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第2065話、わたくし、『一夫多妻制』によってこそ、真に効果的な『少子高齢化』対策を実現できると宣言しますの!(その1)

ちょい悪令嬢「──さて、今回も前回に引き続いて、『「一夫多妻制」の実施によってこそ、真に理想的な「夫婦別姓」を実現できるのだ!』論についての、『補足説明』を行おうかと存じます!」




メリーさん太「──まだ何か、言い足りないことが有るのかよ⁉ ホント、しつこいな!」




ちょい悪令嬢「と言うか、最も『肝心要なこと』を、まだ申していないことに気づいたのですよ」


メリーさん太「『肝心要なこと』、って?」




ちょい悪令嬢「もちろん、『一夫多妻制度』そのものについて、でございます」




メリーさん太「──はああああああああああ⁉ 何言っているの⁉ それこそが前回までの最大のテーマであって、むしろこっちが聞き飽きるほど語り尽くしているだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「果たして、そうでしょうか?」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「今回のシリーズのテーマ的には、あくまでも『夫婦別姓制度』を、現在の推進派以外の保守層の賛意も得て成立させるためには、選択的な『一夫多妻制度』の実施が必要だと言う論点で語ってきたのであって、『一夫多妻制度』自体のメリットやデメリットはもちろん、そもそも成立させるために必要な社会的コストやその他の問題点等々については、ほとんど語ってはいないでしょうが?」




メリーさん太「──言われてみればッ⁉」




ちょい悪令嬢「実はですね、『一夫多妻制度』を導入さえすれば、『夫婦別姓問題』どころか、現在の日本国における『家族問題』そのものが、ほぼすべて解決可能だったりするんですよ」


メリーさん太「『日本における家族問題』、って?」




ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『少子高齢化』でしょう☆」




メリーさん太「──いやもうそれって、もはや『家族問題』レベルでは無く、国家レベルと言うか全世界レベルの、解決不可能と言っても過言では無い、人類の最大のテーマじゃ無いか⁉ それを『一夫多妻制度』の導入によって、解決できるだと⁉」




ちょい悪令嬢「ええ」


メリーさん太「いやいやいや、もしもそれが本当なら、別に日本に限らず、現在既に『少子高齢化』に悩まされている、世界各国が今すぐ採用すべきだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「そうなんですが、ここで問題になるのが当然のごとく、そのほとんどが『夫婦別姓』導入に対する保守派そのまんまの、根強い反対勢力の存在なのです」


メリーさん太「……『一夫多妻制』が、『夫婦別姓』と同じような理由で、反対されかねないだと? むしろ女性の権利向上と言う意味では、真逆の施策のはずだけど」




ちょい悪令嬢「『これまでの社会通念にそぐわない』、『家族の絆を壊しかねない』、『親子関係が複雑になる』、『夫婦はそれでいいかも知れないが、何よりも子供が可哀想だ』、『社会に要らぬ混乱を招きかねない』、『戸籍制度の破壊に繋がる』、『外国人の戸籍ロンダリングのための偽装結婚に使われやすい』──等々が、挙げられます」




メリーさん太「──『夫婦別姓反対派』が言っていること、そのまんまじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「でもですねえ、『一夫多妻制』をまったく新しい制度では無く、戦前日本の『伝統的家族体形』の復活と見なせば、これらの問題が一気に解消できるのですよ」


メリーさん太「……何だよ、日本の『伝統的家族体形』って?」




ちょい悪令嬢「もちろん、子だくさんで三世代以上が同居している、『大家族主義』ですわ☆」




メリーさん太「──なッ⁉」




ちょい悪令嬢「現在の『少子高齢化』は、戦後高度成長期の『核家族化』に端を発しているのは、誰もが認めるところですので、その根本的な解決には、『大家族主義』の復活以外あり得ないのは、むしろ『自明の理』なのでは?」




メリーさん太「──そりゃあ、そう言った理屈もある程度正しいとは思うけど、今更この令和の日本で、『大家族』の復活なんて不可能だろうが⁉ 事実平成の初め頃に半ば国策的に、『二世帯住宅』のゴリ押しなんかが有ったけど、別に『少子高齢化』は抑制されなかったし、それどころかむしろ『世代間の断裂』を浮き彫りにして、『核家族化』の進行を促したとも言えるしな!」


