第2064話、わたくし、『一夫多妻制』によってこそ、誰もが納得の『夫婦別姓』を実現できると断言しますの!(その4)
ちょい悪令嬢「前回まで三回にわたって特集しました、本作の作者ゲキ推しの『「一夫多妻制」の実施によってこそ、真に理想的な「夫婦別姓」を実現できるのだ!』論ですが、今回は少々『補足説明』を行いたいかと存じます☆」
メリーさん太「……まだやるつもりなのかよ? いくら何でも、しつこ過ぎるんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「この件につきましては、火急の対応が必要かと思ったのですよ」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「おかしいとは、思われません?」
メリーさん太「……『おかしい』って、何がだよ?」
ちょい悪令嬢「『ジェンダフリー』問題と言っても、種々雑多なものが含まれていて、『夫婦別姓』のように女性の地位向上を図ったものと、『女性らしさ』そのものを否定する『LGBT』とは、相反していると言ってもいいほど、各々独立した存在のはずなのですが、ほんのこの前までは『LGBT』の名を聞かぬ日が無いくらいだったのに、最近ではとんと音沙汰が無く、国内のフェミ勢力のみならず左派や革新勢力は、『夫婦別姓の今国会での成立を!』一色に染まっていますよね? ──まるで、本当はバラバラであるはずの、『ジェンダーフリー』問題全体に関する『総元締め』が、国内だか国外だかのどこかにいて、今はとにかく『夫婦別姓の成立に全力を尽くせ!』と、政権与党すらも含む各種政治団体や活動家組織や工作員に指令を出しているみたいにね」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「凄いわかりやすいですよねw 少しは隠せばいいのにと、こちらが心配になりますわwww」
メリーさん太「い、いや、あいつらフェミや左派にとっては、今国会においては『夫婦別姓』成立こそが優先課題で、『LGBT』はいったん脇に置いているだけじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「──今現在、全日本国民にとっての緊急課題は、『米の安定供給による価格の引き下げ』や、『その他すべての物価上昇に対応しての消費税の引き下げ』であり、『夫婦別姓』なんてどうでもいいことにかかずらっている場合じゃ無いでしょうが⁉」
メリーさん太「言われてみれば、確かに!」
ちょい悪令嬢「国内の不穏分子に対して指令を出している『元締め』としては、既に『米問題』は終わったも同然なんでしょうね。先日中国系のネットメディアが、『日本の米の供給システムは既に崩壊している。民家で米泥棒が現れるくらいだ』などと、報じておりましたが、何で日本国内の最新情報を、まるで『自分たちの手柄』であるかのように、嬉々として記事にするんでしょうねえ? 日本の国家システムにとって最重要ファクターである『主食の供給』問題について、まったく『無関係』であれば、外国の報道機関が言及する必要なんて、まったく無いはずなのに」
メリーさん太「何ソノ言い方? まるで『国外の某勢力』が関係しているみたいじゃ無いか?」
ちょい悪令嬢「だって、主食の供給が混乱している国を、何らかの形で『戦争状態』に陥らせてごらんなさい、ほんの数日でにっちさっちもいかなくなり、『白旗』を上げるでしょうよ★」
メリーさん太「──ああっ! 確かにこれって、もしも『敵対勢力』が仕組んだことなら、文字通り『兵糧攻め』そのものじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「もちろんこれが、直接的な軍事行動を目的にしたものでは無いとしても、食糧状態が最悪の状況にある日本は、特に領土的野心を持った軍事大国を相手取った場合、通常の外交交渉においても、非常に不利な立場にあると言っても過言では無いのですよ」
メリーさん太「……『尖閣問題』を抱えている中国を名指しにしたのは、そういうことか?」
ちょい悪令嬢「後は、『北方領土問題』を抱えていて、現に今ウクライナに侵攻中の、ロシアとかね」
