第2050話、わたくし、『アベム○カ』の監督さん自らの実況配信は超必見ですの☆(その10)
ちょい悪令嬢「……さて、前期冬アニメの超問題作『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』の、柿○広大監督さんを始めとする、制作会社『サンジ○ン』様のメインスタッフ自らによる、日替わりコメンタリー配信についてご紹介している、本シリーズですが、今回は最後の『谷間の日常回』のはずが、相変わらず怒濤の展開の第9話ですわよ☆」
メリーさん太「──何か毎回、『怒濤の』とか『衝撃の』とかが、続くよな⁉」
ちょい悪令嬢「だって、実際にそうなんだから、仕方ないじゃないですか?」
メリーさん太「……うんまあ、『Ave Muj○ca』は、確かにそうかも知れないけどよお」
ちょい悪令嬢「何せ今回は、『Ave Muj○ca』勢だけでは無く、『MyG○』勢までが一所に集まると言う、シリーズ初の10人全員集合回ですからね!」
メリーさん太「ええっ、そうだったの⁉」
ちょい悪令嬢「……それがねえ、実はむちゃくちゃ『惜しかった』んですよお」
メリーさん太「『惜しかった』って、何が?」
ちょい悪令嬢「あの時点でまだ『む○みちゃん』が生きていたら、楽○ちゃんが全員を見渡しながら、ぼそっと、
「………11人、いる」
──とか言って、みんなをギョッとさせたはずなのにねえ☆」
メリーさん太「──おまえ、それが言いたかっただけだろ⁉ 萩○望都かよ! それに『む○みちゃんが生きていたら』って、どういうことだよ⁉ む○みちゃんはちゃんと生きているだろうが!」
ちょい悪令嬢「いえ実は、例の心象世界のバルコニーが壊れて、『む○みちゃん』が奈落の底に堕ちてしまうのが、丁度この回だったのですよ」
メリーさん太「ああ、このエピソードって、ラストでモーテ○スが今は亡きむ○みちゃんの振りを演じて、それを見てに○むちゃんが『──キモッ』と言って終わるやつか?」
ちょい悪令嬢「今回のコメンタリーで監督さんが明言なされておりますが、元々『む○みちゃんとモーテ○ス』の問題は、ここまで引っ張って深掘りするつもりは無かったそうです」
メリーさん太「え、そうだったの?」
ちょい悪令嬢「結局これはストーリー全体に、良きにつけ悪しきにつけ刺激を与えることによって、他のキャラたちをどんどん引き込んでドラマが進行していくことになって、結局最終話まで決着がつかなくなったわけなのですよ」
メリーさん太「うん、本作でも何度も言っていたけど、もはや本格的な『サイコサスペンス』になっていたからな」
ちょい悪令嬢「もう視聴者のほぼすべての方が、『ガールズバンド』アニメであることを忘れ果てていましたしね♫」
メリーさん太「──駄目じゃん⁉」
ちょい悪令嬢「その分制作スタッフの皆様も、大変ご苦労なされていたのですよ? これもやはり監督さんが明言なされたことなのですが、『Ave Muj○ca』のメンバーは、実質6人いるとのことですので」
メリーさん太「6人だと?……………ああ、祥○ちゃんの言うところの、『モーテ○スは別腹ですわ♡』か?」
ちょい悪令嬢「──祥○ちゃんは、そんなこと言わない!」
メリーさん太「でもとにかく、キャラクターを一人でも増やすことは、非常に面倒になるのは確かで、本作でも取り上げた『描き分け』の件も含めて、制作スタッフ様のご苦労が偲ばれると言うものだよな」
ちょい悪令嬢「性格がまったく違うのだから、厳然とした『別人』なのに、外見がまったく同じなんですしね。むしろ完全に新規のキャラを投入したほうが、よほど楽だったりして」
メリーさん太「しかも特に今回からは、モーテ○スがむ○みちゃんの真似をし始めるからな。作中のキャラたちも大混乱だろ」
ちょい悪令嬢「──とまあこのように、今回もいろいろと『裏話』や『裏設定』を聞くことができたのですが、結局そのすべてが、『Ave Muj○ca』と言う作品全体の『テーマ』に結びついてくるわけなのですよ」
メリーさん太「『Ave Muj○ca』の、テーマって?」
ちょい悪令嬢「それこそ何度も申しているでしょう、『ディスコミュニケーション』ですわ☆」
