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第2068話、わたくし、『一夫多妻制』によってこそ、真に効果的な『少子高齢化』対策を実現できると宣言しますの!(その4)

ちょい悪令嬢「──前回までに長きにわたって詳細にお伝えしてきた、現在話題沸騰中の『夫婦別姓』どころか、全世界的に最重要案件の『少子高齢化』すら完璧に解決可能な、まったく新しい令和の『大家族主義復活』とも言える、『選択的一夫多妻制度』ですが、今回は幾つか補足説明を行いたいかと存じます!」




メリーさん太「──まだやるのかよ⁉ 前回までで綺麗に終わっているんだから、『補足』と言うより『蛇足』じゃ無いのか⁉」




ちょい悪令嬢「それがですねえ、ものすっごい『事実』に気がついたのですよ!」


メリーさん太「『凄い事実』だと?」


ちょい悪令嬢「前回まで語ってきた『一夫多妻制度』は、昔の『ハーレム』や『大奥』のような、いっぺんで大勢の妻を娶る、時系列的に『水平型』では無く、夫となる男性が人生の節目節目に一人ずつ妻を加えていく、時系列的に『垂直型』の、『一夫多妻制度』でしたわよね」


メリーさん太「うん、常識的に考えて一庶民の男性が、『ハーレム』や『大奥』を現代日本で実現するには、経済的その他の社会的事情からして不可能と言えるけど、女性の出産可能年齢の限界に即して、十数年ごとに新しい妻を迎えると言ったやり方なら、十分実現可能だしな」


ちょい悪令嬢「これだと日本国を総体的に見ると、出産適齢期の女性の大多数が、何らかの『ハーレム』に所属していることになりますから、現在よりも女性の婚姻率が爆上がりとなり、その結果当然のごとく出生率も大幅に増加して、『少子化』が根本的に解決できるって寸法なのですよ」


メリーさん太「つまり、現在『意識高い系』を中心に、『若さ』を持て余している女性たちを、極力出産適齢期内で子供を産ませて、場合によってはその子育てを、夫の関係者(つまり、ハーレム内の別の女性たちや、夫の両親等)に任せて、自分は仕事や学術研究等のキャリア向上に一生をかけて邁進し、存分に社会貢献していくってわけか?」


ちょい悪令嬢「そう、まさに男女とも『WinーWin』となり、真に理想的な『結婚体形』と言っても過言では無いのですが、実はこれを既に実現していたお方がおられたのです!」


メリーさん太「ええっ、限定的な地域における『ハーレム』等を除外すれば、全世界的に『重婚』が禁じられていると言うのに、そんな『勇者』が本当にいらっしゃるのですかあ⁉」




ちょい悪令嬢「誰あろう、かの高名なる映画俳優の、レオナルド=ディカプ○オ氏ですよ」




メリーさん太「──ああああああああッ! そうか、その方がおられたっけ⁉」




ちょい悪令嬢「何度も結婚を繰り返すところは、ハリウッドスターとしてはそれ程珍しくありませんが、必ず25歳までに離婚をすると言うのは、間違いなく特異なパターンであって、まさしく『妊娠適齢期』ど真ん中であり、女性側もまだまだ若くていくらでも人生をやり直せるし、慰謝料もたんまりともらえて、しかも『ディカプ○オの女』であったことは、芸能界で生きていく上ではむしろ『箔』となるので、まさしく『WinーWin』な、事実上の(時系列的には)垂直型の『一夫多妻制度』を、実現なされていると言えるでしょう!」




メリーさん太「……確かに」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、これからこの『選択的一夫多妻制度』のことを、『ディカプ○オ方式』と呼びたいかと存じます☆」




メリーさん太「──いやいやいやいや、それはやめて差し上げろ! 下手すると、訴えられかねないぞ⁉」




ちょい悪令嬢「えー、むちゃくちゃわかりやすくて、しかもいかにも流行りそうで、最も理想的なネーミングかと思われるんですけどお?」


メリーさん太「そりゃあ後々偶然的に、そのような『ニックネーム』が付けられると言った流れだったらいいけど、言い出しっぺが意図的に流布するのは、なんか違うだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「まあまあ、それだけこの『偶然の一致』に、感動していると言うことですよ! 何せうちの作者が考案した、いかにもトンデモな『一夫多妻制度』が、十分実現可能であることが証明されたようなものですからね!」


メリーさん太「……ディカプ○オ氏がやられていることは、現行の法的にも、何ら問題は無いわけだしな」


ちょい悪令嬢「それどころか、彼の名声や富なら、いっぺんに何人も本妻以外の愛人をキープできるのに、ちゃんと『現実』に即したやり方を実行しておられますからね!」


メリーさん太「何だよ、現実に即した、『愛人関係』や『ハーレム』の在り方って?」


ちょい悪令嬢「考えてみれば、これまでの『愛人関係』や『ハーレム』って、てんで『非効率』なのですよ」


メリーさん太「『ハーレム』に、効率も非効率も有るのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「そりゃあ有りますよ! かつての中国の皇帝の『後宮』には、一体どれだけのお妃様やその侍女や、その他宦官等の宮仕えの者がいたと思うのですか? それら全員の食費を始めとする生活費を、少なくとも当代の皇帝が崩御するまで維持するために、臣下の官僚たちがどれ程頭を悩ませて苦労したか、想像に難くないですわ!」




メリーさん太「──考えてみれば、一人の皇帝に数百人規模のお妃がいた時代も有ったんだから、国家的にとんでもない出費だよな⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、あまり寵愛を受けることのなかった妃の、臣下への降嫁なんてのも珍しく無く、全員が全員一生後宮暮らしをしていたわけでは無いでしょうが、特に出産適齢期でも無い女性を大量に囲い続けるのは、単なる『無駄』でしか無かったでしょうね」


メリーさん太「──すげえ『問題発言』を、いきなりぶっ放すなよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、これはむしろ女性のための問題提起であって、しかも某ディカプ○オ氏や、本作における『選択的一夫多妻制度』は、その点を理想的に解決しているのですから」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「さっきも申しましたけど、ディカプ○オ氏の『25歳リリース方式』だったら、女性のほうもまだまだ子供を産めるし、それを抜きにしても人生そのものをやり直せるし、女性側に最大限に配慮した、『新世代のハーレム』と申しても過言では無いでしょう」




メリーさん太「うんまあ、それと同じことを正式に法律化して、女性に対して、無闇に離婚したり、愛人関係に置いたりせず、一生正式な夫婦関係で居続けられる、『選択的一夫多妻制度』こそは、更に理想的とは言えなくも無いが、これはあまりにも『男性』のほうに、メリットが有り過ぎるんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「ほう、そうでしょうか?」




メリーさん太「結局これって、まさにディカプ○オ氏が行っているように、女性が若い間だけ子供を産ませておいて、後はずっと別居状態でほとんど関わらないと言う、法的には離婚していないだけの『事実婚』状態じゃん? しかも自分は一生同居している『本妻』に、家事や育児で面倒見てもらっていると言うのに、隙あらばそんな彼女の献身を裏切るようにして、別の若い女性に子供を産ませていくと言う、まるで男性の女性に対する昔ながらの『悪行』を、無理やり法律化することによって、『正当化』しているようなものじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことはありませんよ! 何せ女性側においても、メリットしか無いのですから!」




メリーさん太「──はあ、何言っているんだ⁉ 女性は『若くないと』利用価値が無いとでも言うような、『ディカプ○オ方式』なんて、『女性蔑視』以外の何物でも無いだろうが⁉」







(※次回に続きます)

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