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第2041話、わたくし、『アベム○カ』の監督さん自らの実況配信は超必見ですの☆(その1)

ちょい悪令嬢「──と言うわけで、いよいよ前期冬アニメの超問題作『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』の、柿○広大監督さんを始めとする、制作会社『サンジ○ン』様のメインスタッフ自らによる、日替わりコメンタリー配信が始まりましたわ!」




メリーさん太「……あ、やっぱりこの企画、これから毎日やるつもりなんだ?」




ちょい悪令嬢「やるに決まっているじゃないですか⁉ むしろメリーさんのほうこそ、何であまり乗り気じゃ無いんですの⁉ もっと弾けましょうよ!」


メリーさん太「いやむしろ、あんたのハイテンションのほうが疑問なんだけど? 何で『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』のコメンタリー配信のほうも、全話日替わりでやっていたのに、前回の最終話以外は、本作において取り上げなかったんだ? 一昨年の『私的年間覇権作』として、散々持ち上げていたくせに」


ちょい悪令嬢「むしろこれまで散々取り上げてきたからこそ、もはや語ることがほとんど無くて、今回のコメンタリーで判明したわずかな『新事実』についても、前回までにそれとなく言及していたりするのですよ」


メリーさん太「……まあそりゃあ、『Ave Muj○ca』のほうは、放映が終わったばかりのまだまだホットな作品だし、いまだ明確に解消されていない『疑問点』も多々有るしな」


ちょい悪令嬢「それについては、実は制作陣様も意識的に作っておられて、『MyG○』が基本的に『リアル基調』なのに対して、『Ave Muj○ca』のほうは『非日常性』を強調しているとのことです」


メリーさん太「ええっ、一応地続きのシリーズ物で、共通するキャラも登場しているのに、世界観から違うのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「それを象徴しているのが、第1話で『Ave Muj○ca』のメンバーが仮面を外して、全員の正体が暴かれるシーンですわね。この武道館コンサートには、『MyG○』のミーハー代表の愛○ちゃんも観覧していたのですけど、インフルエンサーのに○むちゃんが『アモ○リス』であることは、以前から気がついていたものの、彼女もどちらかと言うと『非日常』側の住人だから、そんなことも有るだろうって感じでしょうが、続いて仮面を外した『オブリビ○ニス』が隣のクラスの子で、『モーテ○ス』が一緒に見に来ていたそ○さんと同じクラスの同級生であると言う、一気に『日常が非日常に侵食される』展開に見舞われて、びっくり仰天するわけなのです」




メリーさん太「──そりゃあ、自分のクラスメイトが、現在超人気のバンドのメンバーだったりしたら、驚かざるを得ないだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「しかもそ○さんにしてみれば、あれだけ散々『一緒にバンドをやろうよ!』と懇願していて袖にされてしまったのに、しれっと別のバンドを組んでいたりしたら、怒り心頭でしょうよw」


メリーさん太「──ひでえ⁉」


ちょい悪令嬢「更に申せば、そ○さんがやりたかったのはあくまでも、そこら辺のライブハウスで仲良く演奏する『青春バンド』に過ぎなかったのに、武道館を超満員にするプロとして活躍しているなんて、もはや想像を絶する展開でしょう」


メリーさん太「……なるほど、第1話から既に、『MyG○』のリアル感を、完全にぶち壊しているわけだ」


ちょい悪令嬢「何せ基本的コンセプトとして、『Ave Muj○ca』は『MyG○』の『真逆』の世界観で行うってことで、『リアル』な『MyG○』に対して、『Ave Muj○ca』のほうは、全編『嘘か誠かあやふやな世界観』で統一されているとのことですしね」


メリーさん太「女子高生バンドが、デビューから半年で武道館ライブを達成するなんて、完全に非現実だし、一言で言うなら『……嘘だろ?』だからな」


ちょい悪令嬢「て言うか、『モーテ○ス』ちゃんの登場で、一発『アウト』ですわ。どこの『鬱系魔法少女アニメ』の『ド○ペル』かって話ですよ」


メリーさん太「そもそもさっき『女子高生』って言ったけど、その顔ぶれたるや、超人気アイドルバンドのギタボに、有名女優と人気お笑い芸人の娘と、ネットでバズりまくりのインフルエンサーに、インディーズ界隈で売れっ子のベーシストと、超財閥のお嬢様と言う、存在自体が『非現実』なメンバーだしな」




ちょい悪令嬢「その『非現実性』が顕著に表れているのが、まさしく作品の最大の『ウリ』の一つである、ライブシーンであって、『MyG○』のほうが、練習風景や楽屋の緊張感をも含めて、インディーズバンドのリアルなライブシーンを演出していたのに対して、『Ave Muj○ca』のほうは、文字通り『非日常性』を強調した、まるで『オペラ』でも演じているような『仮面劇』を、超絶大迫力の『カメラワーク』によって、文字通りの『異空間』を実現しているのですよ」