ちょい悪令嬢「──そこで、『一夫多妻制』の出番ってわけよ!」


メリーさん太「何ソノ突然の、『宮○アニメ語録』の引用は⁉(※『ド○ボーは平和を愛す』の、偽ル○ンのセリフ)」




ちょい悪令嬢「つまり、『一夫多妻制度』の制定によって、戦前の『大家族』の代わりにして、現在の──更には『未来』の、『少子高齢化』問題を解決するのですよ!」




メリーさん太「『一夫多妻制度』こそが、『大家族』の代わりになるだと? それに、『未来の少子高齢化の解決』って……」




ちょい悪令嬢「以前本作において、現在下手に『少子高齢化』対策をすると、むしろ『未来』に禍根を残すことになると申したのを、覚えていますか?」


メリーさん太「……ああ、確かに現在の能無し政府がいろいろとやっている、少子化対策が完全に無駄では無く、ある程度の成果をもたらして、一時的に子供の数を増やしても、結局それは数十年後の『未来』の、高齢者の数を増やすだけだ──ってやつだろ?」


ちょい悪令嬢「そうです。──もちろんその時点においても、高齢者を支える若者の数を増やし続けることができていれば、問題は無いのですが、永遠に子供を増やすことなんて不可能だし、もしできたとしたら数十年後を待たずに、食糧不足等で日本自体が破綻してしまうので、ちゃんとこのようなデメリットも考慮に入れた対策を講じないと、やるだけ無駄どころか、文字通りに『将来に禍根を残す』ことになりかねないのですよ」


メリーさん太「……つまり、現在の馬鹿政治家とは比較にならないほど、『リスク管理至上主義』をモットーとしている、世界最高レベルの知能の持ち主である、本作の作者考案の『選択的一夫多妻制度』なら、そのような問題点を解決できるわけか?」


ちょい悪令嬢「はい、『一夫多妻制度』なら、自分たちの『大家族』だけで、『少子高齢化』を『自助』的に解決可能なのですから!」


メリーさん太「──『少子高齢化』を、庶民自身が『自助』的に解決できるだと⁉ そんな馬鹿な!」




ちょい悪令嬢「まず『少子化』にとっての根源的問題である、子供の出生数の増加対策ですが、そもそも現在『婚姻数』の劇的低下を招いているのは、結婚して子育てをすることに余裕が有る、一定以上の社会的地位や経済力を有する男性の数が限られていることが、有力な原因の一つですが、たとえ『優秀な男性』の絶対数が同じであったとしても、一人の女性としか結婚できない場合と、複数の女性と結婚できる場合とでは、日本全体として産まれてくる子供の数が劇的に増加するのは、数学的にも生物学的にも当然ですわよね?」




メリーさん太「……人間の女性が子供を妊娠して出産できるのは、原則的に一年に一人だけど、『一夫多妻制度』であれば、一人の男性が同時に複数の女性に子供を産ませることができるから、そりゃあ子供が増えなきゃおかしいよな」




ちょい悪令嬢「次に問題となる、『子育ての困難さ』ですが、まさにこれからが『大家族ならではの自助作用』の見せ所であって、我が子であるかどうかにかかわらず、男性のすべての妻が育児に協力し合えば、それだけ負担が分散して楽になり、どんどんと子育てがはかどると言った次第なのですよ」




メリーさん太「しかも、それこそ戦前の大家族みたいに、ある程度成長した子供たちも、同腹かどうかにかかわらずに、年下の子供たちの面倒を見るようになれば、それだけ親の負担が軽減されて、更に新しい子供を作ろうとも問題は無く、どんどん『少子化』が解決していくってわけだ」




ちょい悪令嬢「そして最後に、『大家族ならではの自助作用その2』ですが、もはや言うまでも有りませんね。将来構成メンバーの誰かの『高齢者介護』が必要になったとしても、その段階では子供や孫がわんさかいるはずなので、下手すると家族内だけですべてが解決して、社会的コストが現在と比べて大幅に軽減される可能性が有るのです」




メリーさん太「──いいこと尽くめじゃんか⁉ もはや現在の『少子高齢化』問題は、全世界的に『待ったなし』の至上命題なんだから、『社会通念上問題が有る』なんて言っている場合じゃ無く、いっそ日本が率先して『一夫多妻制度』を実施して、他の先進諸国のお手本になるべきじゃ無いのか⁉」




ちょい悪令嬢「ただしそのためには、『一夫多妻制度』のデメリットについても、しっかりと把握して、解決策を講じる必要が有るのですよ☆」




メリーさん太「………へ?」







(※次回に続きます)

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