第2153話、わたくし、『タ○ピーの原罪』のアニメ版の最終話に大感動ですの♡
ちょい悪令嬢「──ついに今期夏アニメ最大の問題作である、『タ○ピーの原罪』の最終話の配信が開始されたので、早速視聴しましたよ!(※現在リアルタイムでは8月2日未明深夜です)」
メリーさん太「おおっ、全六話が完結したのか! ──それで、実際に見てみてどうだった⁉」
ちょい悪令嬢「内容については言うまでも有りませんが、何よりも今回は『アニメ版』として、最高の出来でした!」
メリーさん太「……あー、うちの作者って『タ○ピー』については、原作が超傑作であることは大前提として、今回のアニメ化に当たっては、制作スタッフ様のことばかり褒めていたからなあ」
ちょい悪令嬢「キャラデザや背景描写なんかは、ほぼ原作のタッチそのまんまなんですけど、それに色と動きをつけて、エグいシーンはよりエグく、感動的なシーンはより感動的にすると言う、アニメならではの表現によって、より物語として深みを与えることに成功しているのです!」
メリーさん太「ああいったラフな画風の漫画作品を、本当にアニメ化できるのかさえ不安だったと言うのに、原作の雰囲気のままで、より魅力的な作品に仕上げてくださるなんて、ホント、今回のアニメ版制作スタッフの皆様は、サイコーだよな☆」
ちょい悪令嬢「特に今回の最終話は、最初から最後まで、『感動! 感動! また感動!』の、感動シーンの連続でしたわね!」
メリーさん太「前回までの全五話では、絶望に次ぐ絶望の連続と言う、溜めに溜めに溜めていたからな」
ちょい悪令嬢「だからこそ各キャラクターが、それぞれの胸の内に秘めていた本音を爆発させるシーンが、むちゃくちゃ『生きて』くるんですよね!」
メリーさん太「あ○ま君はタ○ピーのことを、『ゴミ』とか『カス』とかボロクソに言うけど、むしろ自分こそが母親にとっては『ゴミ』や『カス』でしかなかったのに、そんな自分を認めてくれたタ○ピーのことを、感謝していたんだよな」
ちょい悪令嬢「あまりにも有名な、し○かちゃんが『タ○ピーをタコ殴りする』シーンも、ついにし○かちゃんがこれまで我慢していた『本音』をすべて吐露しますが、八つ当たり気味にボロボロにされているタ○ピーのほうが、一途に謝り続けて、ついにはし○かちゃんが泣き崩れるところが、真に二人がわかり合えた象徴そのものでしたわね!」
メリーさん太「……画面には新聞記事としてしか映っていないけど、し○かちゃんてば東京で義理の妹の幼女二人を誘拐しているんだよな。そこで使われたのが『ハ○ピー道具』だから、ある意味タ○ピーも共犯みたいなものだったりして」
ちょい悪令嬢「あれだけタ○ピーのお母さんが、地球人にハ○ピー道具を渡したらいけないと言っていたのに。──能○、甘いよ、○登」
メリーさん太「そんなこんなで、すっかり『お尋ね者』になってしまったし○かちゃんは、タ○ピーと一緒に放浪の旅に出るんだよな」
ちょい悪令嬢「この二人だけの旅路が、ちょっと昔の『アートシアター系のロードムービー』みたいで、いいんですよね!」
メリーさん太「結構月日が経って、し○かちゃんの伸びてきた髪を、タ○ピーが刈ってあげるシーンが、二人の親密さを表していて、何とも言えないんだよな」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──それなのに、そんな二人に、唐突な別れが訪れるなんて⁉」」
ちょい悪令嬢「……ホント、タ○ピーを始めとする『ハ○ピー星人』て、あくまでも『対象者を幸せにする』ことのみに、自分のすべてを賭けているんですねえ」
メリーさん太「何せタ○ピーが擬態していた『ドクダミ』って、花言葉は『自己犠牲』だしな」
ちょい悪令嬢「現在の絶望的状況を打破するのに最も有効なハ○ピー道具は、時間を巻き戻すことのできる『ハ○ピーカメラ』ですが、既に内蔵電池みたいなのを使い切っているみたいで、もはや『女子小学生を撲殺』することくらいしか使い途が無かったものの、何とタ○ピー自身を構成している『ハ○ピーエネルギー』を全部使えば、一回だけ過去に時間遡行ができるとか言い出すではありませんか⁉」
