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2028/2222

第2028話、わたくし、本日いきなりの断筆宣言ですの⁉【四月一日】

ちょい悪令嬢「……本日は、読者の皆様に重要なお知らせがあります。本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』につきましては、近々長期休載か、あるいはそのまま連載終了するかも知れないことを、ご了承のほどよろしくお願いいたします」




メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおいッ⁉ いきなり開幕早々、何てことを言い出しているんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「『何てこと』って、現在の本作の作者の心境を、『嘘偽り』無く述べただけですけど?」


メリーさん太「『嘘偽り無く』って……………………ああ、そうか! そう言うことか⁉」


ちょい悪令嬢「? 何ですか、何が『そういうこと』ですの?」




メリーさん太「考えてみれば、今日は4月1日、つまりは『エイプリルフール』じゃん! やだなあ、肝を冷やしたよ。いくら『嘘企画』だからって、連載をやめるとか、悪質過ぎるんじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」


メリーさん太「………」


ちょい悪令嬢「………」




メリーさん太「──ちょっと待って! 何で何も言わないの⁉ まさかガチで連載終了じゃ無いだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、本日いきなり連載終了とか長期休載とかは無いにしろ、近々そうなる可能性が高いのは、確かですわね」


メリーさん太「何でだよ⁉ ほんのこの間三ヶ月ぶりに、連載を再開したばかりじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「連載を再開したばかりだから、ですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「これまで十日ほど作品を作成し続けて、ほぼ毎日Webに上げてきたわけですが、これによって『やる気』を取り戻して、作者の父親を失った悲しみが少しでも紛れるかと思いきや、全然薄れることが無く、むしろ日に日に気鬱になるばかりなのです」




メリーさん太「──いやいやいや! むしろ最近じゃ結構調子を取り戻しつつあって、読者様も毎日何百名も閲覧してくださっているじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「以前、この作品を一本分作成するのに、結構気力体力共費やすって、申したではありませんか?」


メリーさん太「……ああ、確か三千字から四千字ほど書き上げるのに、四、五時間ほどかかっているらしいな? でも、もはや父親の介護をしなくていいんだから、時間なんて腐るほど余っているだろう?」


ちょい悪令嬢「だからこそ、なのです」


メリーさん太「え」




ちょい悪令嬢「真夜中に目が覚めて、明け方から午前中にかけて、作品を作成してWebに上げれば、『後は何も無い』んですよ。一日中何もすることが無くて、完全に『虚無』なのです」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「元々このWeb小説作成は、父親の介護の合間に行い、絶対に休むことのできない毎日の過酷な奉仕活動における、唯一の癒やしの時間だったのであり、ある意味逆説的ですが、『父親の介護』が有ってこそ、モチベーションが保たれていたんですよ」




メリーさん太「な、なるほど」




ちょい悪令嬢「それなのに、介護をやる必要が無く、時間的制限も体力的負担も無い状況で、小説を書いていても、何だか虚しくなるばかりで、しかも書き上げた後の日中の大半は、父親がいなくなったことの哀しさや寂寥感に苛まれるばかりで、もはや精神的にいっぱいいっぱいなのです!」




メリーさん太「うんまあ、確かにそれも、無理は無いかなあ」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、読者の皆様におかれましては、この先突然連載が途切れることがありましても、本作の作者がついに限界を迎えたものと思し召されて、どうぞご理解ご寛恕のほど、よろしくお願いいたしますわ★」




メリーさん太「──いやホント、シャレになってないから、やめろよ⁉ 実際以前も第2010話の時に同じようなことを言ったら、その後すぐ本当に、三ヶ月ほど休載してしまったじゃ無いか⁉」




ちょい悪令嬢「……くくくくく、昔から嘘を嘘と見抜かせないためには、ほんのチョッピリ『真実』を混ぜるとうまく行くのですわ」


メリーさん太「本当に、ほんのチョッピリか⁉ ほとんど『本音』じゃ無いだろうな⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので(二回目)、本日は4月1日と言うことで、今期冬アニメ等の各作品の『エイプリルフール企画』について、気になったものをご紹介していきましょう☆」




メリーさん太「──ホントちょっと待って⁉ 何が『と言うわけ』なの⁉ そんな当たり前のように『エイプリルフール』企画を進行されたんじゃ、何が嘘で本当か、わからなくなってしまうんですけど⁉」


