第2039話、わたくし、『アベム○カ』の監督さんの『メ○ミマガジン』でのインタビューに完全同意ですの☆(その9)
ちょい悪令嬢「……具体的に申しますと、と○りちゃんて独特の世界観と、まるで『虫めづる姫君』そのままな歪な『嗜好』を有していて、他人とは『喜怒哀楽』のレベルでズレていて、けしてわかり合えないと言う、『ディスコミュニケーション』の権化だったのであり、人と繋がること自体すっかり諦めていたのですが、祥○ちゃんに『CRYCH○C』に誘われて、作詞によって自分の『心の叫び』を明文化できて、しかもそれも受け容れてもらったことで、『音楽』でなら──『バンド』であったなら、他人と繋がれると認識できたのですよ♫」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「ですので、彼女の『一生バンドやろう』と言う訴えは、思った以上に必死だったりして、と○りちゃんにとっては、バンドで音楽をやることが重要なのでは無く、バンドをやることで──自分の天性の作詞能力によって、メンバーと相互理解が図られ、『繋がって』いけることこそが重要なのですよ」
メリーさん太「な、なるほど」
ちょい悪令嬢「その点については、楽○ちゃんも御同様なのは、監督のインタビューの、『むしろ彼女は一生バンドやるのを当たり前と思っている』や、『彼女は完全にギターと一体化しており、言葉の代わりにギターを弾き、音楽こそをコミュニケーションの手段としている』とか言った言葉に、端的に表れており、自分の言葉足らずを天才的作詞で補い、人と繋がるために『一生バンドやろう』と宣うと○りちゃんは、自分や祖母同様に『おもしれー女の子』に他ならず、その卓越した才能を見抜いてからは、この世で唯一の『同志』と見定めているのでしょう」
メリーさん太「そういやあの二人って、両方共『不思議ちゃん』だし、音楽以外ではほとんど『コミュ障』だよな」
ちょい悪令嬢「そう言った意味では、いくら楽○ちゃんが一方的にと○りちゃんにシンパシーを感じていようが、あの二人を絡ませてはならないのです。その作品自体の世界観を超越した天然かつ天才性から、『ショートアニメ』では二人して宇宙人を捕獲していたし、そのうち本編においても、『ミッシ○ル』君あたりをとっ捕まえてきたりしてね☆」
メリーさん太「──禁止! 『ハロ○ピ』ネタ、禁止!」
ちょい悪令嬢「ただし、本作の独自の視点である『依存』と言う意味では、楽○ちゃんは自分自身で言っているように、『バンド』である『MyG○』に依存していて、自分の『居場所』と見なしていますが、と○りちゃんを始めとするメンバーの誰かに依存しているわけでは無いのです」
メリーさん太「ええっ、ここまでの話の流れからして、てっきり他のキャラ同様に、と○りちゃんに依存していたと思っていたのに⁉ しかも以前本作においては、立○ちゃんと『共依存』の関係にあるとか言っていなかったか⁉」
ちょい悪令嬢「本作で言うところの(恋愛とか憎悪とかのゲキ重感情の言い換えとしての)『依存』と言う意味では、確かに立○ちゃんは(と○りちゃんから鞍替えして)楽○ちゃんに依存しつつありますが、楽○ちゃんのほうはあくまでも、よく餌をくれる人間に懐いている『野良猫』のようなものに過ぎませんw」
メリーさん太「──言い方! それじゃまるで、立○ちゃんが馬鹿みたいじゃありませんか⁉」
ちょい悪令嬢「これはと○りちゃんに対しても同様で、そもそも『MyG○』の解散と再結成を巡って一悶着有った時、いかにもと○りちゃんを見下げ果てたようにして去って行った楽○ちゃんが、と○りちゃんが一人で『朗読ライブ』をやり始めた途端、関係の修復をまったく抜きにして、当たり前のように隣に立ってギターを演奏し始めたのは、どうしてだと思います?」
メリーさん太「そ、そりゃあ、自分の優柔不断でバンドを壊す切っ掛けを生んだと○りちゃん自身が、バンドを復活させようと獅子奮迅の努力をしているのを目の当たりにして、手伝ってやろうと思ったとか?」
