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第2124話、わたくし、今期春アニメ『私的覇権作』最終選考開始ですの☆(その13)

 ──宇宙世紀00(ダブルオーエイ)85(ティファイブ)


 人類は、忘れ去っていた。


 かつて自分たちを絶望のどん底に叩き落としていた、『鋼鉄の巨人』たちの恐怖を。




 ──ふとした切っ掛けで、『ガン○ムのパイロット』に選ばれることで、とてつもない『苦難の運命』を押しつけられることを。




「……な、何だ、あれは?」


「あんな『超大型巨人《クソデカガン○ダム》』なんて、見たこと無いぞ⁉」


「い、いかん、『壁』が破られる!」


「うわあ、無数の『巨人《モビルス○ツ》』が侵入してきたぞ⁉」


「無理やりパイロットにされるぞ、逃げろ!」


 大混乱に陥る、壁中閉鎖都市『イ○マ・コロニー』の大人たち。


 そんな中、幼馴染みのニャ○ンやシ○ウジと遊んでいた少女マチ○も、家に残してきた母親のことが心配になって、慌てて駆け出すのであった。


 ──しかし、『時既に遅し』であった!


「……え、何でお母さんの周りに、『ガン○ム』タイプすら含めて、無数の『巨人《モビルス○ツ》』が群がっているの?」


「あ、マチ○、お帰りなさい」


「いやまず、この異常な状況の説明をしろよ⁉」


「……ごめんなさい、実は私の『中の人』が昔、『ガン○ム(ス○ーネアイン)』のパイロットをやっていたの」


「『メタネタ』かよ⁉ 『進○の巨人』は父親が『継承者』だったのに、辻褄が合わなくなってしまうじゃ無いか⁉」


 そうは言っても、このままではお母さんが、無理やり『ガン○ムパイロット』にされてしまいます。




 ──そうか! 今回の『機動戦士Gund○m GQuuu○uuX』で、シ○コ=スガイと言う『人妻パイロット』を登場させたのは、次の『新作ガン○ム』では、現在各ジャンルで人気絶頂の『人妻キャラ』を、主人公にするための『布石』だったのだッ!




「──いやいやいや、そんなこと許すもんか! ただでさえ『女性パイロット』が二作も続いて不評だと言うのに、今度は『人妻パイロット』なんかにしたら、硬派の『ガノタ』が全員離れていってしまうぞ⁉」


『ガン○ム』シリーズ自体の存続の危機に直面し、焦りまくるマチ○であったが、現状を打開するすべは、まったく無いように思えた、


 まさに、その時であった。




『──マチ○、私に乗るのだ!』




「うわあッ⁉ 何だおまえ!」


 気がつけば、彼女のすぐ側には、これまで見たことの無いガン○ムタイプの『巨人《モビルス○ツ》』が、コクピット部分をフルオープンしながら跪いていたのだ。


『私の名前は、アム○=レ──もとい、「ガン○ムクアッ○ス」! 君の「M○V」だ!』


「……嘘つけおまえ、『ブレイバ○ン』だろ?」


『──それは、事実無根の「風評被害」だッ⁉』


 何だか、いたいけな少女が関わってはならない『変態性』を感じさせる『巨人《モビルス○ツ》』だが、そんなことを言っている場合では無い。


 次の新作での『人妻ガン○ムパイロット』は、絶対に阻止しなければならないのだッ!


「……わかった、あなたを私の『M○V』にしてあげるよ。とにかくお母さんのことを助けてちょうだい」


『OK! これからよろしくな、マチ○!』




 ──こうして、『ガン○ムパイロット』と言う、『苦難の道』を受け容れたマチ○であったが、実はこのことを切っ掛けとして、海を挟んだ大陸を支配する強大な敵国、『ジ○ン公国』に対抗するために創設された、閉鎖都市国家連邦軍側の『巨人《モビルス○ツ》パイロット』の訓練組織において、『セ○ラ=マス』と言う偽名を名乗る、かつて大陸を支配していた公王家の後継者の『アルテ○シア=ソム=ダイクン』と出会い、彼女を地球統一国家の初代皇帝に即位させるまでの、波瀾万丈の友情(百合)と冒険が始まることを、彼女自身はまだ知る由も無かったのであったッ!




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




ちょい悪令嬢「──さて、いよいよ大詰めを迎えております、今期春アニメの『最終回ラッシュ』ですが、今回は一時は本作の作者の『私的覇権候補作』に挙げたことも有る、『LAZAR○S ラザ○』がフィニッシュしましたよ!」




メリーさん太「──いやいやいや、その前に、さっきまでの【突発短編】の説明をしろよ⁉ 一体何なんだ、アレって⁉」




ちょい悪令嬢「アレについては、後ほどちゃんと説明いたしますので、まずはタイトル通りに、『私的覇権作選考』のほうを優先しましょうよ」


メリーさん太「……くっ、確かに本作における重要度を鑑みれば、そっちのほうを先にやるべきかッ!」


ちょい悪令嬢「それで、『ラザ○』の最終話を実際に見た上での、『最終的感想』ですが、」


メリーさん太「う、うん」




ちょい悪令嬢「──以前危惧した通り、まったくの『肩すかし』で終わってしまいましたッ!」




メリーさん太「へ?…………………って、うおいッ、言うに事欠いて、何たることを⁉」




ちょい悪令嬢「いや、『言うに事欠いて』とか言われても、『肩すかし』であることには間違い無く、そもそもこれについては前々から、『問題提起』していたではありませんか?」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「この作品の最重要ポイントは、『人類を滅ぼし得る人為的パンデミックをどう阻止するか』と言う、『散々使い古されたネタ』を最終話において、どのように『オリジナリティあふれる斬新な解決策』を見せてくれるかにかかっていたのですが、結局そんなことは制作陣の能力的に不可能だったようで、突然『全然意味の無い凄腕の暗殺者』を登場させたり、『まったく必要とは思われない陰謀劇』を持ち出したりして、『何の変哲もない糞オチ』をごまかそうとして、大失敗してしまったと言う体たらくなのですよ」