ちょい悪令嬢「そもそもこの現実世界そのものが、何が嘘か本当か、わからなくて当然じゃ無いですか?」


メリーさん太「知った風な口きくなよ⁉ ──それで、一体どの作品を取り上げるつもりなんだ?」




ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』に決まっているではありませんか?」




メリーさん太「……うんまあ、最近のこの連載を読んでいたら、それ以外あり得ないよな」


ちょい悪令嬢「まあまあ、とにかく見てくださいよ、この『バン○リ!』全体の公式SNSを」


メリーさん太「な、何だ? トップの固定ポストが、『ガールズバンド』にはまったく関係無い、他業種のPRになっているじゃん?」


ちょい悪令嬢「まさにその『株式会社ミネラル天然ラ○フ』のポストにつけられた、『ハッシュタグ』を、ようくご覧になってくださいな」


メリーさん太「あれ、『#バン○リ』とか『#アニメム○カ』とかつけられているぞ?………………って、何だよこの、『#コールセンター祥○』ってのは⁉」


ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、実は『株式会社ミネラル天然ラ○フ』って、祥○ちゃんが『コルセン嬢』としてバイトしていた会社だったのですよ」


メリーさん太「え、もしかして、ここに電話したら、祥○ちゃんとお話できるのか?」


ちょい悪令嬢「ここをクリックして、特設サイトに飛ばされて、祥○ちゃんの音声ガイドに従えば、知らぬ間に契約が成立してしまうのです」


メリーさん太「『ワンクリック詐欺』かよ⁉ ──しかも、実際に会話できるわけでも無いのか⁉」


ちょい悪令嬢「そりゃあできるわけ無いでしょう? 何でできると思ったんですか?」


メリーさん太「──うッ⁉」


ちょい悪令嬢「それよりも、一見シンプルに見えるこの企画ですが、実はむちゃくちゃ凝っているのですよ?」


メリーさん太「は? こんなスマホのプッシュホン画面しか無いようなのが、どんなふうに凝っているんだよ?」


ちょい悪令嬢「例えば、解約手続きをすると、雨の中で泣き叫ぶ祥○ちゃんのヴィジュアルが出てくるとか?」


メリーさん太「──悪趣味だな⁉ むちゃくちゃ罪悪感を覚えるじゃんか!」


ちょい悪令嬢「後はウォーターサーバーの本体の色を、『Ave Muj○ca』のメンバーにちなんだ五色から選べるくらいですが、実は一つだけ『隠しコマンド』が仕組まれているのです」


メリーさん太「『隠しコマンド』、って?」


ちょい悪令嬢「ウォーターサーバーを注文して発送を依頼した場合、指定する日時を2月4日──つまり、『0204』と入力すると、突然画面が壊れてしまうのですわ!」


メリーさん太「な、何だよ、それって?」


ちょい悪令嬢「疑問に思うでしょ? それで画面の真ん中の『?』ボタンを押すと、」


メリーさん太「押すと?」




ちょい悪令嬢「女の子のか細い声で、『……もしもし、やっと繋がった』と、聞こえてくるのです」




メリーさん太「──ヒエッ、ガチでホラーじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「まあ実は、モーテ○スちゃんの声なんですけどね☆」


メリーさん太「あ、もしかして、本編でも有った、バレエのトゥシューズを使って、必死に電話をかけているやつか⁉」




ちょい悪令嬢「そうなんですが、ここはまさしく必聴です! その後本編では死んだはずだと思われていた『む○み』ちゃんとも会話できて、しかもその後に目が覚めて、祥○ちゃんとも穏やかに会話できると言う、もはや死に絶えたと思われた『さきむつ』CP(カプ)厨の皆様が、大感動間違いなしの幕切れとなるのです!」




メリーさん太「なっ⁉ 本編では最後まで不明瞭だった、祥○ちゃんと『新生む○み』ちゃんとの触れ合い(コンタクト)が、こんな『エイプリルフール』企画で補完フォローされたわけか⁉」




ちょい悪令嬢「当然この企画は本日限定ですので、『Ave Muj○ca』ファンの皆様は、是非ともアクセスなされることをお薦めいたしますわ♡」

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