ちょい悪令嬢「いえいえ実は楽○ちゃんには、と○りちゃん個人に対しては、プラスの意味でもマイナスの意味でも、含むところはまったく無いのですよ」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「と○りちゃんの心が、愛○ちゃんとそ○さんの間で移ろっていることなぞどうでも良く、彼女がグタグタと理由をつけて、『ライブ』をしないのが許せなかったのであり、その後で一人で『朗読ライブ』を始めた際には、とにかくどんな形であれ──いやむしろ、自分さえ予想しなかった形で、『ライブ』をやり始めたことが嬉しくて、と○りちゃんの事情なんて何も興味を示さず、しかも別に『助けてやろう』とかも思っておらず、ただ『ライブ』をする楽しさに身を委ねただけかと思われるのです」
メリーさん太「──何ソレ⁉ それじゃ楽○ちゃんが、『ライブ』のことしか考えていないようじゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「最初から、そう申しておるつもりですけど? 下手したらあの子、と○りちゃんの人間性についても、何の興味も無かったりしてね★」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「だからと言って、人としての『機微』がまったく無いわけでは無く、むしろ『音楽』に関することなら、人一倍聡かったりするのです。例えばと○りちゃんにとっての、バンド活動での初作詞作品である『春○影』こそは、と○りちゃん自身の言うところの『心の叫び』だし、祥○ちゃんの言うところの『……春○影は、私たち「CRYCH○C」のことを、歌った歌詞なのですわね♡』なのであって、まさに『音楽=ライブ活動』でこそ表現できる、『人と人との繋がりの賛歌』であり、それこそが楽○ちゃんが求めるものであって、『──これよ! これだよ! と○り、おまえわかっているじゃん! 「MyG○」の初ライブには、絶対この曲をぶちかまさなければ嘘じゃん! ほら、俺がイントロをギターで弾いてやるから、ボーカルは頼んだぜ☆』てな具合で、『──何で春○影をやったの!』になるのは、当然の帰結に他ならなかったのですわ♫」
メリーさん太「ええっ、楽○ちゃんてば、そんなに『春○影』に入れ込んでいたわけ⁉」
ちょい悪令嬢「うちの作者は結局見ていませんが、【劇場版総集編】において、そこら辺に言及が有ったとのことです(※未確認)」
メリーさん太「……なるほど、楽○ちゃんが『MyG○』と言う『バンド』そのものに、自分の『居場所』を見いだし、と○りちゃんを中心とする、その特異なる『ライブ活動』自体に『依存』していると言うのは、どうにか納得できたぜ」
ちょい悪令嬢「──とまあこのように、タイプの違う二人の『天才』がいたからこそ、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』は、ガールズバンドアニメとしても、非常に独特な魅力を発揮することになり、本作の作者を始めとする、多くのファンを魅了したのは間違いないでしょう♡」
※【作者注】……本編中にて、「楽○ちゃんは、と○りちゃんの人間性についてさえ、何の興味も無いかも知れない」とか、いかにも好き勝手なことを申しましたが、これを柿○監督さんのインタビュー内容に則して言い直しますと、楽○ちゃんとしては自分やと○りちゃんのような、重度の『コミュ障』でありながら天性の『音楽馬鹿』である場合は、ギターや歌が他者とのコミュニケーションの手段なのであって、それをわからずにグズグズしていると○りちゃんに対して、「うだうだ言っていないで、ライブをやって、自分の言いたいことを語れよ⁉」と腹を立てたわけなので、実際にと○りちゃんが、偶然出会った初○ちゃんから、「歌うことで伝わる想いも有るよね♫」と言われた時に、そのことに目覚めて、例の『独りぼっちの朗読ライブ』を始めた途端、「おおっ、わかっているじゃん♡」と、楽○ちゃんがギターで参加した次第であります☆