メリーさん太「……あー、そうだったっけ」
ちょい悪令嬢「これはシリーズ全体の初期構想の段階から徹底されているのですが、『Ave Muj○ca』と『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』は『裏表』の関係にあって、第9話って次回の『復活ライブ』を直前にしての『どん底』にあって、メンバー同士の『ディスコミュニケーション』が極まっていて、まさしく『バラバラな状態』にあるのは共通しているのですけど、その方向性が『真逆』なのです」
メリーさん太「『真逆』って、何が?」
ちょい悪令嬢「『MyG○』では、主人公のと○りちゃんに対して、メンバーの全員が『離れていく』と言う、『ディスコミュニケーション&バラバラ』と言う意味では、非常に正しい在り方を示しているのに対して、なぜだか『Ave Muj○ca』のほうは、離れていくどころか主人公の祥○ちゃん自身は望みもしないのに、メンバーがそれぞれわけのわからないことを言いながら集まってきて、バラバラの欲望を突きつけてくると言った、まさしく祥○ちゃんにとっては『地獄』そのままな状況なのですよ★」
メリーさん太「む○み&モーテ○スが同一人物でありながら復活するバンドが『Ave Muj○caかCRYCH○Cか』で揉めているわ、初○は実はバンドの復活よりも祥○ともう一度『同棲』することを目論んでいるわ、海○はいきなり『これまで掛け持ちしていたバンドをすべて辞めてきたから信用してください!』とかわけのわからないことを言ってくるわ、とどめにに○むが『──キモッ』とか吐き捨てるわで…………うん、軽く見積もっても、『八寒地獄のフルコース』だわな」
ちょい悪令嬢「まあ、祥○ちゃんが知らぬこととはいえ、この時点で既に『む○みちゃん』が消滅しているから、メンバー全員が『Ave Muj○caの復活』を望んでいることが、辛うじて『救い』になっていますけどねw」
メリーさん太「──なって無いだろ⁉ むしろ肝心のむ○みちゃんがいなくなった時点で、祥○ちゃん自身に『Ave Muj○ca復活』の理由が無くなったんだから!」
ちょい悪令嬢「しかし監督さんを始めとして、制作スタッフ様の構想力には、完全に脱帽ですわ! 『バンドの分裂』と言う同じ『ディスコミュニケーション』をテーマにしながら、まったくの真逆のパターンを示されたのですから!」
メリーさん太「『MyG○』の場合は、確かにメンバーがバラバラになっちゃったけど、肝心の主人公のと○りちゃんがやる気になって、バンド復活に奔走すると言う王道展開で、ある意味わかりやすいんだけどな」
ちょい悪令嬢「『Ave Muj○ca』のほうは、何とこの時点では、主人公の祥○ちゃんには、まったくやる気が有りませんからね。これでよく再結成できたものだと、心底驚いておりますわ」
メリーさん太「……ホント、どうして再結成できたんだよ?」
ちょい悪令嬢「もちろん、『開き直り』ですよ♫」
メリーさん太「──うおいッ! いくら何でも、それは無いだろ⁉」
ちょい悪令嬢「あら、これまで何度も申してきたではないですか? このシリーズは『ディスコミュニケーション』をテーマにして、『ギスドリ』なぞと呼ばれていますが、そもそも人間と言うものは、真の意味でお互いに『わかり合うことはできない』と」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「これは『Ave Muj○ca』の作品自体の『オチ』も同様ですが、たとえ『ディスコミュニケーション』であろうとも、せめて現状の自分たちの『箱庭』の中だけは大切にして、『バンドを続けて行こう』と言うのが、腹をくくった祥○ちゃんの『現在の心境』ですからね」
メリーさん太「……ああそこも、『MyG○』の『迷子でもいい、迷子のままで進め!』と対になっているわけか」
ちょい悪令嬢「まあ、ここら辺については次回以降の話になりますので、今後もスタッフさんたちのコメンタリーにおける『打ち明け話』を、期待して待つことにいたしましょう♡」