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第2123話、わたくし、今期春アニメ『私的覇権作』最終選考開始ですの☆(その12)

ちょい悪令嬢「──さて、いよいよ大詰めを迎えております、今期春アニメの『最終回ラッシュ』ですが、今回は本作の作者の『私的覇権候補作』において本命と目した最後の作品である、『九○ジェネリックロマンス』がフィニッシュしましたよ!」




メリーさん太「おお、と言うことは、ついに今期春アニメにおける、本作の作者の『推し作品』が、すべて終了したわけか⁉」




ちょい悪令嬢「まあ一応、『LAZAR○S ラザ○』が残っていますけどね」


メリーさん太「……あ、うん、そういえば、そうだったな(何だか歯切れが悪そうに)」


ちょい悪令嬢「『ラザ○』については、実際に最終話を見て判断するとして、今回は『九○ジェネリックロマンス』の最終話について述べることにいたしましょう!」


メリーさん太「この作品に関しては、まとめサイトなんかでは、ほとんど『鳴かず飛ばず』って感じだったのに、『ある魔女○死ぬまで』同様に、なぜかうちの作者が異様に買っていたんだよな」


ちょい悪令嬢「『ある魔女○死ぬまで』は、純粋に作品ストーリーそのものや、主人公のメ○ちゃんの生き様に感動したからですが、『九○ジェネリックロマンス』は、少々ケースが異なります」


メリーさん太「『異なる』って、どういうふうに?」


ちょい悪令嬢「あの独特な雰囲気が醸し出す世界観に、どうしようも無く惹かれたのですよ」


メリーさん太「ああ、『攻○機動隊』に代表される、前世紀末の『押○アニメ』みたいな、猥雑で混沌とした世界観か?」


ちょい悪令嬢「まさしく在りし日の九○城を彷彿とさせる『攻○機動隊』の世界観に、『ビューティフル・ドリ○マー』のギミックてんこ盛りですので、長年の『押○アニメ愛好家』としては、もう『辛抱たまらん☆』てな感じでしたw」


メリーさん太「……『ビューティフル・ドリ○マー』、だと?」


ちょい悪令嬢「今風に言い直せば、ズバリ『機動戦士Gund○m GQuuu○uuX』ですわね」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「言うなれば、あの常に空に浮かんでいる『第5使徒ラミ○ル』モドキの『ジ○ネリックテラ』とやらは、実は『シャ○ンの薔薇』であり、W主人公のうちのヒロインの若い女性のほうが『シ○ア』大佐で、オッサンのほうが『ラ○ァ』さんだったのです!」




メリーさん太「──ええええええッ! 『九○ジェネリックロマンス』って、そんな話だったの⁉ いやそれにしても、今期春アニメって、『GQuuu○uuX』と『ネタ被り』作品多過ぎない⁉」




ちょい悪令嬢「恋人だった『本物の鯨○令子』の死と、『第二九龍○城』の解体によって、工○(はじめ)が激しい『後悔の念』を爆発させたまさにその瞬間、空に浮かぶ『ジ○ネリックテラ』が反応して、地上へと強力な影響力を及ぼして、工○発同様に第二九龍○城に関連する、『後悔の念』を有する者に限って、失われたはずの第二九龍○城が見えるようになるとともに、その中で『永遠の夏の繰り返し』に囚われることになったのです!」




メリーさん太「な、何で、『ジ○ネリックテラ』に、そんな『世界構築能力』みたいなものが有るんだよ⁉ 実は本当に『使徒』だったりするんじゃ無いだろうな⁉」


ちょい悪令嬢「『ジ○ネリックテラ』の公式設定としては、『人間の記憶や意識を保存し、記憶を喪失した際における復元や、不老不死の研究等に役立っている』と言うことになっております」


メリーさん太「──そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、まさしく『集合的無意識』そのまんまですわね」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「工○発の鯨○令子(オリジナルのBのほう)への後悔の念こそが、集合的無意識である『ジ○ネリックテラ』とのアクセスを果たして、彼の記憶に基づいて、かつてとそっくりそのままの『第二九龍○城』を創り出してしまったわけですよ」




メリーさん太「……さすがに『GQuuu○uuX』みたいに、『世界』そのものをパラレルに創り出すわけでは無いのか」


ちょい悪令嬢「しかも本当に都市を丸ごと物理的に再現したわけでは無く、工○発を始めとして、第二九龍○城に多大なる『後悔の念』を有する者限定で、直接脳みそにアクセスして、『工○発の第二九龍○城に関する記憶』をインストールすることで、あたかも第二九龍○城の中で生活しているみたいに、『リアルタイムで記憶を書き換えている』ようなものに過ぎないのですしね」


メリーさん太「……つまり、『GQuuu○uuX』みたいに、本物の世界を物理的に創り出すわけでは無く、第二九龍○城内のほとんどの人々が、『幻』みたいなものでしかないってことになるけど、ここで『問題』になるのが──」




ちょい悪令嬢「──ええ、もう一人の主人公である、『鯨○令子(無印)』と言うことになります」




メリーさん太「さっきあんたは、彼女のことを『GQuuu○uuX』で言えば、『シ○ア大佐』に該当するって言ったけど、一応物理的存在であるシ○ア大佐に対して、『幻』的存在でしかない鯨○令子とでは、根本的に異なるのでは?」


ちょい悪令嬢「わたくしもそう思っておりましたし、以前作中で示されたように、鯨○令子が(実は幻の)第二九龍○城の中から外界に出ようとすると、消滅してしまうものと見なされておりましたね」




