第2033話、わたくし、『アベム○カ』の監督さんの『メ○ミマガジン』でのインタビューに完全同意ですの☆(その3)
ちょい悪令嬢「──さて今回も、本作の作者における本年冬アニメ私的覇権作にめでたく輝いた、『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』について、現在ネット上で盛大に物議を醸している、柿○広大監督さん自らの『メ○ミマガジン』5月号掲載のロングインタビューにおける、特に注目すべき記事についてご紹介して参りますわよ☆」
メリーさん太「──おいッ! 前回の出だしと、ほとんど同じじゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「(無視)今回はいよいよ、最も重要な箇所に切り込みますよ!」
メリーさん太「な、何だよ、『最も重要な箇所』って?」
ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『Ave Muj○ca』の主人公の豊川祥○ちゃんと、前シリーズの『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の主人公の高松と○りちゃんとの、関係性の『ケリのつけ方』についてです!」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「まさにこれこそがこの二つの作品のキモであり、今回のインタビューにおいても、最も重要な箇所でしょう」
メリーさん太「でもなぜかファンの関心は、『モーテ○スはどうなったのか?』とか、『sum○miはどうなるの?』とか、『どのCPが大正義なのか?』とか、ばっかりだったよな?」
ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『非情なる現実』から目を逸らすためですよ」
メリーさん太「『非情なる現実』、って?」
ちょい悪令嬢「ファンにおける最大勢力であり、絶対正義の、『さきとも』CPの『終焉』です!」
メリーさん太「──なッ⁉」
ちょい悪令嬢「そう、柿○監督がインタビューにて明言なされたように、『MyG○』と『Ave Muj○ca』は、『と○りと祥○が出会い、決別をする物語』だったのですわ☆」
メリーさん太「と、言うことはッ⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、本作においても言及したように、第12話での祥○ちゃんからのと○りちゃんへの手紙は、やはり明確なる決別の表明であるとともに、最終話の『聿日○秋』のほうも、と○りちゃんからの『返歌』だったのです」
メリーさん太「え、それじゃあの二人って、完全に関係を断ってしまうってことか?……………………同じ学校に通っていて、クラスも隣同士なのに?」
ちょい悪令嬢「来年進級したら同じクラスになって、席も隣同士だったりしてねw」
メリーさん太「──駄目じゃん⁉ 完全にギャグじゃん⁉ 『ガル○ピコ』なら有り得そう!」
ちょい悪令嬢「まさに現在ファンの間での最大の『ツッコミどころ』が、それなんですが、いやいやトーシロは駄目ですなあ。本作の作者のような『創作者』なら、制作スタッフ様の意図なぞ手に取るようにわかりますのに♫」
メリーさん太「な、何だよ、『今生の別れを演じた』アニメキャラたちを、それ以降も同じ学校に居続けさせると言う、『ツッコミどころ』満載の設定に秘められている『意図』って?」
ちょい悪令嬢「物語づくりの基本として、『逆算』してみればいいのです」
メリーさん太「『逆算』? 何だそりゃ」
ちょい悪令嬢「『Ave Muj○ca』編に突入して以降の、最も重要な演出手法の一つに、『祥○の靴箱に毎日のように貼られた、と○りからの付箋』てのが有るじゃ無いですか? これって当然、『同じ学校に在籍していないと実現不可能』ですわよね?」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「確かに祥○ちゃんがと○りちゃんと同じ学校にいるのは、いろいろと不都合な面も有るかも知れませんが、最大の演出上の必要性からしたら、万難を排してもこの設定を選ばざるを得なかったのでしょう」
メリーさん太「なるほど! 『CRYCH○C』を解散した後の祥○ちゃんて、人を寄せつけない雰囲気をバリバリ出していたし、と○りちゃんも積極的に他人に関わっていく性格じゃ無いし、たとえ二人を同じ学校に在籍させても、極力接触を避けさせることは可能だからな」
ちょい悪令嬢「最終回以降に、決別が決定したから改めて、祥○ちゃんのほうが別の学校に転校してもいいですしね」
メリーさん太「初○ちゃんがいる花○川女子学園とかな。あそこは元々同じ『Ave Muj○ca』の海○ちゃんはいるわ、『MyG○』の立○ちゃんや楽○ちゃんもいるわで、今更一人くらい増えても構わないしな」
ちょい悪令嬢「せっかく、ギタボにリードギターにドラムにベースに、そしておまけのキーボードの祥○ちゃんまで揃うんだから、学園祭なんかで特別ユニットを組んだりしてね♫」
メリーさん太「──むちゃくちゃ豪華な面子じゃん⁉ つうか、プロの『Ave Muj○ca』のメンバーが、学園祭で演奏したりしてもいいのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「そのための『覆面バンド』ですから★」
メリーさん太「それって、『覆面』の意味が違うのでは⁉ しかも現在では覆面を外しているし!」
ちょい悪令嬢「それでですね、そもそも二人の決別自体は、『MyG○』と『Ave Muj○ca』と言う別々のバンドに分かれた時点で決定していたのですけど、それこそ同じ学校に通っているのだから、別にそれ以降も、バンド活動を離れた個人的な友好関係を継続しても構わないように思えるのですが、実はそれは『心理的理由』から、絶対に不可能だったのです」
メリーさん太「『CRYCH○C』の終焉と言う『外面的理由』だけでは無く、『心理的理由』においても決別が決定していたって、どうしてだよ?」
ちょい悪令嬢「それは一言で言うと、『温度差』ですわね」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「決別の理由を『好き嫌い』で計ろうとすると、わかりづらくなるのですよ。一般的なファンの皆さんがイマイチ理解できていないのは、そのせいなのです。──ここはズバリ、『好き嫌い』では無く、『依存度』と言い換えればいいのです!」
メリーさん太「『依存度』、って?」
ちょい悪令嬢「極論しますと、現在のと○りちゃんは祥○ちゃんに対して、まったくと言っていいほど依存していませんけど、祥○ちゃんのほうはいまだに、と○りちゃんの付箋ノートを手放せないほど、(特に彼女の詩が描き出す世界観の魅力に)依存し続けているのです」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「もちろん好きか嫌いかで言えば、と○りちゃんは今でも祥○ちゃんのことが好きだし、『CRYCH○C』時代においては、自分のことをリードしてくれた祥○ちゃんに依存すらしていたでしょう。──しかし、彼女は二人の関係性の『最終的回答』である、『聿日○秋』の中でほのめかしたように、最後の最後まで祥○ちゃんのことを、真の意味では『理解できなかった』のですよ」
メリーさん太「は? あんだけお互いに必要とし合い通じ合っているようだったのに、少なくともと○りちゃんのほうは祥○ちゃんのことを、理解していなかっただと⁉ そんな馬鹿な!」
ちょい悪令嬢「何言っているんですか、そもそもと○りちゃんは、祥○ちゃんに限らず、すべての他人に対して理解度が著しく低いのは、『MyG○』の第1話から、散々描写されてきたではありませんか?」
メリーさん太「──ええっ! それってとっくに克服していたんじゃ無いの⁉ 『MyG○』のメンバーたちとはちゃんとコミュニケーションがとれているから、彼女の『コミュ障』は治ったものと思っていたんだけど⁉」
(※次回に続きます)