第2052話、わたくし、『アベム○カ』の監督さん自らの実況配信は超必見ですの☆(その12)
ちょい悪令嬢「──さて、前期冬アニメの超問題作『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』の、柿○広大監督さんを始めとする、制作会社『サンジ○ン』様のメインスタッフ自らによる、日替わりコメンタリー配信についてご紹介している本シリーズですが、今回はついに散々引っ張ってきた初○ちゃんの謎が解明される、アニメの表現の限界に果敢にチャレンジした第11話ですわよ☆」
メリーさん太「ああ、ほぼ全編初○ちゃんの『一人芝居』だったやつか⁉ あれは確かに斬新だったな!」
ちょい悪令嬢「……うう〜ん、『斬新』、ですかねえ」
メリーさん太「あれ、どうしたの?」
ちょい悪令嬢「確かに今回のコメンタリーにおいても、監督さんを始めとして、主要制作スタッフの皆様も、『前人未踏のチャレンジ回』とおっしゃっていましたけど……」
メリーさん太「……何だよ、その奥歯に物が挟まったかのような言い様は? 言いたいことが有るのなら、ちゃんと言えよ?」
ちょい悪令嬢「『似ている』、と思うんですよ」
メリーさん太「『似ている』って、『何』が『何』に?」
ちょい悪令嬢「今回の『Ave Muj○ca』第11話の、主要ヒロインによる『一人芝居』が、」
メリーさん太「『が』?」
ちょい悪令嬢「『マギアレ○ード 魔法少女ま○か☆マギカ外伝』第2期第8話での、やはり主要ヒロインである由比鶴○ちゃんの『一人芝居』に」
メリーさん太「──ああっ、言われてみれば⁉」
ちょい悪令嬢「それまでの普通のアニメの世界観から断絶されていることや、一人のキャラの内面を演劇風に描写する演出や、現実の演劇そのものの『プロジェクションマッピング』の多用等々、共通点が多々有りますしね」
メリーさん太「何よりも、これまで文字通りに『アイドル』そのままに天真爛漫だった女の子が、実は人には言えない『心の闇』を抱えていたところも、同様だしな」
ちょい悪令嬢「そうで無くても本作においては、これまでも散々、『Ave Muj○ca』と『マギ○コ』の共通性を指摘してきましたからね」
メリーさん太「まず何と言っても、可愛らしい女の子同士で『ギスギス』していることを始め、む○みちゃんとモーテ○スの関係が『ド○ペル』を彷彿させるし、祥○パパの詐欺被害総額『168』億円は、た○き『いろは』の暗喩とも言えるしな」
ちょい悪令嬢「今回や第3話のコメンタリーで、その辺のところに言及が有るかと期待していたのですが、全然無かったのですよ」
メリーさん太「──いや、いくら何でもそれは無いだろ⁉ 確かに制作スタッフ様が、何らかの形で『マギ○コ』の影響を受けていることも、無きにしも非ずかも知れないけれど、こういった『突然キャラが前衛的な一人芝居を始める』アニメって、昔から有ったろうが⁉ 例えば『新世紀エヴ○ンゲリオン』とか『少女革命ウ○ナ』とか!」
ちょい悪令嬢「……だったら、スタッフの皆様がおっしゃっている、まさにこれまでに無かった『斬新なるエピソード』と言うのは、どういうことなのです?」
メリーさん太「それは『一人芝居』と言うフォーマットだけでは無く、今回の第11話の『全体的』に、これまでに無い『試み』が多々行われたってことじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「このエピソードだからこその、『これまでに無い試み』って?」
メリーさん太「そもそも『Ave Muj○ca』を始めとする『バン○リ!』シリーズって、キャラ造形を含めて全編ほぼフル3DCGなんだから、ただでさえ難しい『一人芝居』を制作するのには、並々ならぬ苦労を必要としているんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「ああ、それは有るでしょうね! ──と言うか、今回のコメンタリーは、ほぼすべてその話で始終されていました!」