メリーさん太「……それなのに、最終話では、普通に第二九龍○城を出て行けたし、実体も保てていたよな?」




ちょい悪令嬢「……しかもその後、戸籍も何も無いくせに、普通に香港あたりで働いていましたよね?」




メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──いやいやいや、どう考えてもおかしいだろ⁉」」




メリーさん太「まあ、戸籍等に関しては、元々現在の中国はかつての『一人っ子政策』の煽りを食らって、『戸籍の無い子供=黒孩子』がわんさかいるそうだから、鯨○令子が何らかの手段で戸籍を入手することは、けして不可能では無いけどな」


ちょい悪令嬢「そんなことよりも、一体彼女って『何者』なんですか? 第二九龍○城の復活とともに生じた『複製人間《ジルコ○アン》』たちは、実体が無く第二九龍○城の消失とともに消えていったのに、どうやら彼女だけは実体が有ったようだし」


メリーさん太「それはむしろ、『逆』に考えてみるべきじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「『逆』、って?」







メリーさん太「いや、むしろ()()()考えればいいんだよ。みんな誤解しているようだけど、工○発が甦らせたかったのは、第二九龍○城──では無く、あくまでも『鯨○令子』だったんだよ! 彼女を甦らせるために(そのオマケとして)、第二九龍○城やそこに住む人々も再現したけど、実体であるのは鯨○令子だけで構わず、後はすべて『幻』のようなものに過ぎなかったと言うだけの話なのでは?」







ちょい悪令嬢「──うおおおおおおおおおおお!!! 理路整然とした解説、どうもありがとう! やっぱうちの作者は、『アニメ考察系Y○uTuber』になって、大儲けすべきだわ!」







メリーさん太「そもそもせっかく恋人を甦らせるのに、『実体』が無いと、まったく意味が無いからなw ──ただ、それと引き換えるようにして、どうして彼女にだけは、かつての記憶が無いのか、不思議だけどな」


ちょい悪令嬢「あ、それについては、いろいろと仮説が立てられます」


メリーさん太「ほう?」




ちょい悪令嬢「そもそも『幻のみのキャラ』こと『ジルコ○アン』たちは、独自に存在しているのでは無く、工○発の『記憶』に基づいて『再現』されているだけなのに対して、実際に物理的な脳みそを有している鯨○令子は、かつての(工○発の)『記憶』に縛られること無く、自律的に言動を行うことができる、唯一の存在なのです」




メリーさん太「ふむ」




ちょい悪令嬢「それを踏まえて、そもそも彼女自身、『これまでの記憶が無い』と告白しておりましたが、つまりこれって、集合的無意識である『ジ○ネリックテラ』から、かつての本物の『鯨○令子(B)』の記憶のインストールが行われていなかったと言うことで、当然これは『ジ○ネリックテラ』に最も影響力の有る工○発の、『無意識の意思』の為せる業であるかと推測されます」




メリーさん太「ふむふむ」




ちょい悪令嬢「言うなれば彼は、鯨○令子の復活を願うとともに、たとえそれが『つくりもの』であったとしても、『二度と失いたくない』と思うのは当然であり、それが『ジ○ネリックテラ』に影響を及ぼして、『鯨○令子』がオリジナルと同じ行動を起こさないように、あえて『オリジナルの記憶』をインストールしなかったのでは無いでしょうか?」




メリーさん太「ふむふむふむ」




ちょい悪令嬢「まあ、本作の作者の想像の及ぶところはここまでですが、どうやって鯨○令子の肉体をつくったのかとか、実体が有るのなら、どうして作中で外部から来たピザ屋さんが、彼女のことを認識できなかったのかとかの、謎が残るんですけどねw」


メリーさん太「──駄目じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「いや、このくらいは許してあげましょうよ。別にこっちも重箱の隅をつつくような、粗探しをしたいわけでも無いんだし」


メリーさん太「それで、全体的な評価としては、どうなんだ? 『九○ジェネリックロマンス』は、結果的に今期春アニメの『私的覇権作』レベルに達したのか?」




ちょい悪令嬢「……いえ、残念ながら、そこまでは至っておりませんわ」




メリーさん太「こんなにむちゃくちゃ、入れ込んでたくせに⁉」




ちょい悪令嬢「確かにうちの作者の趣味にばっちりハマっておりましたが、やはり最終的な『大どんでん返し』や『カタルシス』と言う意味では、『ある魔女○死ぬまで』や『GQuuu○uuX』に比べれば、かなり落ちると言わざるを得ないでしょう」




メリーさん太「その二つと比べるのは、少々酷だと思うけど、やはりヒロインの謎を事実上投げっぱなしにしたのは痛かったかもな」




ちょい悪令嬢「あと何と言っても、『蛇○みゆき』と言うむちゃくちゃ魅力的なキャラを、最終話直前で中途半端に退場させたのが、『大減点』でしたわね」




メリーさん太「ああ、なるほど、むしろ彼(彼女?)こそ『ラスボス』として、もっとはっちゃけさせても良かったよな」




ちょい悪令嬢「──とはいえ、何度も申しますように、『九○ジェネリックロマンス』が本作の作者の個人的嗜好にガチハマりしたのは間違いなく、惜しくも『私的覇権作』には及びませんでしたが、いろいろな意味で楽しませてくださったことには、最大限の感謝を捧げたいかと存じます☆」

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