メリーさん太「国家的安全保障を真剣に考慮すれば、主食である米問題の可及的速やかなる解決は、もはや最優先事項だろ⁉ 一体政治家どもは、何をやっているんだ⁉」
ちょい悪令嬢「そう言う意味でも、政府自○党を始めとして、現在の全国会議員はもちろん、彼らを裏から操っている霞ヶ関の高級官僚どもも、一匹残らず政治行政の舞台から追放して、現在の腐りきった国家体制を立て直さなければならないのですよ!」
メリーさん太「……まあ、それが実現可能かどうかはともかく、少なくとも一朝一夕にはできっこないんだから、今はとにかく『夫婦別姓』なんて、どうでもいいことに構ってられないってことか?」
ちょい悪令嬢「それかいっそのこと、本作において示したように、『選択的一夫多妻制度』を実施することで、それに内包する形で『選択的夫婦別姓』も実現するかですね」
メリーさん太「──いやいやいや、むしろ『一夫多妻制度』こそ、成立が困難だろ⁉ そんなものを国会の議題に挙げたんじゃ、それこそ『夫婦別姓』支持者のフェミ勢力から、猛反対されるのでは⁉」
ちょい悪令嬢「いえいえ、むしろ『夫婦別姓』賛成派こそ、『一夫多妻制度』を早急に成立させるべきなのです」
メリーさん太「──どうして⁉」
ちょい悪令嬢「実はこれこそが今回の『補足説明』なのですが、既に日本国においては事実上、『夫婦別姓』は成立しており、フェミ勢力はそれから目を逸らすことは許されないのです」
メリーさん太「なッ⁉」
ちょい悪令嬢「『夫婦別姓』賛成派における、お得意でワンパターンのやつに、『私たち夫婦は別姓を貫きたいのに法律上不可能だから、いまだ「事実婚」状態にある。これでは不便で可哀想だから、早く「夫婦別姓」の法制化を!』とか、自分たちが勝手にやっていることを、まるで悲劇の主人公のようにして無理強いしてきているけど、それは好きでもないのに『事実婚』状態にいる人たちに対する、侮辱以外の何物でも無いのでは? そんなに『事実婚』が可哀想と言うのなら、現在『事実婚』状態を余儀なくされている人たちを、まず助けろよ!」
メリーさん太「……あー、これまでの本作の連載を鑑みるに、まさにその『本人は望んでもいないのに「事実婚」状態を余儀なくされている』人たちって、いわゆる『愛人』やその子供たちのことで、彼女たちの存在こそが、日本国において事実上の『夫婦別姓』を実現しているとも言い得て、彼女たちを救済するには、『一夫多妻制度』の成立こそが不可欠ってことか?」
ちょい悪令嬢「むしろ『夫婦別姓』推進派のやつらこそ、率先しなければならないのですよ。何せ『愛人問題』には、『夫婦別姓』も、『事実婚』も、『可哀想な女性とその子供』も、全部含まれているのですからね。そのすべてを解決するためには、『一夫多妻制度』の成立こそ急務で、『夫婦別姓』推進派が反対する理由はどこにも無いのです」
メリーさん太「しかも本作の作者の言によれば、『選択的一夫多妻制度』を成立させれば、自動的に『選択的夫婦別姓制度』も実現できるんだからな。反対するどころか、率先的に賛成しないと嘘だよな」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、『夫婦別姓』賛成派の皆様! 『米問題』と言う、国家的喫緊なる問題を優先するためにも、今国会における『夫婦別姓』成立を断念するか、保守勢力からの賛意を得やすくし、速やかに『夫婦別姓』を成立させるおつもりなら、『選択的一夫多妻制度』を受け容れることを、是非ともお薦めいたしますわ☆」
ちょい悪令嬢「その他の『一夫多妻制度』反対派の意見として、『同じ「事実婚」といえども私たち「夫婦別姓派」が、やむにやまれぬ理由でやっているのに、「愛人関係」なんかは「好き」でやっているだけだから、救済する必要は無いだろ⁉』と言うのが考えられますが、むしろ好きでやっているのはあんたたちのほうであり、『夫婦同姓』で妥協すれば、すぐにでも正式に結婚できるけど、『愛人関係』のほうは、正式な結婚なぞ原則的に不可能であり、『やむにやまれぬ』と言うならこちらのほうでしょう」
メリーさん太「しかも、どちらにせよ『選択制』なんだから、『一夫多妻制度』が嫌だったらしなくて済み、それに内包されている『夫婦別姓』だけを利用できて、正式な結婚状態になれるんだからな、文句のつけようが無いのでは?」