』では、主人公たち『ゾンビーズ』が、避難民であふれるショッピングモールで大人気だったと言うのに、この差は何なんだ?」
ちょい悪令嬢「基本的にギャグアニメの『ゾン○ガ』と、シリアスな『神○市建設中。』を、比べてどうする⁉」
メリーさん太「……しかし、これだけ異形の化け物が怪事件を起こしていて、かなり多数の市民が『行方不明』になっていると言うのに、『魔女○娘』や『テセ○クター』のことが、まったく知られていないなんてことが、有り得るのか? そもそもこの都市は、世界そのものが崩壊するレベルの大災厄の後に、唯一復興に成功したばかりで、『復興課』なんてものも公式に有るくらいなんだから、自分たちが極限状態にあることを知っているはずなのに、何で普通に暮らしているんだ?」
ちょい悪令嬢「──ああ、それは一般的な神○市の市民はもちろん、主人公たち『魔女○娘』すらも、『復興』開始前後の記憶が無いからですよ」
メリーさん太「へ?………………………………って、はああああああああ⁉ 『記憶が無い』って、何ソレ⁉」
ちょい悪令嬢「道理でいつまで経っても、『説明不足』なわけですわ。何せ『説明できる者が誰一人いない』のですもの」
メリーさん太「『説明できる者がいない』って……」
ちょい悪令嬢「もしかしたら、『復○課長』や、緑○光さんの声を有する『テセ○クターの総元締め』だったら、『以前の記憶』を有していて、すべてを説明できるかも知れませんがね」
メリーさん太「『テセ○クターのボス』はともかく、既に殺されてしまった『復○課長』が、すべての真相を把握しているだと?………………ああっ、そういえば今回、まさにその『復○課長』を殺した、人類の味方のはずだった、テセ○クターのくー○るきゅんのパートナーである、輪廻此○ちゃんが、『ループ』だか『世界線移動』だかを、していたような描写が有ったよな⁉」
ちょい悪令嬢「『ループ』でも『世界線移動』でも『時間遡行』でも無く、単純なる『やり直し』なのですよ。テセ○クターとの争いに負けると、市民を含めて都市そのものが崩壊してしまうのですが、何とその後すぐに都市そのものが復活して、そしてそこにはすべての記憶が失われているものの、『魔女○娘』を始めとする全市民も生き返っているのです」
メリーさん太「──はあ、何ソノ強引な、『物理的なやり直し』は⁉」
ちょい悪令嬢「現象的には『ループ』が近いですが、あえて時間を巻き戻す必要は無く、世界線も変わっていないので、『時間遡行』でも『世界線移動』でも無いのです」
メリーさん太「……とはいえ、これもまた『創作物』に良く有るパターンだよな? 前期春アニメで言えば、『九○ジェネリックロマンス』あたりが近いか? 何となく、神様レベルの『超越者』による、『実験の繰り返し』って感じかな?」
ちょい悪令嬢「『実験』と言うより、『ゲーム』なのでは?」
メリーさん太「それって今期夏アニメで言えば、『Summer P○ckets』や『9ーn○neー Rulers Cr○wn』のような、『ギャルゲ』や『エロゲ』タイプのゲームのアニメ化が、必然的に『ループもの』にならざるを得ないってことか?」
ちょい悪令嬢「『ギャルゲ』や『エロゲ』と言うよりも、『RPG』のほうが近いですね。──ほら、『中ボス』の魔族を倒したり、逆に人類側の街を破壊されたり、勇者パーティが全滅されたりしても、『セーブポイント』からやり直しができるし、その場合、中ボスも勇者パーティも、以前の記憶なぞ全然覚えていない状態で生き返るし、街自体も復活するじゃ無いですか?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「よって、人類を裏切った形になっている、契約テセ○クターのくー○る君は実は、この『無限のやり直し』を止めるためか、はたまた抜本的にすべてを解決するためか、それとも単に『テセ○クターのボス』に操られているだけなのかはわかりませんが、どうにか自分のパートナーだけを救おうと、裏切り行為に走るとともに、最終的に自らの命を絶ったのだと推察されます」
メリーさん太「……なるほど、一応辻褄は合っているな? でもそんな最大級の『ネタバレ』を、こんなところで勝手にしてもいいのか?」
ちょい悪令嬢「もちろん、本来ならあまり好ましいことでは無いでしょうが、このままだと今回のアニメ版については、そう言った『裏設定』を先刻ご承知の、メディアミックス全体のファンだけしか楽しめそうに無く、本作の作者のような大多数の純然たるアニメファンの皆様は、いくら何でも『説明不足』過ぎて、これ以上視聴継続するのは余程の『物好き』くらいになってしまいますから、むしろ制作スタッフの皆様のためにも、視聴者の興味を惹けるような、『情報公開』はしておくべきかと存じます」
メリーさん太「……確かに、普通の『ループ』や『時間遡行』なら、今期夏アニメにも何本か有るほどありふれているけど、ちょっとひねって『物理的に世界を再生する』となると、うちの作者のような『SFマニア』が食いついてきそうだよな」
ちょい悪令嬢「それに何より、さっきメリーさんがおっしゃったように、この『設定』ならば、これまで『説明不足』だと思われた『謎』の部分についても、『辻褄が合って』くるんですよね」
メリーさん太「ほう、例えば?」
ちょい悪令嬢「第0話で、主人公的存在であるピンク髪の森先化○ちゃんが、実のお姉さんと暮らしていたところ、都市壊滅の大災厄の中で死に別れてしまった途端、何の脈略も無しに次のシーンからいきなり、黒髪の『魔女○娘』の同僚と暮らし始めたではないですか? ──あれってもしかしたら、あのシーンこそが『セーブポイント』で、何回世界をやり直しても、黒髪の子と同棲しているところから、『再スタート』しているのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──なるほど! 実のお姉さんと暮らしていたのは、セーブポイントより前の、ホンマものの『大災厄』が起こる前までで、ゲームで言えば『チュートリアル期間』みたいなもので、『繰り返し』の中には入っておらず、毎回『繰り返し』のスタート時には、既に黒髪の子と同棲しているわけか⁉」
ちょい悪令嬢「更には、これは完全にうちの作者の『妄想』レベルになってしまいますけど、『復○課長』が都市を守るのに人間の犠牲を厭わなかったのは、どうせ『セーブポイント』で復活できるからと、高をくくっていたりして☆」
メリーさん太「ああっ、それも有り得るし、復○課長に対する『ヘイト』が、少しは緩和できるかも⁉」
ちょい悪令嬢「でも最終的に『何者かの目標』が達成されて、『繰り返し』が終了したら、その時点の『犠牲者』は、死んだままになってしまうんですけどね★」
メリーさん太「──駄目じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「て言うか、そもそもアニメ版における『建設中』と言うタイトルは、神○市が崩壊と再建を繰り返していて、いまだ『建設中』であることを、暗示しているのでは無いでしょうか?(※後、此○ちゃんの名字の『輪廻』も、『ループ』とか『繰り返し』そのものだし)」
メリーさん太「……あ、有り得る」
ちょい悪令嬢「──とまあこんな具合に、メディアミックス全体の視点で俯瞰すれば、これまであまりにも『説明不足』かと思われたアニメ版においても、非常に魅力的な設定がちりばめられていることが判明し、これからの展開が大いに期待できますので、ちょっと変わった『繰り返し作品』がお好きな、アニメファンやSFファンの皆様は、是非ご視聴なされることをお薦めいたしますわ♡」