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2030/2224

第2030話、わたくし、今期冬アニメ覇権レース、ラストスパートですの☆(その11)

メリーさん太「──な、何だよ、既に最終話を放映&配信済みの『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』における、『新情報』って?」




ちょい悪令嬢「例の某誌における柿○監督さん自身のインタビューで、衝撃の事実が判明した、『若葉む○みちゃんとモーテ○スの関係』ですが、何とWeb上の新たなるインタビューにおいて、更なる驚愕の事実が判明したのです!」




メリーさん太「ええっ⁉ 既に判明した、『これまでのむ○みちゃんもモーテ○スも既に死んでいて、今のむ○みちゃんはまったく新しい人格である』と言うのよりも、驚愕の事実って、一体⁉」


ちょい悪令嬢「そんなわかりにくく賛否両論の状態よりも、もっと基本的な設定を披露してくださったのです。──そもそもむ○みちゃんて、幼少のみぎりから『才能の塊』だったわけでしょ?」


メリーさん太「ああ、うん、それについては実の母親の森み○みちゃんの口から、詳細に語られていたよな」




ちょい悪令嬢「実はですね、幼少期のむ○みちゃんて、『演技の才能』によってほとんどすべての言動を行っていて、『自分と言うもの』を持たなかったのですよ」




メリーさん太「──なッ⁉ それってむ○みちゃんには、『人格』が無かったわけなのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「まったく『無かった』と言うわけでは無く、監督さんの弁によると、彼女の内面のほぼ九割は『才能』に占められていて、『人格』と呼べるものは一割程度に過ぎないそうです」


メリーさん太「ええっ、それは確かに新事実だな⁉」


ちょい悪令嬢「しかもむ○みちゃん自身は、自分には『才能が無い』と思い込んでいると言う」


メリーさん太「何で⁉」




ちょい悪令嬢「彼女の才能と言うのは、日常生活において、周りの期待通りに最適の『演技』を行えることなのだから、これは大なり小なり誰でも行っていることであり、母親のように本格的に女優としての舞台を与えられない限りは、その超天才的真価は認められないわけなのですよ」




メリーさん太「──なるほど! 視聴者にとっては、いかにも力尽きて椅子に座り込んだだけのむ○みちゃんを、勝手に『誰にも真似できない名演技』だと衝撃を受けたに○むちゃんて、別に勘違いでも思い込みでも無かったんだ⁉」


ちょい悪令嬢「に○むちゃんやそれこそみ○みちゃんのように、『演技』の道を極めようとしている人間だからこそ、む○みちゃんの無意識の行動こそが、『才能の発露』だと言うことを見抜けたのでしょうね」


メリーさん太「え、でも、ギターのテクニックに関しては、どうなんだ? まさにそのようにむ○みちゃんが憔悴してしまう原因になるほど、自分自身『才能が無い』と思い込んでいたじゃ無いか?」




ちょい悪令嬢「言ったでしょ、む○みちゃんの無自覚の才能って、すべて『演技の才能』だって。むしろ彼女にとってのギターって、やっと演技以外に出会えた、残り一割の人格にとっての唯一の『生き甲斐』であって、モーテ○ス発現以前においても、『Ave Muj○ca』のギタリストとしてやっていけたのも、持って生まれた才能によるものでは無く、彼女の長年の血のにじむ努力のたまものなのですよ」




メリーさん太「──それがあの地下室の、『ボロボロになった椅子』の正体か⁉ なるほど! 彼女の才能はあくまでも『演技限定』であり、しかも自覚していないとすると、ギターだけが彼女の人格を規定するものであって、そればかりに打ち込むものの、そこでは自分を満足させる『才能』を発揮できないのも無理ないよな⁉」




ちょい悪令嬢「このままでは自分が、現在の祥○ちゃんの居場所である『Ave Muj○ca』を潰しかねないと、絶望の淵に陥ろうとした時現れたのが、ご存じモーテ○スですが、監督さんによると、彼女こそがむ○みちゃんの残り九割を占めている、『才能が人格化した』ものだそうです」


メリーさん太「え、そうなの?…………あ、でも、本編中の設定では、モーテ○スも無数の『人格』の一つに過ぎず、他の九割近い無数の人格は、現時点ですべて死んでしまったんじゃ無かったのか?」


