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第2046話、わたくし、『アベム○カ』の監督さん自らの実況配信は超必見ですの☆(その6)

メリーさん太「……は? 何言っているの? あそこはと○りちゃんが心から祥○ちゃんのことを心配していると言う、『大感動シーン』なのであって、『異常性』なんて皆無だろうが?」




ちょい悪令嬢「むしろ『感動』の場面だからこそ、と○りちゃんの『異常性』が際立っているのですよ」


メリーさん太「なッ⁉」




ちょい悪令嬢「最終的に祥○ちゃんが(例の『付箋ノート』を)受け容れてしまったので、何だか『いい話』みたいになってますけど、人が(主に精神的に)弱っている時に、毎日靴箱に付箋を貼って、『あなたは幸せですか?』なんて聞いてくるなんて、『異常』とは思いません? これって下手すれば、『精神攻撃』にもなりかねませんよ?」




メリーさん太「──言われてみればッ⁉」




ちょい悪令嬢「これについては今回のコメンタリーでも、監督さん御自身が明言されているのですが、と○りちゃんて『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』本編から相も変わらず、他人の感情を理解できないどころか、自分の感情すら正常にコントロールできないでいるのです。だからこそ中学の卒業式の時、周りの級友たちが泣いていたのに、自分だけ泣けなかったし、祥○ちゃんが自分のメッセージを見て涙を付箋に落した時も、感極まって『祥ちゃん、バンドやろう!』と叫んだ時も、アニメのセオリー的には涙を流す場面なのに、けして泣こうとはしないのです」




メリーさん太「ええっ、いまだにそのキャラ設定って守られていたのか⁉ いやそれって、『MyG○』本編で解決していなかったのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「解決するわけ無いでしょう、そんな具体的なシーンなんて、有りましたっけ?」


メリーさん太「……一度解散しかけた『MyG○』が、と○りちゃんが自発的に獅子奮迅したことで再結成し、更に固い絆をメンバー同士で結べたことで、彼女自身も『人間らしさ』を手に入れたものと思ったんだけど?」


ちょい悪令嬢「あれは、完全に『ディスコミュニケーション』の少女が、『作詞』を通してのみ他人と意思の疎通を図れることがわかったから、『バンドを一緒にやろう!』と強引に他人を巻き込んでいって、『強制ソウルメイト計画』を達成しただけの話で、と○りちゃん自身は何も成長しておらず、むしろ自分の『閉鎖世界』に他人を巻き込んだと言うのが、正解じゃ無いでしょうか?」


メリーさん太「と○りちゃんが全然成長していないって、そんな馬鹿な!」




ちょい悪令嬢「それが証拠に、と○りちゃんの最大の目標が、『人間○なりたいうた』に象徴されているとしたら、今回の『Ave Muj○ca』で『人間○なりたいうたⅡ』を作詞したと言うことは、いまだに『達成できていない』ことを、自ら認めたってことなのでは?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そもそも例の『付箋攻撃』にしたって、『MyG○編』の最終話において、当の祥○ちゃんから『お幸せに』と言われたことに対して、『幸せって何だろう?』と疑問に思って、本人に『祥ちゃんは今幸せなの?』と、しつこく聞いているだけだったりして」


メリーさん太「そういや、立○ちゃんにも聞いていたよな、例の(『童貞橋』こと)歩道橋の上で⁉」




ちょい悪令嬢「このように『MyG○』も『Ave Muj○ca』も、実は『ディスコミュニケーション』の物語でしか無いのです。ほんの一瞬程度相手のことを理解したつもりになっても、そんなものは幻想まやかしでしか無く、人は真の意味では、他人のことを絶対に理解できないのです。そもそも祥○ちゃんだって、と○りちゃんの『うじうじノート』を『作詞ノート』だと誤解してから、すべてが始まったんですからね。と○りちゃんも祥○ちゃんも、本当はお互いのことを全然理解していないのです。それは『Ave Muj○ca』最終話に演奏された、『聿日○秋』の歌詞に如実に表れております。と○りちゃんが唯一愛○ちゃんだけに懐いているのは、陽キャで元生徒会長である愛○ちゃんなら、クラスの問題児である『不思議ちゃん』生徒ヘの対応なんて慣れたもので、理解できないなら理解できないままで、無条件で受け容れることができるからなのですよ」