メリーさん太「──だったら、何も『問題』は無えじゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「いえ、『問題』は有るのですよ」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「メリーさんのおっしゃる通り、今回のコメンタリーは、前例の無い3DCGアニメにおける『前衛的一人芝居』の作成の現場での、『技術的な話』に終始しており、門外漢の本作の作者ではコメントのしようが無く、プロのスタッフの皆様の『受け売り』だけになりかねないのです」
メリーさん太「……あー、なるほど。だったら本作を読まずに、直接コメンタリー配信のほうを視聴してください──って、話で終わってしまうよな」
ちょい悪令嬢「ですので、もっとドラマ面と言うかストーリー面についても、解説していただきたかったんですけどね」
メリーさん太「あの『前衛的一人芝居』における、『ドラマ面』て、何だよ?」
ちょい悪令嬢「本作の作者が最も『モヤモヤ』しているのは、劇中劇の途中で、『一人芝居』が『二人芝居』に変化するところなのです」
メリーさん太「『二人芝居』って…………ああ、初○改め○音ちゃんと、本物の初○ちゃんとに、『分裂』するシーン(正確には『カット』)か? あそこの何が『モヤモヤ』するわけ?」
ちょい悪令嬢「確かにあの場面の『もう一人の初○』は、当然妹さんの『本物の初○』ちゃんを表しているんでしょうが、本当のところは『それだけじゃ無い』と思っているのですよ」
メリーさん太「……『それだけじゃ無い』、だと?」
ちょい悪令嬢「あれって文字通りに、『もう一人の○音』──言うなれば、彼女自身の『心に秘められた本音や負い目』を、表現しているのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「特に、『自分が悲劇のヒロインになるためには、対比として幸せなヒロインが必要だったのよ』とか、『あなたにとっての祥○ちゃんは、都合のいい「舞台装置」に過ぎないの』とか言った、いかにも『メタ』そのままなセリフなんて、普通実際に使いますかねえ?」
メリーさん太「うん、いくら何でも現実の姉妹ゲンカの時に、そんなことを言い出す『妹』がいたら、凄く嫌だな⁉」
ちょい悪令嬢「あれは『もう一人の○音』が、あえて『本音』を突きつけて、自分自身の『罪悪感』をえぐっている描写だと見なすのが、正しいんじゃ無いでしょうか」
メリーさん太「そう言った見方も、断然有り得ると思うぞ?」
ちょい悪令嬢「しかも、あえて第1話で脱ぎ去った『仮面』を、ここに来て再び着けさせたり、自分自身のことを『……気持ち悪い』とか言わせるなんて、いかにも思わせぶりなことをやらせていたものだから、今回のコメンタリーで、その辺のところの解説が有るかと思ったんですがねえ」
メリーさん太「う〜ん、そこら辺の解釈としては、『もう一人の○音』については、妹の『本物の初○』でもあり、『○音の本音の具象化』でもあるって言っても、いいんじゃないかな?」
ちょい悪令嬢「その他にも、せっかく舞台の大半を『故郷の島』にしたんだから、母親や妹等の、家族についての深掘りもしていただきたかったですわ」
メリーさん太「ああ、ネット上においても、そう言った意見が多かったよな?」
ちょい悪令嬢「特に何かと話題の『sum○mi』での相方の純田ま○ちゃんなんかも、今回新たに『のど自慢5連勝』と言うとんでもない実績が発覚したのだから、もうちょっとその辺を追求していただきたかったところです」
メリーさん太「実は彼女にとっての最後の登場シーンだしな。何でいきなりキャラ属性を『盛って』きたかは謎だよな」
ちょい悪令嬢「──まあ、いろいろと申してきましたが、この『Ave Muj○ca』第11話が、3DCGアニメとしては、これまでに無い斬新な『チャレンジ回』であることは間違いありませんので、特に技術面において詳細に解説がなされている今回のコメンタリーは、見所聴き所満載であり、ご興味の有る方は是非ともご視聴なさってくださいませ♡」
メリーさん太「……こ、こいつ、いつものように最後の最後で、雑に取り繕いやがった⁉」