メリーさん太「そうなると当然、タ○ピー自身は『消滅』してしまうわけですが、せっかく生まれて初めてできた『友達』がいなくなって、また独りぼっちになりそうになって、焦りまくるし○かちゃんですが、タ○ピーとしては過去に戻ることができれば、し○かちゃんには今度こそ『本物の友達』ができることを確信しているからこそ、自らを犠牲にしたんだよな」
ちょい悪令嬢「このシーンの描写が、むちゃくちゃいいんですよね! し○かちゃんが何とかして止めようとするんだけど、既にタ○ピーは水みたいに透き通ってしまっていて、し○かちゃんの手をすり抜けたりして」
メリーさん太「『ハ○ピーカメラ』を使えば、し○かちゃんを始めとして、すべての人たちが記憶を失うんだけど、タ○ピーと関わった者だけは、彼の記憶の欠片が残されるんだよな」
ちょい悪令嬢「──そうなのです! まさにそれこそが『キーポイント』であって、実は何と、この最後の時間遡行によって初めて、し○かちゃんとま○なちゃんの二人共が、タ○ピーとの記憶の残滓を持っていることになるのです!」
メリーさん太「基本的に記憶を失ったま○なちゃんは、これまで通りにし○かちゃんのことをいじめようとするんだけど、し○かちゃんがノートの片隅に無意識に描いた、『タ○ピーの落書き』を見て、思わず涙を流しながら、タ○ピーとの思い出の断片が、口をついて出てきたりして!」
ちょい悪令嬢「それはし○かちゃんも同様で、『変な宇宙人』について『悪口』みたいなことを言い始めるんですけど、やはりこちらもいつしか涙を流しながら、タ○ピーとの日々を振り返ったりして!」
メリーさん太「そしていつしか二人は、『タ○ピー』と言う共通認識を介して、距離を縮めていくんだよな」
ちょい悪令嬢「──実はそれこそがタ○ピーの狙いだったのであり、お互いに心の中に闇を抱えて、実質上『独りぼっち』だったし○かちゃんとま○なちゃんが、お互いを『友達』と認識することによって、そこでようやく『孤独』状態から解放されるのですよ!」
メリーさん太「タ○ピーとはいつまでも一緒にいられないし、むしろ人間社会で生きていくには、一緒にいてはいけないからこそ、タ○ピーは自分を犠牲にすることによって、し○かちゃんとま○なちゃんを結びつけたわけだ」
ちょい悪令嬢「言わば、OPや第1話に登場していた『ハ○ピー道具』の一つである、『仲直○リボン』の役割を、自らの命を賭して担ったってことですね⁉」
メリーさん太「……ホント、第5話までは終始エグい描写ばかりで、主役二人を絶望のどん底に陥れていたので、一体どうなることかと思ったけど、最後の最後で見事に、『ハッピーエンド』を実現して見せたよな」
ちょい悪令嬢「まさしく全六話で過不足無く、最高に感動できる作品を作っていただき、原作者のタイ○ン5先生並びにアニメ制作スタッフの皆様には、感謝の言葉も有りませんわ☆」
メリーさん太「……もうこれで、今期夏アニメの『私的覇権作』は、決定でいいんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「う〜ん、今のところ頭一つ抜け出した『ベスト』の作品とは言えますが、まだ他の作品は折り返し地点にも到達しておりませんので、そのように判断するのは、時期尚早と言うべきでしょう」
メリーさん太「まあでも、ベスト3に入るのは、間違いないよな」
ちょい悪令嬢「もし『覇権賞』自体は獲れなくても、『特別賞』なら確実でしょう☆」
メリーさん太「いやホント、こんなアニメ化が難しそうな漫画を、うちの作者にここまで評価される作品に仕上げてくださったスタッフの皆様には、心から脱帽だよな」
ちょい悪令嬢「いっそのこと、今期夏アニメにおいては、『制作会社賞』あたりを新設しては、どうでしょうか?」
メリーさん太「──それ、ナイス♡」