ちょい悪令嬢「これはうちの作者の想像ですが、幼少期は演技のパターンごとに無数の『人格』みたいなものが有ったのですが、ギターと出会うことでそれに夢中になって、もはや演技する必要が無くなり、アニメが始まった時点の無表情な若葉む○みになったのであり、『演技の才能』と言う人格《む○み》たちは、ある意味『休眠状態』となったのでは無いでしょうか」


メリーさん太「なるほど、あえて『死』なんて言葉を使わず、そっちの説明のほうが腑に落ちるよな」




ちょい悪令嬢「つまりですね、これは本作の作者の持論とも合致するのですが、む○みちゃんの肉体は一つきりですので、どの時点においても『アクティブな人格』も一つきりであり、努力家のギタリストのむ○みちゃんが主人格の時も有るし、演技が天才的なモーテ○スが表に出ている時も有るけど、それは『人格』であるか『才能』であるかの『呼び方』の違いだけであって、あくまでも『む○み』ちゃんは『む○み』ちゃんに違いは無いのです」




メリーさん太「……それじゃ、『最終話時点のむ○みちゃん』は、どうなんだ?」




ちょい悪令嬢「一言で言うと、『演技の才能が有るのは当然として、努力の結果ギターの技術も花開いた』む○みちゃんであり、元々両方共彼女の中に有ったものだから、正真正銘『む○みちゃん』に他ならないのです」




メリーさん太「だったら、現在むちゃくちゃ物議を醸している、某誌の監督さんのインタビューは、何も間違っていなかったってことか?」




ちょい悪令嬢「確かに、『演技力とギターのテクニックが両立している』む○みちゃんは、これまでに無い『新生む○みちゃん』と言っても過言では無く、本編のむ○みちゃんとは『別人』になったと言い切っても、何もおかしくはありませんしね♫」




メリーさん太「……む○みちゃんの個人的な現状は、まあ大体うちの作者の考察通りと思うけど、彼女と他のキャラたちとの関係性は、一体どうなっているんだ? 一応今のところ『Ave Muj○ca』メンバーの中では、に○むちゃんだけが積極的にアプローチをかけているけど、以前はあれ程密接な関係にあった、幼馴染みの祥○ちゃんとはどうなっているんだよ?」




ちょい悪令嬢「おそらくその辺のことについては、【続編】に持ち越しでしょうが、そこでもやはり、む○みちゃんの本領発揮と言ったところでしょうね」


メリーさん太「『本領発揮』、って?」


ちょい悪令嬢「もちろん、『サイコホラー』ですわ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「『Ave Muj○ca』本編はもちろん、最終回直後に発表された『エイプリルフール企画』においても、む○みちゃんについては徹頭徹尾、『サイコホラー』テイストを全面に押し出されており、それは【続編】においても変わらないと思われるのですよ」




メリーさん太「え、でも、現在の彼女は『新生む○みちゃん』であって、演技のみならずギターも弾きこなせて、これまでに無く感情豊かな、まさに『理想的なむ○みちゃん』になっているんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「何言っているのですか、監督さんが某誌で述べられたことが本当なら、現在の彼女には『人格が無い』のですよ?」


メリーさん太「なッ⁉」




ちょい悪令嬢「一見演技もギターも両立して、非常に人間らしくなっているから、いかにも人格が有るように見えますが、最初に述べたように、そもそもむ○みちゃんの内面のうち、『人格』なんてほんの一割に過ぎず、他の九割は『才能』が占めていたのです。──そして現在においてはついに、これまでの『ギターむ○み』と『モーティス』と言う『人格』が死んでしまい、才能が十割を占めて、そして元々『演技の才能の塊』であったそれが、あたかも『人格があるように演じている』だけのことなのですよ」




メリーさん太「──ああっ、それこそが監督さんがおっしゃっていた、『空っぽの器』状態ってことか⁉ つまり元々努力のたまものだったギターのテクニックすらも、その『努力家のむ○みちゃん』を、演じているだけになったんだ⁉」




ちょい悪令嬢「おそらくそれを見抜いているのは、祥○ちゃんとに○むちゃん、そして当然母親のみ○みちゃんだけでしょうが、『才能』が今や皆無となった『人格』すらも演じているなんて、もはや恐怖の対象でしか無く、おそらく【続編】においては、む○みの本物の人格を取り戻そうとする、サイコサスペンス的な展開が待ち受けているのでは無いでしょうか☆」

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