メリーさん太「そうか! 愛○ちゃんはあの作品世界で唯一、すべての登場人物が『ディスコミュニケーション』であがき続けていることを自覚できているからこそ、『潤滑油』として有効に機能しているわけか⁉」


ちょい悪令嬢「と○りちゃんのみならず、そ○さんも立○ちゃんも楽○ちゃんも、どちらかと言うと『自分の殻にこもる』タイプですからね。実は愛○ちゃんがいなければ、『MyG○』なんて全然成り立たなかったりして」


メリーさん太「……と○りちゃんの、『愛○ちゃん要るよ!』と言うセリフは、ガチで正鵠を射ていたのか?」


ちょい悪令嬢「そりゃあ、最大の『コミュ障』である彼女こそ、愛○ちゃんを必要としていますからね」


メリーさん太「……単なる『谷間』の日常回だと油断していたけど、そんなに深いエピソードだったとは」


ちょい悪令嬢「いえいえ、本番はむしろ、これからですよ」


メリーさん太「『これから』とは?」


ちょい悪令嬢「もちろん、『Cパート』です☆」


メリーさん太「──ああっ、そうか、すっかり忘れていた!」




ちょい悪令嬢「またしても作品自体の『転換点』となる、衝撃のシーンですが、このほんの数分間に、本作がこれまで述べてきた、『身近な者の豹変』と、『現実性と非現実性の対比』と、そして何よりも今回のテーマである『ディスコミュニケーション』が、すべて詰め込まれていると申せましょう!」




メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「まず何と言っても、無口かつ内向的で、何を言っても許されると思って、これまで散々『サンドバッグ』にしてきたむ○みちゃんが、いきなり『自我』が芽生えたかのように表情豊かで雄弁になったかと思えば、いかにも『電波』そのもののことを言い出したので、そ○さんてば完全に退いてしまったりして」




メリーさん太「──うッ⁉」




ちょい悪令嬢「そして柿○監督さん自らがおっしゃるには、そ○さんて少々エキセントリックではあるものの、あくまでも『常識人』なんですよね。それなのにむ○みちゃん改めモーテ○スの異常性をまざまざと見せつけられて、彼女らしくも無く焦りまくるのですが、これぞ『リアルなMyG○』と『非日常的なAve Muj○ca』との、見事なる対比シーンでありましょう」




メリーさん太「──ううッ⁉」




ちょい悪令嬢「最後に何よりも重要なのは、今回テーマに挙げました『ディスコミュニケーション』なのです。そ○さんはむ○みちゃんとは似ても似つかない『モーテ○ス』の登場に、完全に面食らってしまいますが、いくら『多重人格』だか『解離性同一性障害』だかであろうとも、モーテ○スも『若葉む○み』そのものであり、『人格』と言うよりも、元々多数存在していた『性格』の一つでしか無いのです。一見大人しそうで他人の言いなりになってるかのような『む○みちゃん』ですが、ちゃんと『自己防衛機能』的な『性格』は持ち合わせているのであって、今回それに見事に『カウンターパンチ』を食らってしまい、文字通り『鳩が豆鉄砲を食らった』状態になっただけの話なんですよ」




メリーさん太「──うううッ⁉」




ちょい悪令嬢「このように『Ave Muj○ca』は、たとえ日常回であろうと『深い』内容を誇り、しかも『MyG○』以来のキャラ同士の『ディスコミュニケーション』ぶりを徹底しており、こうした『裏話』にご興味のお有りの方は、現在絶賛配信中の『各話コメンタリー』を、是非ご視聴なさってみてくださいませ♡」

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