メリーさん太「『カメラワーク』、って?」


ちょい悪令嬢「何でも『振り子』って言うそうなんですけど、演奏中に流れるように高速で、すべてのメンバーの顔を舐めるように映していくシーンが有るじゃ無いですか? あれによって(『MyG○』のライブシーンには無い)『Ave Muj○ca』独特の、スピード感と緊張感を演出しているそうです」


メリーさん太「ああ、現実だと『ドローン』を使ってやるようなやつか⁉ 確かにあれはむちゃくちゃスピード感が有って、カッコよかったよな⁉」


ちょい悪令嬢「あえてこのために、専門のCGライブ演出家の方に、新規加入していただいたのですからね。『ライブ空間の非日常性』を実現するのに、いかに力を入れているか一目瞭然ですわ」


メリーさん太「元々プロのアーティストの大規模コンサートって、いかに観客に『日常を忘れさせるか』が、勝負だったりするからな」


ちょい悪令嬢「『MyG○』とか『ぼっち・○・ろっく!』とか『ガールズバ○ドクライ』とかの、インディーズならではの『リアル』っぽさも捨てがたいですけどね。──とはいえ、『アニメならでは』の演出と言えば、やはり『Ave Muj○ca』のほうこそ、『理想的』でございましょう♫」


メリーさん太「『アニメならではの演出』、って?」


ちょい悪令嬢「本作の作者は昔、映画版の『アマデ○ス』を見た時、『これだ! これこそが、理想的なエンターテインメントの、表現方法だ!』と認識したそうです」


メリーさん太「……『アマデ○ス』が、『理想的なエンターテインメント』だと?」




ちょい悪令嬢「あれって『Ave Muj○ca』なんかと同様に、モーツアルトを巡る愛憎劇であるドラマパートと、彼が作曲した歌劇を中心とする音楽パートとを、交互にちりばめると言った構成になっておりますが、本来現実のオペラハウスで観劇した場合、それなりの臨場感は有りますけど、ぶっちゃけ『カメラが固定された動画』を延々と見せられているだけなので、現代社会の我々からしたら、『退屈極まりない』とも言えるのですよ」




メリーさん太「……まあそりゃあ、余程の物好きでも無い限りは、数時間もわたるオペラを、全編通して見ようとは思わないよな」




ちょい悪令嬢「それに対して映画版の『アマデ○ス』においては、劇中のハイライトシーンだけを抜き出して、見たいシーンを見たいサイズと見たい角度で、自由自在に演出することができて、現実のオペラハウスでの観劇よりも、格段に理想的に臨場感をもたらすことを成し遂げていたのです!」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「しかもこれが、現実の人間の身体能力や、あらゆる物理法則から解放された、アニメ作品ならどうでしょうね? まさしく制作会社の『サンジ○ン』様の最新のCG技術とカメラワークと音響とを駆使すれば、リアルさと非現実性を両立させた、真に理想的なライブシーンを実現することも、十分可能でしょう」




メリーさん太「……それの代表例が、今回の『Ave Muj○ca』ってことか?」


ちょい悪令嬢「それが証拠に、『Ave Muj○ca』の本編に対しては、どんなに非難囂々だった手合いであっても、最終話のライブシーンにケチをつける方なんて、ほとんどいませんしね」


メリーさん太「まあ、あんなすげえのを見せられたんじゃ、ぐうの音も出ないだろうよ」




ちょい悪令嬢「ライブの演出についてはこのくらいにしておいて、その他今回明るみになった『新事実』について、少しだけ触れておきましょう!」




メリーさん太「……『新事実』って、第1話早々、何か有ったっけ?」


ちょい悪令嬢「各シーン担当のアニメーターさんによる、お遊びみたいなものですけどね。例えば『MyG○』のメンバーがライブハウスの『R○NG』のカフェでだべっているシーンにおいて、画面の隅っこまで注目すると、愛○ちゃんのギターとそ○さんのベースが、仲良く密着して置かれているんですよ。これって前シリーズの本編の『ギスギス状態』の時では、とても考えられない変化と申せましょう」


メリーさん太「──確かに、『MyG○』本編中のそ○さんだったら、絶対嫌がるよな⁉」


ちょい悪令嬢「放映当時にこれに気づいたファンの間では、『あのそよ』の時代到来か⁉──てな感じで、大いに盛り上がったそうですわよ♡」


メリーさん太「……まあた、『CP(カプ)厨』ネタかよ? もっと他に重要な新事実は無かったのか?」




ちょい悪令嬢「有りますわよ? ──それも第1話で最も話題になった、突然の『仮面外し』の裏設定について」




メリーさん太「なッ⁉」




ちょい悪令嬢「柿○監督さんによると、祥○ちゃんてば、『しかるべき時に最大の効果をもたらす形で、仮面を外すつもりですわ』とか言っていたけど、実は当面の間は外す気なんか無かったのですよ。──何せ、そもそも仮面をつけた最大の理由が、超有名人の身内であるむ○みちゃんの素性を隠すためですからね。下手するとあのままずっと仮面をつけ続けるつもりだったりして☆」

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