メリーさん太「──言いたい放題だな⁉ 何で『大失敗』と断言できるんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「だって、数日後には全人類が滅亡すると言うのに、今更特定の人物を暗殺したり、何かの陰謀を進めたり、あるいはそれを暴いたりすることに、一体何の意味が有ると言うのですか?」


メリーさん太「──うぐぅッ⁉」


ちょい悪令嬢「……それでも、これまた陳腐であるものの、せめて『実は「ハ○ナ」には致死成分なぞ無く、人類に反省をもたらすためのものだった』と言うオチなら、まだ救われたのですけどね。なんかス○ナー博士って、マジで人類滅亡を企てていたみたいなんですよ」


メリーさん太「──ガチで『大悪人』じゃん⁉ 何そいつ、救いようが無いじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「そもそもこいつが創ろうとした『万能鎮痛剤』だか何だかの『ハ○ナ』に、『人類絶対コロス成分』が含まれていることが発覚して、まず中国が軍事利用を計画し、それに対抗したアメリカ軍の一部が博士を拘束し、『絶滅兵器』を自分たちだけのものにしようとした際に、ハ○ナの『プロトタイプ』が暴発して、ヨーロッパかどこかの主要鉄道の駅舎にいた博士の周囲一帯を『屍体の山』に変えてしまい、博士は『……こんなに救いようのない人類なぞ、わしの手で滅ぼしてやるッ!』と、わけのわからない『デストロイモード』に突入して、正式に発売した完成版『ハ○ナ』に、『人類絶対コロス成分』を混入して、全人類の抹殺を企てたのですよ」




メリーさん太「……え、何で 軍部の暴走を見て、『人類そのものの根絶』を決意するの? その考えに至るプロセスが、まったくわからないんですけど? かのアドルフ=ヒ○ラーだって、もっと論理的に思考していたと思うよ?」


ちょい悪令嬢「もうこのアニメの制作責任者が、単なる『考え足らず』である以外に、理由なぞ無いのでは?」


メリーさん太「それで結局、どうなったの?」


ちょい悪令嬢「ハ○ナの『全人類コロス成分』が発動するギリギリの間際に、糞博士を発見して、特効薬を作成するための『化学式』を白状させて、それから大量生産を開始して、地球の全人類に注射すると言った流れとなっておりました」




メリーさん太「……断言しよう、それって絶対、『間に合わない』よな」




ちょい悪令嬢「……ええ、以前本作で指摘した、最も『馬鹿丸出しの結末』になってしまったのですよ」




メリーさん太「うん、今回あんたが『アンチ』も真っ青の『酷評』をしている気持ちが、十分理解できたよ」


ちょい悪令嬢「しかも、これまた本作の予想通りに、この作品自体の『モチーフ』が、『コロナ騒動』だったのは間違いないようなのですが、作品内でもちゃんと『すべての災いは中国が発端』であることを明言しているくせに、なぜか最終的には『アメリカが悪い』ことになっていたりして★」


メリーさん太「──おい、制作責任者! 某国共産党中央政治局教宣(PR)部から、一体いくらもらった⁉」


ちょい悪令嬢「もう、こんな『存在するだけで害悪』な駄作を、一時的とはいえ絶賛していた自分が、恥ずかしい限りでございます」


メリーさん太「……胸糞悪い話はもうたくさんだから、いい加減冒頭の【突発短編】の話題に移ろうぜ」




ちょい悪令嬢「とはいえ、アレって単純明快なんですけどね。これも以前に言っていた通り、かの『機動戦士Gund○m GQuuu○uuX』が、『進○の巨人』に少なからず影響を受けていることが、現在話題騒然の最終話において、如実に証明されたわけなのですよ」




メリーさん太「……最終話に、『進○の巨人』関連の描写なんて有ったっけ? まさかあの『クソデカガン○ム』が、『超大型巨人』のオマージュだったとか、『言いがかり』レベルのことを言い出すんじゃ無いだろうな?」


ちょい悪令嬢「それも有るかも知れませんが、両作品の最大の『クライマックスシーン』が、まったく同じだったじゃ無いですか?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「ヒロインが、自分の最愛の相手が世界を破壊して人類を滅亡させようとするのを阻止するために、まず『幻想世界』において別れの口づけをした後で、万感の思いを込めてその首をはねる──って、展開ですよ」




メリーさん太「──ああっ、言われてみれば、まったく同じじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「こんなにあからさまなのに、ネット広しといえども誰も気がつかないなんて、あいつらホントに『考察』をする気が有るのか、はななだ疑問ですわ」


メリーさん太「……やっぱうちの作者は、『アニメ考察系Y○uTuber』になるべきだよ、大儲けできるぜ!」


ちょい悪令嬢「ラストシーンのアルテ○シア様なんて、髪型からモロにヒス○リア女王様そのものじゃん」


メリーさん太「た、確かに……」




ちょい悪令嬢「と言うわけで、まだまだ考察の余地の尽きない『機動戦士Gund○m GQuuu○uuX』ですが、本当に素晴らしい作品とはこのように、『噛めば噛むほど味がする』スルメのようなものであるべきであり、『大金を投じても駄作しか生み出せない』アニメ創作者の皆様は、是非ともお手本になされるようにお勧めいたしますわ☆」

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